敏感肌の基礎知識

肌色のムラやくすみ、もしかして毛細血管?赤ら顔のケア方法

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頬にぼんやり広がる茶色っぽいくすみや小鼻の横のぼんやりとした赤み。

ファンデーションでも隠すのが難しいこれらの色ムラは、もしかしたら毛細血管が原因かもしれません。

毛細血管が原因で起こる肌の色ムラの種類と対策・治療法についてお話しします。

 

毛細血管が原因の色ムラとその種類

肌にモヤモヤとした赤みがあったり、毛細血管の筋や蜘蛛の巣のような模様が見える、何らかの肌トラブルの後に茶色っぽいくすみが残ってしまった・・・これらの肌悩みには毛細血管が深く関わっている場合があります。

この毛細血管が原因の肌悩みには、様々な原因があります。

原因別にご紹介します。

 

生まれつきのもの

物心ついた時には頬に赤みがあって消えることはなく、自分の肌はこういうものだと思っている人は多くいるのではないでしょうか。

これは生まれつきのもので、生まれつき人より肌が薄い、毛細血管が発達しやすいなどがあります。

症状としては、頬や小鼻に血管の筋がはっきりとは確認できないモヤモヤとした赤みが広がっているものが多いです。

ほうれい線など肌の段差部分には赤みが出ないことがほとんどです。

 

 

 

他の病気や症状の二次的症状

膠原病やガンなどによっても毛細血管の皮膚症状は現れます。

顔の皮膚に現れる一般的な毛細血管拡張以外にも、爪周辺の変色や変質など、顔以外にも表れる症状があります。

 

ホルモン由来の症状

副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)や女性ホルモンなどのバランスが崩れることによっても毛細血管の症状は起こります。

女性ホルモン由来のものは妊娠やホルモン剤の投与がきっかけになっているものが多く、ステロイドホルモンはその名の通りステロイド剤の内服や外用によって起こります。

 

外傷後に残る後遺症としての症状

火傷や重い日焼け、手術などの後に残る赤みが消えずに残ってしまうのがこのタイプです。

ニキビや湿疹などの後に残る赤みや茶色っぽいモヤのようなくすみもこの外傷後の分類に当てはまるでしょう。

通常、炎症を起こす必要がなくなると元に戻るものですが、トラブル自体が解決しても、いつまでも赤みを帯びていたり、茶色っぽく変色してしまったものがこのタイプです。

 

毛細血管の皮膚症状と詳しい症状

顔の毛細血管悩みと言えば赤ら顔が一般的ですが、原因が多岐にわたるのと同じように、症状も様々なものがあります。

毛細血管が原因となる様々な肌悩みの症状についてご紹介します。

 

赤ら顔

ごく一般的な赤ら顔の症状は、頬を中心とした顔の皮膚にモヤのような赤みがあったり、血が上った時のような赤らみがあるものです。

他の症状と違い、顔の広範囲に及ぶことがほとんどです。

酒さとの見分けが難しいため、医師によっては治療法を見誤ることもあります。

赤ら顔は数ヶ月~1年などの短い期間で範囲が急に広がったり自然治癒することはありませんが、酒さには数週間~数ヶ月で変わる段階的な症状があります。

 

線状・枝状

 

平坦で枝分かれしない稲妻のような毛細血管や、枝分かれした樹状の毛細血管が透けるタイプの症状です。

老齢に多く見られますが、若年の人に現れることもあります。

鼻先や頬に現れることの多い症状です。

 

蜘蛛の巣状

 

中心となる血管があり、そこから四方八方に伸びるように毛細血管が広がっているタイプです。

女性の頬などに多く出現し、そのきっかけは妊娠・出産であることが多いです。

女性ホルモンのエストロゲンとの関連が研究されています。

線状・枝状とは違い、わずかに隆起した立体的なものも多く見られ、頬の症状では心臓の拍動と共に脈打つ症状も見られることがあります。

心臓病や肝臓病に伴って現れることもあり、注意が必要です。

 

点状

 

その名の通り、わずかに隆起した小さな赤い点が皮膚表面に現れる症状です。

小さな点と言いましたが、直径では1㎝ほどになる大きなものもまれにあります。

胸や背中に好発します。

毛細血管による悩みのケア・治療法

皮膚の炎症や激化して顔全体に広がったニキビが原因の赤ら顔は、比較的簡単に改善することができる場合があります。

この場合、肌の炎症自体がしっかり治まっていないことも考えられるため、優先すべきは抗炎症ケアです。

ニキビなどの炎症が治まってそれほど時間が経っていなかった場合、抗炎症ケアのみで赤みが治まる場合もあります。

数ヶ月経っても改善しない場合はデプロドンプロピオン酸エステルを含む医薬品、桂枝茯苓などの赤ら顔に効く漢方薬、プランクトンエキスを含んだ化粧品などでケアしましょう。

 

生まれつきのものや数年経っても消えない毛細血管、時間が経つごとにジワジワと増えているものなどには、レーザーによる治療が必要です。

VビームⅡというレーザー機器による治療には保険適用できる症状もあり、費用は顔全体でも1万円ほどになります。

照射後肌全体が赤くなるダウンタイムが発生するので、照射のタイミングや治療期間は医師とよく相談する必要があります。

およそ~6回の照射で照射期間は1ヶ月以上あける必要があります。

 

 

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