コスメの基礎知識

化繊は本当に肌に悪い?天然素材に変えるべきアイテムはどれ?

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梅雨に入り、これから夏は最盛期に入ります。

そんな時期に気になるのが、汗によるかぶれやかゆみ。

下着の当たる部分や曲がる部分など、ヒリヒリと染みるようになる敏感肌の人は多いのではないでしょうか。

 

「化繊の下着を着ていたから」「綿100%の生地に変えようかな・・・」と考える人も多いと思いますが、果たして化繊は本当に肌に悪いのでしょうか。

化繊が肌に悪いとされている理由と、夏の下着や洋服の選び方についてお話ししたいと思います。

 

大量に汗をかくアスリートのウェアも化繊なのに・・・化繊って本当に肌に悪いの?

皆さんは普段運動をしていますか?

最近ではフィットネスもスポーティな体形もファッションの一部として若い女性の生活に欠かせないものとなっていますよね。

 

ウォーキングやジム、休日の軽いトレッキングなどは、そんな中でもとても人気があります。

そんなトレーニングやスポーツを楽しんでいるとき、皆さんはどんなウェアを着ているでしょうか。

おそらくTシャツ以外は、化繊のタイツやパーカーなどを着ているのではありませんか?

 

これはプロのスポーツ選手も同じで、そのユニフォームはほとんどが吸湿・速乾機能の高い特殊な化繊でできています。

 

汗を大量に書く場面では、コットンよりも化繊が選ばれているということになりますが、敏感肌の常識では「化繊は汗を通さない・蒸れるから肌に悪い」ということになっています。

これほど現実と常識にギャップがあるのはどうしてなのでしょうか。

 

化繊は綿より汗を吸う

 

結論から言えば、化繊は綿より汗を吸う性質があります。

衣類に使用される主な天然素材中、汗を最も吸うのは麻で、次いでシルク、綿はその次となります。

 

化繊の衣類は、そのどれよりも汗を吸います。

さらに言えば、天然素材が汗を吸った後、水分が乾燥しにくかったり、素材そのものが変質しやすくなったりするのと比べると、化繊は吸った汗がすぐに乾き、変質や変色も少ないものが多いのです。

 

ではなぜ一般的に「化繊は肌に悪い」とされているのかというと、それには二つの理由が考えられます。

 

1つは、化繊の製造技術が未熟だったころ、原材料である石油が汗をはじいて衣類と肌との間に群れが生じることが多かったイメージがいまだに残っているということ。

もう1つは、非常に安価な化繊の場合、生地へと加工する技術が荒く、肌に対して物質的な刺激が起こることがあるためです。

 

前者は、衣類の表面を界面活性剤でコーティングする役割のある柔軟剤を使用した天然素材なら同じことが起こります。

そして後者のような「安価で質の悪いものにかぶれる」という例は天然素材も化繊も条件はほとんど同じと言えるでしょう。

 

また、「化繊は静電気を起こしやすい」ということも言われますが、肌に刺激になるほど帯電するものはそう多くありません。

それよりもプラスに帯電しやすい天然素材と、マイナスに帯電しやすい化繊素材を組み合わせて着ることによって静電気が引きお起こされていることの方が多いと考えられます。

 

つまり、敏感肌の敵だと思っていた化繊は、実際には敏感肌の救世主かもしれないということです。

 

下着やアンダーウェアも化繊で問題なし?天然素材に変えるべきアイテムは?

敏感肌に良い、悪いという意味では、今や天然素材と化繊の違いはほとんどありません。

ただ、ごく細かな話をすると、化繊は石油系成分でできています。

 

この石油系成分というのは、人類の長い歴史の中で、本格的に使用され始めたのはごく最近、ここ50年くらいの話になります。

特に、過去のイメージにある「汗を吸わない化繊」は現在だんだん淘汰されていますが、現在主流である「軽くてよく汗を吸い、さっと乾く」化繊の長期的なエビデンスは存在しません。

 

化粧品で言えば、過去に「油焼け」などの長期使用リスクがあったのも石油系成分です。

天然の成分であれば、人類何千年という使用歴があるため、今になって新たに肌への重大なリスクが発見されることはほぼありえないため、安全という意味ではこれ以上ない裏付けがあるのです。

 

長期的な影響が心配な場合は、インナーだけでも天然素材にしておくと良いでしょう。

下着やインナーに化繊を使う場合も、国産の吸湿速乾生地を使ったものが安心です。

静電気が心配な場合は、天然素材の下着には天然素材の衣類、化繊の下着には化繊の衣類、というように、着合わせに気を付ける必要があります。

 

TPOに合わせて使い分けたい!天然素材と化繊の種類と特徴

天然素材と化繊は、敏感肌への刺激や蒸れという点で、それほど優劣がないことがわかりました。

ただ、天然素材も化繊も、一口に「天然」「化繊」と言っても、様々な種類があります。

どれも同じ布ではありますが、シーンに応じて肌に最適なものを使い分けたいですよね。

 

そこで、天然素材、化繊それぞれの種類と特徴についてまとめました。

 

天然素材

 

いずれも吸湿性に優れ、上手に手入れすることによって長く使用できるのが特徴の天然素材。

共通の欠点は比較的手入れが面倒であるということです。

 

柔軟剤の使用によって、せっかくの吸湿性が失われてしまうので、洗剤のみで洗濯するようにしましょう。

 

◇植物系繊維

【綿(コットン)】

吸湿性が高く、肌触りも良いため、下着やタオルなど肌に直接触れるアイテムに使われることが多い綿。

欠点としては、汗を吸った後乾きにくいこと、縮みやすく変色しやすいことが挙げられます。

【麻(リネン)】

通気性が高く、吸湿した水分をすぐに発散するため、夏の衣類、特に浴衣によく使われることが多いのが麻です。

非常に涼しく軽い素材ですが、他の天然素材と比べて記事が固く、けば立ちやすいため、直接肌にまとうと刺激になることもあります。

 

◇動物系素材

【毛(ウール)】

吸湿性は高いものの、発散性は低く、保温性に優れているのがウールです。

ウールは湿度を吸収して発熱し、かっちりと重厚でシワになりにくい素材のため、コートや厚手のスカートなど、冬に重宝する素材です。

 

その名の通り毛で織られた素材のため、毛端が肌の刺激となることもあります。

マフラーなどでチクチクするのはウールの線維が肌の刺激となっていることが考えられます。

【絹(シルク)】

吸湿性も高く、良く発散し、軽くしなやかで肌触りも良い素材のため、高級下着、パジャマなどに使われることがあります。

軽く繊細な風合いとは裏腹に、保温性にも優れています。

 

とても夏場向きの性質を持っていますが、残念なことに縮みやすく色落ち、変色しやすい扱いにくさがあります。

 

化繊の素材

 

素材によって性格も用途も大きく違うのが化繊です。

天然素材に匹敵するほど性能を上げているポリエステルも、天然素材と比較すると長持ちしません。

使い捨てであることを理解して購入する覚悟が必要です。

 

【ポリエステル】

吸湿性、発汗性共に非常に優れ、普段着から学生服やスポーツウェアに使用されることも多い素材です。

化繊のなかでは、Tシャツやインナーなど、肌に触れる部分に使用される割合が高い素材でもあります。

丈夫でしなやか、乾きも早く扱いやすいですが、熱に弱く、汚れると落としにくいという難点があります。

 

【ナイロン】

化繊の中でも吸湿性が低く、熱に弱く、静電気も発生しやすい素材です。

ストッキングや水着など、伸びる製品に使用されています。

 

【ポリウレタン】

伸縮性に優れ、保温、吸湿性も高い素材ですが、発散性が極めて低く、手入れをしていても劣化するという難点があります。

合皮や靴など肌に直接触れない部分や、他の線維との合成芯に使用されたりすることが多いのが特徴です。

 

敏感肌でも化繊素材を罪悪感なく着ることができるほど、化繊素材は進化しています。

用途や季節に合った素材を選んで、敏感肌を守りましょう。

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