年齢と共に変化する顔のパーツの中でも、最も印象を左右するのが目元です。
10代の頃は釣り目で一重だった人も、40代になると目尻が下がって一重から二重になることも。
元々二重でたれ目だった人には、下垂したまぶたが老けた印象に思えてコンプレックスになることもあります。
そんな目元の印象を美しく保つためには、どんなケアが必要なのでしょうか。
原因から予防法と改善法についてお話しします。
【目次】
目元老化の原因は真皮の老化・劣化
目元に限らず、肌の深いシワやたるみは真皮を構成するコラーゲンが減少したり、変質することが原因です。
コラーゲンは、様々な原因で劣化・変質・減少します。
(参考:http://www.binkan-hada.jp/collagen1207/)
顔の中でも特に皮膚の薄い部分である目元は、コラーゲンが減少し、ハリが失われると、ダイレクトに表面に現れることになってしまいます。
真皮がみずみずしくふっくらしていた頃は表皮がパンと伸びていますが、コラーゲンが減少したり、変質することによってしぼむと、表皮は急激に痩せたお腹の皮のようにたるんでしまいます。
目元を急激な老化から守る予防法
目元の老化は20代からの予防が必要です。
20代後半にはすでにコラーゲン産生の減少は始まっていて、まぶたのふっくら感は失われ始めています。
この頃、10代の時に腫れぼったかった目元がくっきりとした二重やぱっちり大きな印象になり、喜ぶ人も多いですが、それはすでに目元のたるみが始まっている証拠です。
それ以上進むと、上まぶたが目元にかぶさってくる「眼瞼下垂」のような状態になり、年齢以上に老けて見えることになってしまいます。
炎症を起こさないスキンケアで徹底して真皮を守る
これからの目元たるみやシワを防ぐためには、以下の3つのキーワードが重要です。
・抗酸化
・抗炎症
・自律神経バランス
真皮は水を除くとほとんどがコラーゲンで構成されています。
コラーゲンや、それを強化するエラスチンの隙間にヒアルロン酸が存在し、それらの弾力成分が真皮の水分を保持しています。
炎症や酸化が起こると、この基本的な弾力構造が壊れて変質し、真皮に水分を保持することができなくなります。
真皮のコラーゲンに弾力があるのは、そのものが水分を含んでいるからというだけではなく、コラーゲン同士がネットのようにつながって、肌をトランポリンのような構造にしているからです。
肌に炎症が起きると、このネットは毛細血管が進行するために断ち切られてしまうので、炎症が続けば続くほど真皮は弾力を失うことになります。
また、酸化によってもこのコラーゲンネットは変質してしまいます。
ストレスや喫煙などによる活性酸素によって酸化したコラーゲンは、水分を失って硬くガサガサになってしまいます。
もちろん、元のコラーゲンのような潤い感や弾力はそこにはありません。
そして、炎症や酸化を引き起こす原因となっているのが、自律神経バランスの崩れです。
目元の老化を食い止めるには、
・抗酸化物質配合
・抗炎症成分配合
・自律神経を整えるアロマ(精油)配合
を意識した化粧品でスキンケアしましょう。
もちろん、目元だけではなく、顔全体のたるみにも効果があります。
食事やサプリでコラーゲンを取る方法も有効
一時期「食事からコラーゲンを取るのは効果がない」と言われていた内服コラーゲンケアですが、ここ最近の研究では、コラーゲンを増やすというより、コラーゲンの産生を促す効果があることが発見されています。
つまり、新しいコラーゲンを生み出して、真皮のターンオーバーを促すということです。
これまでも、コラーゲンは意味がないという論調に反して、コラーゲンサプリは高い評価を得ていたので、食事やサプリからコラーゲンを積極的に取ることで、目元のエイジングにも効果をもたらしてくれることは間違いありません。
目元の老化をすでに感じている場合のケア方法
すでに目元にエイジングを感じている人は、度合いに応じてケアする必要があります。
視界が悪くなるほどまぶたがたるんでしまっている人は、実は保険適用の手術で伸びた表皮の切除ができます。
診断する医師にもよりますが、これにはまぶたの下垂(眼瞼下垂)によって、視界が遮られていると診断されることが必要です。
まだそこまではたるんでいないけど、二重が三重になったり、目の周りのシワが気になって仕方ないという状況の場合は、エステや美顔器で真皮に存在する、コラーゲンを生み出す細胞「繊維芽細胞」を活性化させることによって改善することができます。
エステでも美顔器でも基本的なメカニズムは同じで、LED(フォト)、もしくは超音波によって真皮に刺激を与えて血流を改善したり、細胞そのものに振動を与えます。
超音波、LEDともにどんなものでも真皮に効くというわけではなく、振動数や色によってその効果は違うため、よく確認の上ケアしましょう。
(参考:自宅で真皮ケアができる!美顔器の種類とそれぞれの効果とは)
また、予防ケア同様、今あるコラーゲンを減らさない、変質させないケアも大切です。
炎症や酸化に気を付けて、食事やサプリでのコラーゲン摂取も心あけるようにしましょう!