敏感肌の基礎知識

トラブルの多い肌をリセット!医薬品で肌をきれいにする方法

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皆さんは、裁縫をしていて意図が絡まったことはありませんか?

この状態になると、完全に意図がほどけるまでに時間がかかったり、ほどけた糸がダメージを受けていたり、最悪、ほどけないばかりかさらにこんがらがったり・・・。

 

敏感肌のケアも、一度手の付けられない状況に陥ってしまうと、そこから自力で回復するのは至難の業となってきます。

そこで頼りになるのが「対処療法」。

病院の医薬品や注射、レーザーなどで表面に出ている問題だけをいったんリセットしてしまう方法です。

 

今回は、肌の質感を改善してくれる美容皮膚科の医療メニューについて詳しくお話ししたいと思います。

 

皮膚科で処方される美肌の薬と保険外治療

まずは保険内で処方される皮膚を健康にしてくれる内服薬と外用薬をご紹介します。

 

ビタミンC内服薬

 

ハイシーやシナールという薬の名前で処方されることの多いビタミンC内服薬は、皆さんもご存知のように、コラーゲンの生成を高める、シミの生成を阻害する、酸化を防ぐなど、美肌にうれしい機能がたくさん詰まっています。

 

ビタミンB2、B6内服薬

 

共に皮膚粘膜の生成・修復を助ける働きがあり、ターンオーバーを正常に保つ作用があります。

ビタミンB6には皮脂分泌を抑える働きもあり、ニキビ治療の際、外用薬と併用で処方されることもあります。

 

尿素配合クリーム

 

ひじやかかとなど、角質が厚くなりがちな部分の軟化に処方されるのが尿素配合クリームです。

角質を柔らかくし、はがれやすくする作用があるので、顔の皮膚、特に乾燥肌の人には向きません。

 

ヘパリン類似物質

 

いわゆるヒルドイド、保湿クリームです。

ローション、クリームなどテクスチャーは様々ですが、含まれている有効成分「ヘパリン類似物質」の配合量は同じです。

血液中に含まれるヘパリンには、高い水分保持能力があるため、それに似た成分であるヘパリン類似物質にも同様の効果があると考えられています。

 

美容皮膚科・美容外科などで受けられる保険外治療

内服・外用に限らず、外科的治療や理学療法なども自由に組み合わせて贅沢に治療できるのが美容皮膚科や美容外科などの保険外治療です。

 

レーザー治療

 

シミのリセットに有効なのがレーザー治療です。

レーザー機器の性能よりも、シミの種類を見極めて、適切な機器を選ぶことが治療のキーポイントであるため、レーザー専門をうたう美容皮膚科や、症例数の多い先生に診てもらう方が成功率が上がります。

 

フォトフェイシャル

 

レーザーとは異なり、1度の照射でシミだけでなく赤ら顔やニキビ跡、シワやたるみなど幅広い肌悩みを改善することができます。

非常に弱い出力の光によって施術するため、ピンポイントのシミをできるだけ早く消したいという人には向きません。

 

ハイドロキノン外用薬

 

高い還元能力を持つシミ用外用薬です。

光に弱く、日光にさらされることで肌に強い刺激を与える成分へと変質してしまうため、使いこなせなければ諸刃の剣となる可能性のある薬です。

使用法や濃度などをよく相談の上、使用しましょう。

 

トレチノイン外用薬

 

ターンオーバー速度を通常の半分以下の速さにすることができるビタミンA誘導体外用薬です。

ハイドロキノン治療と並行して使われることが多い薬ですが、こちらも敏感肌にとってはリスクの高いものなので、万が一のことにも納得した上で使用しましょう。

 

ヒアルロン酸・コラーゲン注入

深いシワやほうれい線などの悩み部分に、直接皮膚の弾力を保っている成分であるコラーゲンやヒアルロン酸を注入することによってハリを取り戻す施術です。

コラーゲンはアレルゲンとなる可能性もあるため、心配な方は糖の一種であるヒアルロン酸を選んだ方が良いでしょう。

 

ボツリヌス注射

 

ボトックスという通称の方が有名かもしれません。

コラーゲンやヒアルロン酸注入は肌内部の弾力が低下してできたほうれい線やゴルゴ線などに有効ですが、ボトックスは表情筋の癖によってできた細かなシワ、表情ジワに有効です。

 

ケミカルピーリング

 

強力な酸によって皮膚表面の角質層をはがし、ターンオーバーを促す施術です。

トレチノイン外用薬による治療で引き起こされる肌の状態と似た状態になるので、やはり敏感肌にはお勧めできません。

ピーリングによって解消される悩みはくすみや毛穴と言われていますが、同じ悩みに有効なフォトフェイシャルの方が、より敏感肌向きと言えます。

 

イオン導入(ビタミンC導入)

 

肌にイオンを帯びた電流を流し、ビタミンC誘導体を真皮にまで到達させる方法がイオン導入です。

ビタミンC誘導体はシミへの効果が有名ですが、コラーゲンの増加を促す作用があるため、深いシワやたるみにも効果があります。

電流を流すため、やはり肌への刺激は避けられません。

赤くなったり乾燥する場合は、電流を調整することもできるので、医師に相談してみると良いでしょう。

 

自宅でのスキンケアでは手に負えなくなった肌は、一度皮膚科や美容外科に相談し、リセットすることも選択肢に入れ、ストレスを溜め続けないようにしましょう!

 

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