コスメの基礎知識

敏感肌なら知っておきたい!シャンプーとボディソープの違い

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今この記事を読んでいる人の中に、お風呂には洗顔料や石鹸、シャンプー、ボディソープという3種類の洗浄料を常時そろえているという人はどのくらいいるでしょうか。

顔を洗うもの、髪を洗うもの、体を洗うものという風に洗浄料を分けるのは、一般的なことなのではないかと思います。

 

ところが、洗浄料を3種類に分けている人の中で、その3種類の違いを明確に挙げられる人は多くはないように思います。

もし洗顔料が切れたら、ボディソープやシャンプーで顔を洗っても問題ないのでしょうか。

その答えに迫っていきたいと思います。

 

シンプルな配合の洗顔料、シャンプー、ボディソープを成分で比較

まずは3種類の洗浄料の定義を考えてみましょう。

洗顔料は、主に顔の肌表面に付着したホコリや皮脂、水溶性の汚れを浮かせる役割を持っています。

シャンプーは髪に付着したワックスなどの油汚れ、ホコリや水溶性の汚れを浮かせるもの。

そしてボディソープは主に体の皮脂を浮かせるためのものです。

 

そこで、市販されている中でも比較的単純な配合の洗浄料の成分を比較してみましょう。

 

洗顔せっけんの成分

洗顔に使う洗浄料の中でもシンプルな原料と配合で作られているのが洗顔せっけんです。

洗顔せっけんは、化粧せっけんとも呼ばれていて、石鹸素地とグリセリンをベースに作られています。

石鹸素地が洗浄成分、グリセリンは保湿成分です。

 

例としてシンプルな洗顔せっけんを挙げると、太陽油脂のパックス化粧せっけんがそれに当たります。

パックス化粧せっけんの原材料は

・石ケン素地

・グリセリン

・トコフェロール(天然ビタミンE)

の3つです。

トコフェロールは酸化防止剤として配合されています。

 

このせっけんでできることは、軽い皮脂汚れを含む皮膚の表面的な汚れを除去することと、それによって乾燥した皮膚表面を一時的に保護することです。

 

シャンプーの成分

ワックスなどの整髪料を全くつけずに、一般的な環境で1日を過ごした髪を、単純にただ洗浄したい場合、最低限必要なのは界面活性剤、またはアルカリ剤のみです。

 

つまり、考え得る最もシンプルなシャンプーの全成分は石鹸素地のみ、クエン酸や重曹のみ・・・などとなります。

一般に販売されているものでは、ミヨシ石鹸の無添加せっけんシャンプーの原料が最もシンプルなものになるのではないでしょうか。

 

その全成分は、水、カリ石鹸素地の2成分のみです。

髪の表面的な汚れを落とすだけならば、この配合で十分に役割を果たしてくれます。

 

ボディソープの成分

最後にボディソープですが、実はこれもシャンプーと同じで、汚れを落とすだけなら石鹸素地があれば十分です。

ボディソープの例としては、シャンプーで挙げたミヨシ石鹸の無添加シリーズに、泡のボディソープがあります。

こちらも水とカリ石鹸素地のみでできている純石鹸(98%以上石鹸素地でできているせっけん)で、表面の汚れを落とすだけのシンプルな洗浄料です。

 

洗顔料、シャンプー、ボディソープの違いとは

このように最低限の働きだけを求める場合、3種類の洗浄料に大きな違いはありません。

 

ところが、その基本的な働きとは別に、洗浄料にはそれぞれ+αの働きが付加されていることがほとんどです。

洗顔料なら皮脂汚れを浮かせる以上の界面活性力(※界面活性力とは、水分と油分を混ぜ合わせる力)を持っていることが多く、ボディソープは洗顔料と比較してさらに強い洗浄力があります。

 

シャンプーの場合は顔や体の洗浄料と同じように強い洗浄力で油分を奪ってしまうと、髪が軋み、パサパサになってしまうため、油分の代わりに指通りを良くし、髪を1本1本をコーティングする成分が配合されています。

特にシャンプーは、すでに死活している細胞である髪を生き生きとしたものに見せるために、たくさんの成分が添加されていることがほとんどです。

 

洗顔料、シャンプー、ボディソープをそれぞれ別の部位に使える?

それぞれの洗浄料を別の部位の洗浄に使えるかどうかは、その洗浄料の配合次第です。

先ほどご紹介したような石鹸素地と水、グリセリンというシンプルな成分でできている洗浄料なら、シャンプーと表記があっても全身に使用することができます。

 

ただ、顔の皮膚はボディとは違い、分泌皮脂量が少なく、刺激も受けやすいため、他の部位より乾燥しやすいという問題があります。

そのため、純石鹸で洗浄した場合は、強い乾燥を感じる場合があります。

 

成分が複雑な場合、その部位独特の環境やダメージなどを考えた配合になっていることが考えられます。

顔の肌なら、紫外線を受けやすいことを考えて、酸化に対抗する成分を配合していることも少なくありませんし、ボディソープなら皮脂の多い正中線付近の環境を考えて、毛穴汚れに対応した配合になっていることもあるでしょう。

 

抗酸化成分をボディや髪に塗っても悪影響はありませんが、逆に皮脂の多い部位に対応する毛穴洗浄成分を顔や髪に使用する場合、乾燥したり、炎症を起こすことも考えられます。

髪からボディまですべて1本の洗浄料で済ませたいと考えている人は、できるだけシンプルな配合の洗浄料を選ぶようにしましょう。

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