悩み別解消法

雨の日の乾燥肌ケアは化粧品より○○○?その意外な理由とは

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平年、6月8日ごろから7月21日ごろまで、一年の内で最も憂鬱な季節がやってきます。

洗濯物は乾かず、髪もまとまらない、そう、梅雨です。

 

敏感肌の人は5月に入ってやっと花粉症による肌荒れから解放されたのに、6月に入るとまた肌トラブルが噴き出すということはないでしょうか。

特に不思議なのは、これだけ湿度が高いのに、乾燥肌が悪化すること。

 

しかもこの状態になってしまうと、ワセリンを塗っても高保湿化粧品を使っても、天気が良くなるまで全く回復の兆しを見せないことが多いと思います。

 

今回は、そんな「梅雨時期の乾燥肌」の原因と対策についてお話ししたいと思います。

 

梅雨の乾燥肌、原因は気圧!?乾燥肌回復のカギは自律神経コントロール

梅雨の時期、湿度も高く、花粉症も治まったころだというのに乾燥肌が悪化する・・・。

そんな悩みは自律神経のバランスが崩れているからかもしれません。

 

梅雨の肌が乾燥するメカニズムとは

 

自律神経が日常の何気ない動作や行動に影響されていることは、このサイトでも何度かお伝えしていますが、そもそも自律神経はなぜ交感神経と副交感神経の2つによってバランスを取っているか、ご存知ですか?

 

これは、人間の体の「恒常性」を保つためなのです。

恒常性とは、守るべき臓器などがたくさん備わっている体の内側が、外側の気温や湿度などの環境に大きく左右されないように、一定の状態を保つ機能です。

 

交感神経は明るいとき、寒いとき、気圧の高いときに優位になり、逆に副交感神経は暗いとき、暖かいとき、気圧の低いときに優位になります。

 

梅雨の時期は、身体の外の環境が

・薄暗く

・暖かく

・気圧が低い

という、副交感神経が優位になる条件が揃っているのです。

 

副交感神経が優位になると、まず発汗がとても穏やかになります。

血流が悪くなり、やる気が低下して、動きも緩慢になります。

 

汗は天然の保湿クリームと言われ、角質層の潤いを守る働きを持っています。

また、血流が悪くなることによって、末端の器官である肌表面は血行不良気味になり、ターンオーバーの遅れや肌に必要な栄養素の不足が起こります。

 

動くべき日中の動きが足りないことによって、夜に働くはずの副交感神経がしっかりと働かず、日中に受けた肌の細胞修復ができずにダメージが蓄積します。

そうすると、細胞内で分解され、いずれセラミドやNMFなどの保湿因子となるはずの細胞液が、清浄に産生されなくなります。

 

このように、梅雨の時期は、意外にも肌が乾燥する環境が整った時期なのです。

 

梅雨の乾燥肌を回復させるには、筋トレが有効?!

肌の乾燥が気圧や気温などに深く関連するということはわかったものの、気象環境を変えることはできませんよね。

でも、気象環境によって引き起こされる副交感神経優位の状態が肌に影響していることがわかったので、やることは1つ、梅雨の日中はできる限り交感神経を優位に保てばいいのです!

 

基本的に、現代人の自律神経は、普段から交感神経優位の状況になりがちです。

ただ、交感神経優位の状態が絶対悪かと言えば、それほど単純なことでもなく、自律神経は交感神経と副交感神経のバランスがちょうどよく取れている必要があるのです。

 

ですから、連日遅くまで起きていたり、ストレス過多の状態で、交感神経が優位になり過ぎている場合はこまめに副交感神経を刺激することによってバランスを取り、梅雨時のようにどうしても副交感神経が優位になりがちな時期には、意識して交感神経優位の状態を作り出す必要があります。

 

梅雨で乾燥している場合、べたべたする保湿オイルを重ねるより筋トレの方が有効なんですよ!

 

梅雨時の乾燥肌に効く!交感神経を優位にする方法

副交感神経が優位になりがちな梅雨の日中、しっかりと交感神経を働かせることは、夜間にきちんと細胞修復が行われる上でも重要です。

交感神経を優位にする刺激の与え方は

 

・しっかりと朝の光を浴びる

・朝起きたら冷水で洗顔する

・日中、眠気が強いときは保冷材や湿布を使って体を冷やす

・早足で通勤する、休憩時間に簡単な体操をするなど、日中に運動することを心掛ける

・昼食は満腹になるまで食べない

・間食には甘いものではなく、少し刺激のあるものを

・昼はなるべく明るい環境、夜はなるべく暗い環境と、光に強弱をつける

・常に体にだるさがある時は冷水を少しずつ飲むようにする

 

などの方法があります。

あまりやり過ぎてはいけませんが、ジンジャー(ショウガ)やコーヒーは交感神経を刺激して、心身ともにシャキッとできる上、どちらも手軽に摂取できるため、おすすめです。

 

また、副交感神経を優位にする方法として有効なアロマテラピーには、逆に交感神経を刺激する香りもたくさんあります。

レモングラス、ユーカリ、グレープフルーツ、ミントなど、少しツンとする冷感のある香りは、交感神経を高めてくれます。

 

気を付けてほしいのは、交感神経は、主に日中の、働いている時間帯に優位になるべき神経だということです。

上記のような「交感神経刺激スイッチ」を、夜間に行うと、やはり肌の修復がきちんと行われずに、肌トラブルが起こるので、2つの神経が働くべきタイミングを考えて行ってください。

 

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