年齢が上がるにつれて深くなる、産毛や脂性肌の悩み。
30代を超えると、女性ホルモンの分泌量が下がることが原因ですが、だからと言って黙って男性化しているわけにはいきませんよね。
とは言え、肌が敏感な人にとって、毛穴パックや産毛剃りは、ちょっと刺激が強そうで心配なケアでもあります。
毛穴洗浄や産毛の処理は敏感肌でも問題ないのか、毛穴汚れや顔の産毛を一番肌に優しく処理する方法は何なのかを探ってみたいと思います!
脂性肌の救世主、毛穴パックは敏感肌に使ってもOK?
結論から言えば、毛穴パックは敏感肌にとって刺激にしかなりません。
トラブルを起こしがちな敏感肌の中でも、脂性肌の人はインナードライという状態に陥っている場合が多いです。
インナードライというのは、肌表面は皮脂で過剰に潤っているように見えて、実際にはセラミドやコレステロールなどの肌に大事な保湿成分となる細胞間脂質、その細胞間脂質によって保たれる天然保湿因子NMFなどが正常に生まれなくなっている肌のこと。
表面的には油取り紙が手放せない状態で、すぐにメイクが崩れるのが悩みでも、肌の内部を守るのに十分な角質層の強度はないのです。
毛穴パックはシートタイプでもクレイタイプでも、基本的には毛穴の汚れだけを狙って吸着しているわけではなく、肌表面の角質層も、毛穴汚れを取るのと同じ強度ではがしてしまいます。
そのため、一般的によく言われているように、皮脂は肌を守るためにさらに過剰に分泌する可能性があります。
過剰に分泌した皮脂は毛穴に詰まって酸化し、アクネ菌が大量繁殖することによってニキビができやすい環境をつくってしまいます。
角質層をはがしてしまっているので、肌表面にいた常在菌、表皮ブドウ球菌が減り、ニキビが悪化しやすく、化膿を引き起こしやすくなります。
このように、毛穴パックは敏感肌にとって悪影響の多いものだと言えます。
毛穴パックに替わる毛穴洗浄の方法って?
「ダメだ」と言われても、毛穴が黒いままで過ごすわけにはいかないのが大人の女性というものですよね。
毛穴パックに替わる、肌に優しい洗浄方法はないのかと言えば、実はそんなこともありません。
毛穴が汚れる理由は、皮脂の分泌が通常より多くなっていることと、その皮脂が毛穴にとどまって酸化していることが原因です。
ですから、まずは皮脂の分泌をコントロールする食事を意識しましょう。
皮脂分泌のバランスを整える成分は主に
・ビタミンB2
・ビタミンC
・大豆イソフラボン
などです。
脂っこい食事も、皮脂分泌を過剰に知る原因となるので、できるだけ避けるようにしましょう。
それらの食事法と並行して、洗顔を見直します。
先ほどクレイパックは敏感肌に良くないとお伝えしましたが、洗顔に使用するクレイはとてもおすすめです。
クレイはマイナスの電子を帯びているため、こすることなくプラス電子を帯びた汚れを落とすことができます。
もちろん、張り付くほど乾燥させてしまっては肌に負担となるので、乾く前に落とすことが重要です。
また、「ビタミンC誘導体でシミを消す!」というような華々しい効果はありませんが、日々のケアに抗酸化成分をプラスすることによって、皮脂の酸化を抑えることができます。
抗酸化成分はどんな植物にも含まれていますから、できるだけそのままの植物成分をたっぷり使用したナチュラルな化粧品でケアしてみてください。
産毛剃りは敏感肌にとってOK?NG?
賛否両論ある顔剃りですが、こちらも敏感肌にはNGです。
顔剃りを実行してみたことのある人ならわかると思いますが、ケアしたあとの表皮は乾燥しやすく、トラブルを起こしがちになります。
これは単純に、産毛と一緒に角質を削っているからです。
どれほど角質の厚い人でも、その厚さは0.04mm程度ですから、いかにシザーを使い慣れたプロでも、角質を削ることなく産毛だけを剃るということは不可能だということがわかると思います。
敏感肌にトラブルを起こさない産毛の処理方法は?
こちらも結論から言えば、脱毛するのが最も手っ取り早い方法です。
全顔を脱毛する方法として、最も敏感肌に適しているのは、脱毛サロンの場合は「ディオーネ」や「カレン」などが採用しているハイパースキン脱毛法、クリニックでの脱毛の場合はメディオスターNeXTというレーザー機器でしょう。
両者ともに、従来の脱毛法と違い、毛根ではなく皮膚に近いバルジ領域という「ムダ毛の栄養タンク」を破壊する光を照射します。
バルジ領域を破壊するのには、毛根を破壊するような強力で高温の光が必要ないため、肌への負担や傷みもありません。
顔の産毛だけのために脱毛に通うのは・・・という場合、顔の除毛には必ず電気シェーバーを使うようにしましょう。
電気シェーバーはムダ毛をつまんで引っ張り、ガードの中に引き込んでカットします。
そのため刃が肌に触れる機会が通常のカミソリよりぐっと減ります。
毛穴汚れや産毛の問題は、どちらも今すぐの根本解決は難しいもの。
無理なケアによって他の肌トラブルを招くことは避けたいですね。