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敏感肌の大敵「糖化」とは?酸化との違いと食い止める方法!

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肌の質が劣化してしまう多きな原因には「サビ」があります。

このサビとは、このサイトでも何度かお話ししている「酸化」のことで、小泉今日子さんの化粧品CM「さびない、ひと」によって一気に認知されることになりました。

 

活性酸素によって起こるこの「酸化」を意識的に防ぐようにしている人は増えましたが、「糖化」を予防している人は少ないのではないのでしょうか。

肌の糖化とはいわば肌の「コゲ」です。

糖化とはどういうもので、酸化とどう違い、どうしたら防げるのかをお話ししたいと思います。

 

あなたの肌も糖化しているかも…糖化によって起こる肌の変質とは

糖化によって考えられる肌への影響は甚大です。

最も有名で直接的なものは「黄ぐすみ」と言われる、肌が黄色く変色する現象です。

20代~30代頃の肌は誰もが人生で最も白く、透明感がありますが、それ以降の肌に個人差が大きく、高齢者と呼ばれる年齢になると、ほとんど茶色と言えるほどくすんでいる人と、抜けるような白さを保つ人に分かれるのは糖化の影響が大きいのです。

 

その他にも、ターンオーバーが遅れがちになり、肌から弾力が失われるなど、「コゲ」と聞いてイメージできる状態と同じような現象が肌に起こります。

・スイーツ好き

・炭酸飲料や清涼飲料水が好き

・体力を使わない単純作業などの仕事に就いている

・運動をしない

という人は、早晩細胞の糖化が始まります。

それでは、どうすれば糖化を防ぐことができるのか、そのメカニズムと対策についてお話しします。

 

糖化と酸化はどう違う?糖化はどうして起こるのか

酸化とは、炎症や外的刺激によって発生した活性酸素によって、周囲のタンパク質、DNAやコラーゲン線維などが破壊されたり変質したりすることを指します。

一方糖化とは、過剰に摂取した糖がタンパク質と結合することによって糖化タンパクとなり、体内に蓄積されることによって起こる現象です。

 

酸化が細胞に直接的な悪影響を与えるのとは対照的に、糖化は変質したタンパク質が蓄積されることによる影響が大きいのです。

肌はその大部分がタンパク質でできているため、糖化の影響を受けやすい部位でもあります。

最もダメージが大きいのは、真皮のほとんどを占めるタンパク質であるコラーゲンが糖化すること。

次いで、肌の弾力を支えるエラスチンなども糖化し、変質します。

 

糖化したタンパク質は、それ自体が黄色いため、蓄積される量が増えることによって、肌は目に見えて黄変し始めます。

結合した糖の濃度が濃ければ濃いほど色も濃くなり、茶色に近づきます。

これが、年齢を重ねた肌の色に個人差が大きい理由です。

糖化したコラーゲンなどのタンパク質は変色するだけでなく、弾力を失い、固くなって老廃物として蓄積されます。

 

蓄積された糖化タンパクは分解されにくく輩出が容易ではありません。

そのため正常な細胞の代謝を妨げ、沈着した色素や角質、細胞間脂質やNMFの排出が滞る原因ともなるのです。

 

糖化を防ぐ方法と、糖化タンパクの排出を促す方法

すでに糖化してしまったタンパク質は、分解することが非常に難しいと言われています。

ただ、糖化からあまり時間が経っていないタンパク質は、再び分離することもあるので、できる限り早く糖化改善効果のある化粧品やサプリメントで対策をし始めることが必要です。

糖化改善効果があると言われている成分はヨモギ、シャクヤク、シモツケソウなど、天然の植物が有名です。

予防方法としてはいくつか有効な手立てがあります。

 

食べ物による糖化予防策

 

糖化は食べ物が原因で起こる現象なので、食べ物によって改善できます。

糖化予防に効果的な成分をご紹介します。

 

糖の排出を促す食べ物

 

食物繊維は体内で消化されずに排出される成分ですが、余分な糖を一緒に持って行ってくれる効果があります。

このサイトで10回にわたってご紹介した美肌のためのレシピにも、いくつか食物繊維を豊富に含んだ食材が登場しています。

1つはイモ類、他にもわかめ野菜の中にも食物繊維を豊富に含んだものがたくさんあります。

 

糖の代謝を促す食べ物

 

そもそも糖は脳が働くために必要な唯一のエネルギーです。

本来は排出するより使った方が良いものなので、効率よくエネルギーにできれば糖化を心配する必要もありません。

糖のエネルギー化を促進してくれる食べ物はαリポ酸やビタミンQ(コエンザイムQ10)です。

αリポ酸は、ほうれん草やトマト、ブロッコリーに多く含まれています。

ビタミンQはイワシやサバなどの魚に豊富に含まれていて、抗酸化作用も強いため、美容ビタミンとして有名です。

 

タンパク質の糖化を防ぐ食べ物

 

糖化自体を防ぐには、ショウガやシナモンなどの漢方生薬成分が活躍してくれます。

食べ物とは違いますが、同じ生薬成分ではシャクヤクは、抗糖化作用も、糖化改善作用もあるため、漢方薬局に相談して、美肌に効く薬を処方してもらうのもおすすめです。

 

糖化改善にいちばんいいのは運動すること!

糖化改善のために糖質制限を勧める本やサイトもありますが、このサイトでは糖質制限はおすすめしていません。

それは、糖は三大栄養素の中でも唯一脳のエネルギーとなる大事な栄養素であり、脳は敏感肌の状態を左右する自律神経を擁する部分だからです。

また、糖は筋肉を支える大切な要素であり、不足すれば筋肉量の低下につながります。

筋肉量が低下すれば、体水分量は低下し、乾燥が引き起こされます。

糖を制限して良いことはあまりないのです。

 

もちろん、現在の食事に「行き過ぎ」がある場合、節制が必要かもしれません。

菓子パンを毎日いくつも食べている、おかずを食べずにラーメンやうどんばかり食べている、スイーツを食べすぎて通常の食事量を圧迫しているなどの場合は、確かに問題があるでしょう。

全体的にぽっちゃりとしていて、他の同世代と比べて筋力も衰えていると感じるなら「ムダ食い」の制限が必要です。

あくまで無駄な分だけの節制で、主食を減らす必要はありません。

 

ほとんどの人は運動をしないために糖がエネルギーとして使われず余ってしまうことが原因で糖化しています。

日常の運動をちょっと増やし、筋肉量を正常に保つだけで、基礎代謝量が上がり、糖余りを起こすこともなく、勝手に糖や脂肪は消費されます。

運動は少しの量でも美容にとても良い影響を与えます。

糖化対策のためだけでなく、少しずつ歩く量を増やしてみるなどの運動量改善を心がけましょう。

 

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