敏感肌のスキンケアには以下のような3つのポイントがあります。
・化粧品の種類と成分
・対処療法と根本対策
・洗顔
このポイントを元に、敏感肌に必要なスキンケアについてお話しします。
【目次】
敏感肌をなおす方法
敏感肌を治すためには「食事」「睡眠」「昼夜のメリハリ」などスキンケア以外の部分も大きく影響します。
ここでは化粧品やボディクリームでの「外側からのケア」にフォーカスしてお話ししたいと思います。
総合的なケアについては敏感肌を予防・改善する方法~敏感肌の基礎知識~を参考にしてください。
外的刺激を防ぐ
最も大きく肌に影響するのが紫外線や、直接肌に触れるメイク、髪や洋服などの接触です。
紫外線はケアによって比較的簡単に防ぐことができますが、毎日直接肌に塗るメイク、特にベースメイクには注意が必要です。
ベースメイク自体の成分が強力であったり、密着感を高めるために油分をたくさん使っている場合はもちろんですが、それを落とす工程が刺激になることも考えられます(石鹸で落とせるベースメイクを参照)。
ベースメイクの肌負担は軽い順に
おしろい→パウダーファンデーション→CCクリーム→BBクリーム・リキッドファンデーション→スティックファンデーション・コンシーラー
となっています。
表面化している症状を鎮める
大人ニキビや湿疹、痒みや赤みなど多くの炎症状態に効果的なのが抗炎症有効成分の「グリチルリチン酸」です。
天然成分カンゾウ由来で安全性が高いことも魅力です。
敏感肌に限らず、シミに最も高い効果を上げるのはビタミンC誘導体で、既にあるシミを還元する唯一の医薬部外品有効成分です。
こちらも刺激が少なく安定しています。
ケミカルの成分を避けたい場合はローズやネロリ配合の化粧品が効果的です。
ローズは植物プラセンタやポリフェノールを含んでおり、抗炎症、抗酸化、美白と万能の効果を発揮します。
ネロリには抗菌作用、美白作用があり、北アフリカでは傷薬として使用されている程安全度が高いため、赤いニキビにも安心して使うことができます。
肌を強化する
3つ目は、外的刺激を防ぎ、起こった炎症を解決する仕事を自分の肌でできるように強化することです。
基本的に、敏感肌に機能性化粧品(美白やアンチエイジングなどの悩み解決を目的とした商品)は向きません。
例えば敏感肌で炎症を起こしているニキビにイオウ系の化粧品を使うと、一時的にはすっきりなくなりますが、その後一層激化することが考えられます。
今はWEB通販でも無料や格安でサンプル・トライアルが試せるので、いくつか取り寄せて肌に合ったものを探しましょう。
ケミカル(無添加や医薬部外品など)の化粧品なら3ヶ月、オーガニックや天然の化粧品なら半年は肌の様子を見てください。
敏感肌をケアしましょう
先ほどの項目でもお話ししたように、敏感肌は積極的に直していくというより、ケアして治す力を引き出すといった方が近いでしょう。
それには時間がかかります。
からだの内と外、両側から、毎日の生活でじっくりと改善しましょう。
からだの内側
敏感肌には自律神経が非常に大きく影響します。
自律神経バランスには食事や睡眠など、生活のすべてが少しずつ関わり合っています。
肌は体のシグナルでもありますから、敏感肌になりやすい原因~敏感肌の基礎知識~敏感肌を予防・改善する方法~敏感肌の基礎知識~を参考に生活を少しずつ改善していく必要があるでしょう。
からだの外側
スキンケアの項目では主に顔のケアについてお話ししましたが、敏感肌は顔だけの問題ではありません。
夜間の肌は水分と油分のバランスが崩れ、溝っぽくなっています。
水性の成分が入りやすくなっているこの時間帯、体温は高く、角質層が柔軟になる入浴中に刺激の強い成分だらけの入浴剤の中に浸かっていては肌に良くありません。
入浴剤は成分をよく確かめて肌に合うものを選びましょう。
敏感肌にやさしい洗顔方法とは
スキンケアの中で最も重要といっても過言ではないのが洗顔です。
洗顔法、洗顔料を間違うだけで、どんなに優しい成分を使っていても敏感肌を悪化させ続けることになりかねません。
この項目では基本的な注意点とおすすめの洗顔法をお話しします。
基本
洗顔料は適量を手に出し、水を含ませて弾力が出るまでよく泡立てます。
洗うときは泡を顔に置くように伸ばし、泡の上からマッサージします。
敏感肌の場合は洗顔時間は長くならないようにしましょう。
洗顔料はそんなに優しくても何らかの成分を肌からはがすためのものです。
しっかり流して後に残差ないことが大切です。
水だけ洗顔
水だけ洗顔は角質培養と言って、自分の皮脂や角質によって肌を保護しようという考え方です。
水性の汚れがほとんどの朝の洗顔には向きますが、油性の汚れが多い夜の洗顔を毎日水だけにすることは、酸化した皮脂や角質によって過敏な肌を悪化させるだけですのでやめましょう。
石鹸で落とせるベースメイク
敏感肌の人にとって最も気を付けたいのがクレンジングです。
クレンジングには強力な界面活性作用(水と油を混ぜ合わせる)があり、水分と油分の重なり合いによって守られている肌表面の構造を破壊してしまいます。
敏感肌の症状があるうちは特に、洗顔だけで落とせるミネラルファンデーションや天然100%のUVベースなどのベースメイクがベストです。
生理中・生理前のスキンケア
排卵日~生理前の肌は黄体ホルモンの分泌量が増えます。
この時期は卵を守るため、心身ともにナーバスになっています。
新しい化粧品をおろすのは避けるべき時期です。
一方卵胞ホルモンが活発になる生理開始以降は最も肌が輝くとき。
生理前に炎症を起こしてしまったなら、この時期にしっかり対処して、治る前に排卵が始まってしまわないようにしましょう。