コスメの基礎知識

美容成分認知度NO1!コラーゲンの働きと肌に効く増やし方

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資生堂による今年の調査で、「健康・美容に良い成分 認知度No.1」に選ばれたコラーゲン。

認知度No.1だけあって、スキンケア初心者という人でも、知っていることが多い成分ではないでしょうか。

 

コラーゲンは、元々人間の体に存在するタンパク質で、美容はもちろん、体全体の健康に欠かせない存在ですが、炎症や加齢などによって劣化したり代謝が衰えたりしやすい成分でもあります。

そんな質も代謝も落ちやすいコラーゲンを保持する方法、増やす方法についてお話しします。

 

コラーゲンとは

一大美容ブームを巻き起こし、未だ三大保湿成分として美容成分の王者に君臨しているコラーゲン。

「肌がプルプルになる美容成分でしょ」というイメージを持っている人は多いかもしれませんが、コラーゲンは単なる美容成分ではありません。

 

コラーゲンは人間の体を構成するタンパク質の3割を占める成分で、真皮の主成分であり、筋肉や骨、軟骨を構成する、いわば体や皮膚の

土台となる成分なのです。

 

コラーゲンが持つ美肌効果

「美肌効果のある成分」というよりは「美肌に欠かせない成分」であるコラーゲン。

肌は、外側から角質層・表皮層・真皮層という三層構造になっていますが、コラーゲンはこの三層構造の土台部分、真皮層の主成分です。

 

真皮を構成するコラーゲンは、繊維芽細胞と呼ばれる細胞から産生され、ネット状に広がって水分を保持し、肌に弾力を持たせます。

 

この保水力と弾力を生み出す働きこそ、「コラーゲンはプルプルの素」と言われるゆえんです。

 

 

コラーゲンは壊れやすく生み出されにくい

美の根幹を担うコラーゲンですが、不足したり、壊れると外見的にも大きなダメージを受けるという問題があります。

そして、残念なことに、コラーゲンは加齢やストレスによって不足しやすく、酸化や炎症などによって劣化変質しやすいのです。

 

コラーゲンの産生が鈍る原因

 

 

一般的に、コラーゲンの産生量は加齢によって減少すると言われていますが、厳密にはコラーゲンを生み出す繊維芽細胞の働きが鈍るというのが正解です。

 

真皮には、肌の三層構造中唯一、血管が張り巡らされていますが、この血管からの栄養補給が繊維芽細胞の命綱です。

加齢によって血管が細く弱くなるのはある程度仕方ありませんが、血流を悪くしているそのほかの大きな原因として、自律神経バランスの崩れが考えられます。

 

ストレスや夜遅くまで明るい環境にいるなどの生活の乱れは、自律神経の中でも、血管を細く締めて血流を鈍らせる交感神経の働きを活発にします。

普通はこの交感神経と、血流を良くして細胞の回復を促す副交感神経は、バランスよく交代で働きますが、現代人はそのバランスが上手に取れなくなっています。

 

一日の大部分が昼間のような環境、精神状態でいると、血流が悪くなってしまい、結果的に繊維芽細胞に栄養を運ぶ血流を悪化させてしまうのです。

 

コラーゲンが壊れる原因

コラーゲンが壊れる大きな理由は2つあります。

1つは、酸化による変質です。

 

肌の中にあるコラーゲンは、前項でもお話ししたように、ネット状に結びついています。

コラーゲン同士が互いに橋を渡し合うような形から、専門用語でコラーゲン架橋と呼ばれています。

 

このコラーゲン架橋は、肌の酸化原因である活性酸素の1つ、一重項酸素によって酸化することにより、老化架橋と呼ばれる、硬くて厚い別の物質へと変質してしまいます。

また、この一重項酸素は、コラーゲン量そのものも減少させる働きを持っています。

 

さらに、前項でもお話しした通り、真皮には毛細血管が張り巡らされていますが、この毛細血管は肌のどこかに刺激が起きると、免疫細胞を運ぶため、刺激の現場に向かって発達します。

この時、毛細血管が進む道の先にあるコラーゲン架橋は、一刻も早く免疫細胞を届けるために寸断されてしまいます。

 

コラーゲンを増やして守る方法とは

 

壊れやすく生み出されにくいコラーゲンですが、外から化粧品で補うものは、真皮にまで届くことはありません。

ただし、コラーゲンを増やす方法はいくつか存在します。

その方法をご紹介します。

 

コラーゲンを光や音で増やす

 

化粧品は真皮に届きませんが、実は光や音は身体の奥にまで届いているのをご存知でしょうか。

LEDや超音波は、その周波数や出力によっては、真皮にまで作用し、血流を改善することができます。

 

コラーゲンを抗酸化物質で守る

 

細胞をガン化から守る力があると言われている抗酸化物質は、コラーゲンの酸化を防ぐ能力を持っています。

スーパーで買えるわかりやすい指標は、赤い色の濃い食べ物。

ニンジンやリンゴ、トマトなどには豊富な抗酸化物質が含まれています。

 

コラーゲンを経口摂取で増やす

 

一時「意味がない」とされていたコラーゲンの経口摂取ですが、2009年、2010年に相次いで発表された京都府立大などの研究により、繊維芽細胞の活性化を促すことがわかっています。

 

肌の美しさに必要不可欠で、繊細なコラーゲン。

守って増やしてキレイを死守しましょう!

 

 

 

 

 

 

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