これまでディフェンス1本のスキンケアしかできないと思われがちだった敏感肌ケア。
敏感肌だからこそシミができやすいのに、攻めのケアはできないのでしょうか。
実はシミの根本原因は敏感肌に深く関連しています。
正しい敏感肌ケア、それに気を付けるべきポイントを守った美白ケアにより、敏感肌のシミは消すことができるのです。
敏感肌にはNGな3つのシミ消し法
シミは健康な肌ならその多くがいずれ消えてしまいます。
敏感肌にできたシミは長く残る上にケアも難しいと思われていますが、何点かのNGさえ犯さなければ、健康な肌と同じように数ヶ月で消えてしまうものです。
ここでは敏感肌のシミ対策としてNGなポイント3つをお話しします。
NG日常生活
日常生活で最も気を付けたいのはやはり紫外線です。
敏感肌の人はニキビを避けてパウダータイプのファンデーションを使っていることも多いと思いますが、パウダーファンデーションのSPFは、基本的に当てにならないと思っておいて間違いありません。
それというのもSPF値というのは適温の室内で測定するため、密着が弱く汗で流れやすいパウダーファンデーションは表示通りの能力を日常で発揮できるとは限らないのです。
ファンデーションの油分が怖い人はUV機能がメインとなった下地をお粉で仕上げるなど、しっかり密着するUV対策をすることが必要です。
また、香水などアルコールが中心となった化粧品を紫外線の当たる部分に直接塗ることや、光毒性を持つ柑橘系のエキスを使用した物も新たなシミの元となりやすいため注意が必要です。
NGスキンケア法
敏感肌のシミが消えないのは常に肌が刺激を受け続けているからでもあり、敏感肌ゆえの過剰防衛のせいでもあります。
ただでさえ刺激を受けやすく、防衛過剰になっている肌に刺激となるようなスキンケアはNGです。
肌をこするようなふき取り化粧水、スクラブ洗顔なども刺激となってしまいます。
石油系界面活性剤を使った洗顔やクレンジング、ピーリングなども、必死で外的と戦っている肌から戦力を奪ってしまうようなもの。
少しの刺激もメラニン発生の原因となりかねないので、基本的なスキンケアはシンプルに、触りすぎずマイルドに、が基本です。
スキンケアアイテムを重ねすぎる、ベースメイクを塗り重ねすぎることも肌の触りすぎという点でおすすめできません。
最低限の点数に抑え、その分成分や使用感にこだわりましょう。
NG美白成分
美白化粧品を選ぶときは、敏感肌のスキンケアポリシーに反しないものを選ぶ必要があります。
その上で気を付けたいのは、シミを消し去るか、さらなるダメージを与えるかの2択という強すぎる成分は絶対に使用しないこと。
美白成分には数ヶ月から半年以上の臨床試験をクリアし、厚生労働省によって薬効と安全性が認められた医薬部外品有効成分、漢方やハーブなど歴史的実績のある植物成分、化粧品成分の3つのパターンがあります。
医薬部外品有効成分の中でもビタミンC誘導体やアルブチン、カモミラETなどは植物原料で非常に安定性が高く、肌への刺激もマイルドです。
化粧品ではオーガニックコスメや自然派コスメが漢方やハーブなど植物成分を使用していますが、美白に効果が高いのローズやネロリ、ラベンダーです。
これらの精油は自律神経にも作用するので内部からの美白にも有効です。
最後に化粧品成分ですが、医薬部外品として認められていないことが一般的ではない成分として、ハイドロキノンがあります。
ハイドロキノンは「唯一還元作用（今あるシミを消す）のある美白成分」と言われていますが、それ自体が誤った認識です。
実は美白有効成分として認定されているビタミンC誘導体には還元作用があり、メラニン生成を抑える効果、メラニンが合成され、シミになるのを抑える効果と合わせて3つの効果があるのです。
ハイドロキノンにも還元作用がないわけではありません。
むしろその能力は高すぎるほど高いといえます。
ハイドロキノンは本来、写真の現像に使用される劇薬で、気軽に肌に乗せるものではありません。
その取扱いの難しさは、世界最高峰のフィルム企業である富士フイルムがハイドロキノン化粧品を出していないことからもわかります。
肌が過敏であるという自覚があるうちは、医薬部外品やオーガニックコスメなど安全性の高い化粧品でケアすることをおすすめします。
敏感肌のシミを消すには状態の把握から
健康的な肌ならシミはできてもいつの間にか消えていることがほとんどです。
シミが消えずに残り続けるには何らかの理由があり、敏感肌自体がその原因となっていると考えられる場合もあります。
美白ケアを始めたら、肌の状態はもちろんのこと、シミ自体の状態をよく観察する必要があります。
化粧品による美白は長くても半年使い続けて全く変化がなければ別の美白成分に変更する必要があります。
これはほとんどの化粧品で行われるモニターによる臨床試験が長くても半年程度で結果を出しているからです。
最低3ヶ月～半年でシミの位置がずれ始める、薄くなるなどの変化がなければ、それは美白成分と症状が合っていないということ。
時間を無駄にしないためにもよくシミの状態を観察しておきましょう。
