みなさんは、1日にどれくらいの水を飲んでいますか?
中には美容のために、一日に2リットル以上などの目標を立てて飲んでいる人もいるかもしれません。
ところが、これは場合によっては美容の大敵になってしまうことがあるのです。
肌老化を招く水分の取り方と、目的別のキレイになれるお茶をご紹介します。
【目次】
冷たい飲み物は美容の敵!
マイボトルにミネラルウォーターを入れて、いつでもどこでも冷たい水を補給できるようにしている人は多いのではないでしょうか。
この水分の取り方は、実は美肌の観点から見ると、良くないものと言えます。
冷たい飲み物は血行を悪くします。
血行とは免疫(白血球)の働きとほぼイコールと言えるほど密接に関係しているので、免疫力の低下や免疫バランスの乱れによって起こる敏感肌は、冷たい飲み物を毎日取り続ける習慣によって、悪化すると考えられるのです。
また、冷たい飲み物は代謝を低下させるため、太りやすく、ターンオーバーが遅れがちな体質になります。
デトックスのためにミネラルウォーターを取っているという人もいると思いますが、これも逆効果です。
ミネラルウォーターは、その名の通りミネラルをたくさん含んだ水ですが、このミネラルと水分をろ過する役割を担うのが腎臓です。
通常より多くミネラルが含まれているミネラルウォーターをろ過するためには、当然通常より多くの労力が必要になるため、腎臓に負担がかかってしまうのです。
腎臓は体中の水分を調整する機能を持っているため、腎臓機能が鈍るとむくみがちになったり、肌が乾燥しやすくなったりします。
肌に良くない飲み物習慣とは?
「マイボトルにミネラルウォーター」が、思ったより肌に悪影響を与えていることはわかっていただけたと思います。
その他にも、日常の何気ない飲み物習慣に、美肌の敵が潜んでいます。
やってしまいがちな飲み物習慣についてお話しします。
気が付いたらこまめに水分を取る
いかにも体によさそうなこの習慣、先ほどのマイボトルにミネラルウォーターのタブーと同じように、常に体を冷やしていることになります。
実際には水分は摂取しても蓄えられなければ意味がないので、のどが渇いていない時に無理に水分を摂取するのはやめましょう。
摂取した水分を効率よく蓄える意外な方法はこちらの記事でお話ししています。
コーヒー・紅茶を1日に何度も飲む
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは、善玉か悪玉かの論争がたびたび起こっては覆される、判断の難しい成分です。
実際には薬にもなれば毒にもなるのでしょうが、当然、過ぎたるは及ばざるが如しで、飲みすぎると胃腸の粘膜を刺激し、敏感肌の大敵となります。
カフェインを含む飲み物は、多くとも1日に2杯程度にとどめておくようにしましょう。
缶コーヒー・缶ジュース
ペットボトルの清涼飲料や缶コーヒーなどは、皆さんもご存知の通り、大量の砂糖が含まれています。
太るというだけの問題ではなく、糖分や塩分は、ミネラルと同じように腎臓で処理されるのです。
当然、あまりにも多くの糖分や塩分は、腎臓の処理能力を上回ってしまうことが考えられます。
また、砂糖には糖化や冷えなど様々な美肌への弊害があるため、大量摂取は控えて、週に1、2度程度にとどめておきましょう。
ハーブティーやアジアンティーは肌の友!目的別「美肌茶」10選!
暖かいハーブティーやアジアンティーをゆったりといただくのは、敏感肌の原因ともなる自律神経バランスにも良く、美肌の味方となってくれます。
カフェインレス、カフェイン控えめのお茶・ドリンクを目的別にご紹介します。
ニキビ・吹き出物
・ハト麦茶や漢方のヨクイニン茶
ヨクイニンはハト麦を中心とした漢方薬の処方名で、イボや肌荒れ、ニキビに効くお薬です。
それを飲みやすくお茶にしたものがヨクイニン茶、お薬にはせず、素材のままお茶にしたのが
ハト麦茶です。
どちらも嗜好品として楽しめるくらい香りと味が良いのが特徴です。
美白・シミの予防、改善
・ローズヒップティー、ハイビスカスティー、柿の葉茶
ビタミンCが豊富なこれらのお茶は、内側からの美白やシミの予防、抗酸化に効果があります。
ローズヒップやハイビスカスは美肌茶として有名ですが、柿の葉茶も高温に壊れにくいビタミンCが、レモンの約10~20倍ほども含まれています。
ノンカフェインのため、授乳中やお子様にも安心です。
シワ・毛穴のたるみ予防、改善
・カモミールティー、杜仲茶
消炎効果のあるハーブ、カモミールのお茶は、炎症によるコラーゲン繊維の断裂を防ぎ、シワやたるみを予防します。
また、そのリンゴのような甘い香りには副交感神経に働きかける能力があり、炎症自体を和らげる効果もあります。
杜仲茶にはコラーゲン生成を促す効果があるため、炎症や乾燥によってシワっぽくなり、ハリをなくした肌を復活させてくれます。
リラックス・自律神経バランスの改善
・ラベンダーティー、紫蘇茶、柚子茶
ハーブの王様ラベンダーは、そのアロマによって副交感神経を刺激し、脳を深いリラックス状態に導いてくれることで有名です。
紫蘇茶はほとんど美肌において万能ともいえるお茶で、アレルギーや花粉症の症状を緩和す抗ヒスタミン成分、βカロテン、αリノレン酸などの美容成分を供え持ち、さらにはそのアロマにも鎮静作用が含まれていて、自律神経の興奮を抑えてくれます。
柚子茶は、ビタミンCなどの美肌成分ももちろんですが、ラベンダーにも負けない豊富なアロマの効果が特徴です。
少し珍しいお茶も含めてご紹介しましたが、今は通販などで少量から販売してくれるお店もあるので、ぜひお気に入りの一杯を探してみてください!