コスメの基礎知識

パックは敏感肌に悪い?失敗なしのスペシャルケアの方法とは

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フェイスパックや高機能美容液など、+αの効果を望むスペシャルケアは、敏感肌に向いていないという声が聞こえます。

「成分が強すぎて弱い肌は負けてしまう」「トラブルが起こっている肌にスペシャルケアをしても意味がない」などの意見が多いようです。

 

とは言え、敏感肌だからこそ特別な日に向けてスペシャルケアをしておきたいと思うこともあるのではないでしょうか。

敏感肌に向いていないスペシャルケアの種類や方法とその理由を調査し、敏感肌向きのスペシャルケアについて考えてみました!

 

スペシャルケアが敏感肌に向いていないと言われる理由

最も良く言われているのが、スペシャルケアに使用する器具や化粧品の効果や成分が強すぎて、弱い肌が負けてしまうということです。

注目したいのは

・成分や効果が強すぎる

・弱い肌は負ける

という2点です。

 

昔から肌の常識のようになっている「成分が強すぎて肌が負ける」という表現ですが、よく考えてみると、実際には化粧品や器具のどのような働きによって、肌に何が起こっているのかよくわからない表現でもあります。

 

まずはこの「成分が強すぎて肌が負ける」という状況がどういうものなのかを理解し、そうならないスペシャルケアについて考えてみましょう。

 

化粧品の成分が強すぎるとはどういうことなのか

まずは、化粧品や器具の成分、効果が強すぎるというのはどういうことかを考えてみましょう。

化粧品成分が強すぎると言われる場合に考えられることは

・配合されている成分に毒性やアレルゲンとなる高い可能性がある

・成分が安定しない

・何らかの条件によって性質が変化しやすく、変化の際に肌に熱や刺激を生じる

・作用=副作用である

などです。

 

毒性やアレルゲンとなる可能性がある成分は、敏感肌の人に限らず、どんな肌質にも影響を及ぼしかねません。

不安定な成分は、それ自体が高い効果を持っていても、効果を発揮することができないばかりか、肌に残ることによって、酸化したり毛穴に詰まるなどして肌の状態を悪化させる可能性があります。

例えばビタミンCは美肌成分として認知されていますが、肌の上で安定しないため、レモンパックや緑茶パックなどはあまり意味がないとされています。

 

性質が変化しやすいものも同様で、理論上肌悩みに有効であるという結果が得られているとしても、日常生活で同じ結果が得られるとは限りません。

 

これも例を挙げると、日焼け止めに配合されている紫外線吸収剤は、紫外線と結合することによって紫外線を無害化します。

ところが紫外線と結合した段階で、自身の性質も変化するため、その後は紫外線吸収剤としての働きをしなくなります。

また、肌の上で化学変化を起こすため、刺激も生じます。

 

また、化粧品成分の中には、何かと引き換えに何かを得るタイプの成分もあります。

強力なビタミンA誘導体であるトレチノインなどがそれにあたり、ターンオーバーの異常を引き起こして、現在問題を抱えている肌細胞をいち早く追い出すという効果があります。

 

美顔器などの効果が強すぎるということはあるのか

イオンクレンジングやエレクトロポレーションなど、自然には考えられない強引な方法で肌に影響を及ぼす美顔器は、いかにも「効果が強すぎて敏感肌には向かない」感じがしますよね。

 

自宅で使用する美顔器には、やけどやけがなど、直ちに問題が起きるようなものはありません。

現在流通している美顔器の多くはイオン導入・導出機能を持つ超音波美顔器です。

 

これらの美顔器は普通に化粧品を使っているだけでは届かない深部にまで成分を浸透させたり、角質層の奥の汚れまで引き付けて落とすことができます。

 

まずは、この「化粧品が届かない深部まで」外的影響が及ぶことの危険性が挙げられます。

肌の役割とは、外的影響を体内に侵入させないことであるため、侵入するはずのない化粧品成分が血中に溶け出すことによって、何らかのアレルギーなどを起こす可能性があります。

 

また、イオンとは電荷のことですから、当然肌には電気刺激が与えられていることになります。

その電気刺激は、長時間に及ぶと、水の電気分解を起こすため、例えばよく使われるビタミンCはマイナスの電気を帯びているため、その周辺が強アルカリ性にpH変化を起こすということが起こります。

 

肌表面は通常弱酸性で保たれているのが理想で、アルカリ性に傾くと菌が繁殖しやすく、不安定な状態になります。

 

ちょっと難しい話になりましたが、美顔器は確かに敏感肌の人にとって、注意が必要な器具かもしれません。

 

敏感肌の人にもおすすめのスペシャルケア

以上のことから、敏感肌の人にとって化粧品によるスペシャルケアは、成分選びと使い方によっては十分に可能、美顔器は頻繁に使うことはおすすめできないということになります。

 

化粧品によるスペシャルケアは

・成分を吟味する

・こすったり叩いたりなどの物理的刺激を避ける

・用法、用量を必ず守る

ということが大切です。

 

美顔器を使用する時に注意したいのは、

・旧表示指定成分やアレルゲンになる可能性の高い成分をイオン導入しないこと

・長時間同じ部位に使用しないこと

・毎日使用しないこと

の3点です。

 

敏感肌だからこそ、ここぞという日にはスペシャルケアで肌を底上げしたいもの。

いざという日に笑顔でいられるように、正しく利用しましょう。

 

 

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