悩み別解消法

【乾燥肌】乾燥肌・敏感肌を同時ケアする秘策は筋肉にあり!

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冬になるとカサついて、ひどいときには全身かゆい…。
そんな乾燥性敏感肌の悩みをてきめんに改善してくれる方法があることをご存知でしょうか。

その方法とは、なんと筋トレです。
30代以降、乾燥肌が加速するメカニズムと、筋力との関係をお話しします。

加齢とともに減少し続ける水分量は筋肉で保持せよ!

人間の体はほとんどが水分だということは、知らない人の方が少ないのではないでしょうか。

ところがその水分はどこに蓄えられているかと聞かれれば、血液やリンパ液だと答える人は多いと思います。
実はこれは不正解。

体の乾燥に直接関係する水分保持の秘密を握っているのは、実は筋肉なのです。
そのメカニズムと筋力低下を呼ぶ原因を知って効果的に乾燥肌を改善しましょう。

加齢によって減少する水分は体のどこに蓄えられる?

人間の体はそのほとんどが水分でできています。
この水分は年齢と共に減少するのをご存知でしょうか。

体内の水分含有率は、胎児では90%、赤ちゃんは75%、子供は70%、成人では60%、65歳を超えると50%にまで減少すると言われています。

胎児や赤ちゃんの水分含有率が高いのは、水分を全く含まない脂肪が少なく、最低限のたんぱく質と水分で体が構成されているからです。

成長するごとに水分の割合が減るのは、その分脂肪が占めているからだと言われています。
でも、何か不思議に感じませんか?
脂肪の割合が増えると水分の割合が減るのはわかりますが、成人と老人を比べたとき、老人の方が脂肪が多いようには感じませんよね。

実はこれには水分が体内のどこに保持されているかに関係しているのです。
赤ちゃんにはほとんどなく、青年期には豊富にあり、壮年以降には著しく減少し始める…。

水分を保持する体内の貯水池、それは筋肉なのです。
筋肉は意外にもその80%弱が水分でできています。
筋肉が分解されるということは、大量の水分が失われるということなのです。

乾燥肌の一因・・・糖質制限ダイエットの弊害

筋肉を構成する水分をつなぎとめているのは実は糖質です。
糖質を制限すると体重が急激に落ちるのはこのためで、実は脂肪ではなく水分が落ちているのです。

使用されない筋肉は、加齢による筋繊維の減少や委縮などで、30歳頃をピークに衰え始めます。
糖質制限はほとんどそれを助長しているといっても過言ではありません。

糖質は脳の活動エネルギーでもありますから、不足するとぼーっとし始めます。
この状態になると黄信号です。
自律神経の働きが乱れ、免疫系統が暴走します。
この状態は敏感肌の大きな要因のひとつでもあります。

(参考:敏感肌とは~敏感肌の基礎知識~敏感肌になりやすい原因~敏感肌の基礎知識~

糖質が過剰になるのはいけませんが、ダイエットと乾燥肌、両方の面から見ても、原料すべきなのは脂肪・脂質であり糖質ではないのです。

筋トレは美肌の要、成長ホルモンの分泌スイッチ

敏感肌の原因のひとつに睡眠不足や睡眠の質低下があります。
睡眠が肌に影響するのには複数のルートがあり、主に自律神経の不調を引き起こすことが原因となる場合、肌の修復や細胞の成長が不十分になる場合があります。

後者の肌修復、肌細胞の成長を担うのは成長ホルモンです。
この成長ホルモンは、筋肉が疲労し、傷つくことによってそれを修復するために分泌されます。
その分泌が最も多い時間帯が、肌のゴールデンタイムと呼ばれる夜10時から翌2時の間なのです。

成長ホルモンは
・疲労回復
・コラーゲンの生成
・脂肪分解
・筋肉の補修・増加
という、乾燥肌にプラスの効果をもたらす力を持っています。

運動をすることによって運動しても疲れない体になり、脂肪が分解されて痩せた上に筋肉が増加し、水分量が増えて乾燥肌も改善、コラーゲンも増えて肌にハリが戻る…筋トレには良い循環が生まれる素晴らしい効果があるのです。

運動は苦手だけど乾燥肌を何とかしたい!

運動が乾燥肌に良いのはわかったけど、運動はどうしても苦手という人もいるでしょう。
けれど、ここで言う筋トレとは、何もジムに行ってストイックにバーベルを上げるような運動のことを指してはいません。

筋力の低下が起こり始めるのには個人差がありますが、筋肉と肌状態が密接に関係していることからもわかるように、お肌の曲がり角を実感し始めた時にはすでに始まっていると言えます。

この筋力低下をサルコペニアと言いますが、加齢によるサルコペニアはそう急激に来るものではありません。
少し衰えたな、と感じたら、歩く量を増やす、家事のついでに屈伸運動をする、腹筋に力を入れて速足で歩くように心がけるなど、日常のふとした瞬間にサルコペニアに逆らうことを意識すれば良いのです。

仕事帰りに駅の階段を上ったりするのはしんどいと思うかもしれませんが、成長ホルモンの項目でも書いた通り、運動量は増やすことにより逆に疲労は感じにくくなります。
毎日無理のない程度に少しづつ運動負荷を上げていくことで、体も肌もベストな状態に近づけていくことができるのです。

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