美肌のためのお薬食材「孫たちは優しいか」のレシピは今回で最終回です。
最終回でご紹介するのは「果実」、フルーツです。
野菜の回と同じように、スーパーフルーツと呼ばれる栄養満点のフルーツを選び、美肌に良い簡単レシピにしました。
【目次】
温めてもおいしい!リンゴのレシピ
リンゴは日本でも長く親しまれている、手に入りやすいスーパーフルーツです。
「1日に林檎1個で医者いらず」と言われるほどヘルシーなリンゴを、今回は暖かいスイーツにしました。
丸ごとリンゴの漢方スイーツ(2人分)
リンゴ・・・2個
ハチミツ・・・適量
レモン汁(もしくは酢)・・・小さじ1
シナモン・・・適量
ナッツ類・・・適量
バター・・・お好みで
【レシピ】
リンゴは洗って、芯取りやスプーンで芯をくりぬきます。
芯を抜いたリンゴは、アルミホイルで上部だけあけるように包みます。
芯を抜いた穴にレモン汁、シナモン、ナッツを入れ、ハチミツで満たし、バターを乗せててホイルを閉じます。
200度のオーブンで30~40分焼いたら出来上がりです。
おしゃれで洋風なイメージのある焼きリンゴのレシピ、実はほとんどの食材が漢方薬の素となる生薬でできています。
リンゴには水を補い、熱を下げる効果があるため、炎症がちな敏感肌の改善が得意です。
栄養学的には強力な抗酸化作用を持つリンゴポリフェノールの他に、クエン酸やペクチン、カリウムを含んでいます。
ハチミツは生薬としては「ほうみつ」と呼ばれ、熱がこもりやすいタイプの人にも、冷えやすいタイプの人にも使える抗炎症薬、お通じの薬と位置付けられています。
シナモンは漢方では「ケイヒ(桂皮)」と呼ばれ、免疫増強、抗酸化、腸内環境改善・・・と、様々な効果があります。
桂皮は体が冷えやすい体質の人に良く効果を発揮する生薬なので、熱がこもりやすい人には合わないことがあるかもしれません。
そして、ナッツ類も漢方原料の1つ。
不飽和脂肪酸を多く含み、食物繊維も豊富なため、アトピーの症状にも効果を発揮します。
こう考えると、漢方って、「自分にピッタリ合ったご飯を食べなさい」ということなのかもしれませんね。
サラダで食べる!キウイのレシピ
自ら「キウイはビタミンだけ~じゃな~い」と歌うほど栄養豊富なキウイも、身近なスーパーフルーツです。
普段は半分に割ってスプーンで食べたり、輪切りにしてフォークで食べるなど、キウイそのままで食べることが多いと思いますが、酸味があって、甘みも強すぎないため、サラダにも良く合います。
朝でもさっと作れるサラダにしてみたので、ぜひ食べてみてください。
トマトとキウイの生ハムカプレーゼ風サラダ
キウイ・・・1個
プチトマト・・・5個
モッツアレラチーズ・・・1パック
生ハム・・・5枚
オリーブオイル・・・大さじ1
黒酢(バルサミコ酢)・・・小さじ2
塩・・・少々
あらびき黒コショウ・・・少々
【レシピ】
キウイはイチョウ切りに、プチトマトは半分にして、モッツアレラチーズを加えて皿に盛り、生ハムを乗せます。
オリーブオイルと黒酢、あらびき黒コショウをよく混ぜ、塩で味を整えたら、生ハムの上から回しかけて完成です。
3分で完成するお手軽レシピは、トマト、チーズ、キウイに黒酢というヘルシーな食材たちが美肌を格上げしてくれます。
ビタミンC、B群、E、葉酸・・・と、たっぷりのビタミンが魅力のキウイは、ポリフェノールも含まれていて抗酸化作用も強いので、美肌にも抜群の効果を発揮します。
トマトは今ではスーパーでカラフルなものが手に入るので、黄色やオレンジのものを使ってもキレイですよ。
子供も飲める!ブドウジュースのレシピ
ブドウにはポリフェノールが多く含まれるため、「ワインはアンチエイジングに良い」と言われます。
日々紫外線を浴びて元気に遊ぶわが子と一緒に、ブドウのサングリア風ジュースを飲みませんか?
ブドウのサングリア風ジュース
ブドウ・・・3房分
お好きなフルーツ・・・適量
ハチミツ・・・小さじ2
氷・・・適量
【レシピ】
ブドウは軽く洗って粒だけの状態にし、水気は拭かずにそのまま鍋(小さいものがおすすめです)に入れ、強火で煮ます。
沸騰し始めたら中火にし、そのまま30~40分煮続けます。
皮と実が分離したら、ざるに上げて濾します。
濁りが気になる人は、もう一度ガーゼやクッキングペーパーで濾すことをおすすめしますが、あまり濾してしまうのはもったいないので1,2度でOKです。
まだ温かいうちにハチミツを加え、混ぜます。
ジュースにしたブドウは冷蔵庫で冷やし、フルーツは一口大に切ってグラスに入れてグラスごと冷やしておきます。
ジュースがある程度冷えたら、氷をミキサーなどで細かく砕き、フルーツを入れたグラスに注ぎます。
その上からジュースを注いだら出来上がりです。
ブドウを丸ごとジュースにした、ちょっと贅沢なスイーツジュースです。
アンチエイジングで有名なブドウには、「ブルーム」という美肌の宝薬が付着しています。
ブルームとは、ブドウの周りに付着している白い胞子のようなもののこと。
カビとか農薬とかと思われがちなこのブルームには強力な抗炎症作用や歯周病菌、虫歯菌の抑制、ガン細胞の活性化を抑える効果、抗酸化効果など、数えきれない素晴らしい能力を持っています。
そのためこのレシピでは、ブドウをよく洗わずにそのまま煮ています。
お好きな美肌スイーツに合わせて、元気な美肌を育ててくださいね!