敏感肌の基礎知識

敏感肌を美肌に変える!自律神経バランスの整え方~筋肉編

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敏感肌を美肌に変えるための大きなカギとなるのが自律神経のバランスです。

自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経が、日常のあらゆる条件によって交代しながらバランスを取っています。

 

最も大きな後退の条件となっているのが昼と夜の入れ替わり。

ところが現代人には昼夜の生活があまりないため、自律神経バランスが崩れがちになるのです。

この記事では、そんな自律神経のバランスに注目し、美肌になれる交代スイッチの入れ方を探っていきます。

 

筋肉が固まると敏感肌になる?!美肌スイッチの入れ方とは

突然ですが、皆さんはブリッジができますか?

身体を反らせて弓なりになる、苦もなくその体勢をやり遂げられるアラフォー女性は少ないのではないでしょうか。

 

ブリッジに限らず、わたしたちの体は、体調と連動して固くなります。

例えば風邪をひいたとき、いつもより柔軟性を増す人は少ないでしょう。

 

これには理由があって、ひとつは筋肉を固くするスイッチが入っていること、もうひとつはそのスイッチが入りっぱなしに近い状態になっていて、筋肉が緩むことを忘れてしまっていることがあるのです。

 

筋肉を固くするスイッチは、自律神経を構成する2つの神経のひとつ、交感神経が優位になっているときです。

現代人の生活は、この交感神経のスイッチが入りっぱなしになる条件が揃っているため、筋肉もほぐれる時間が少ないのです。

 

筋肉が固い人が敏感肌になりやすいというのは、交感神経が働き過ぎている状態が肌に悪影響であるということ。

その詳しいメカニズムは後ほどお話しするとして、この項目では筋肉をほぐして敏感肌を美肌に変える方法についてお話ししたいと思います。

直接筋肉をほぐす!ストレッチとマッサージ

 

筋肉が固くなっているのが交感神経優位の状態なら、筋肉をほぐしてしまえばいいという発想です。

強制的に身体をリラックスさせて、副交感神経のスイッチを入れます。

 

マッサージもストレッチも、ごく弱い力で、心地良いと感じる程度にしてください。

最も効果的なのは、お風呂から上がって、身体が冷えてしまう前です。

 

部屋の明かりを落として、ラベンダーやローズなど、リラックスに効くアロマを焚きながら行うと効果がアップします。

ゆっくり筋肉をほぐしたあとは、軽い疲労感を全身に感じながら寝るのがベストです!

 

注意してほしいのは、ストレッチにヨガを採用する場合、逆効果になってしまう可能性があるため、自己流でやらないことです。

ヨガには交感神経を刺激するものと副交感神経を刺激するものの両方があり、ヨギなどの専門家はそのバランスを熟知してメニューを組んでいます。

 

自律神経の交換スイッチが入るのはどんな時?

2つの神経から成り立っている自律神経。

その2つ、交感神経と副交感神経は寝ているときから起きている間中、ずっと細かく交代を繰り返しています。

それでは一体、それぞれのスイッチになる条件とはどのようなものがあるのでしょうか。

交感神経、副交感神経に分けて見ていきましょう。

 

交感神経が優位になる条件

大きくは「起きている間の活動」を支える交感神経は、以下のようなときにスイッチが入ります。

 

・日昇

・緊張したとき

・ストレスを受けたとき

・興奮状態のとき

・運動しているとき

・身体が冷えたとき

・仕事や勉強など脳を使っているとき

 

この他にも、例えば息を吸うのは交感神経の仕事で、椅子から立ち上がるのは交感神経の仕事、座るのは副交感神経の仕事、など、ごく些細なことで交感神経のスイッチは入ります。

それでは副交感神経を優位にする条件とはどんなものなのでしょうか。

 

副交感神経が優位になるスイッチ

 

大きくは「寝ている間の活動」を支える副交感神経は、以下のようなときにスイッチが入ります。

 

・日没

・入浴

・食事

・動物や子供と触れ合う

・ラベンダーなどのアロマテラピー

・リラックス状態のとき

 

この他にも、交感神経が働く条件と反対の条件によって、副交感神経は優位に働きます。

 

交感神経の働きと肌への影響

 

自律神経それぞれのスイッチ条件を見ていると、わかってくることがあります。

それは、交感神経が攻めの神経であり、副交感神経が癒しの神経であること。

その働きはそのまま肌へも同じ影響を与えます。

 

交感神経が優位な間は、血管は細く、血圧は高い状態です。

自律神経は免疫(白血球)の状態に大きく影響しますが、交感神経は白血球中にある「顆粒球」という免疫物質を活発にします。

この顆粒球は外的と戦った時、大量の活性酸素を生み出します。

 

交感神経が過剰に優位になると、この免疫反応が、本来なら肌表面で解決するような些細な刺激にまで反応するようになり、髪の毛の刺激でニキビができたり、寒暖差でひどい乾燥肌になったりします。

 

また、白血球は血液中にあるのもののため、免疫が働くためには炎症が起こっている部分に毛細血管を発達させることによって患部に働きかけますが、血管はスムーズに現場に到着するために、進路をふさぐコラーゲン線維を断ち切って通っていきます。

そのため、炎症後の肌はシワシワになってしまうのです。

 

自律神経が筋肉や肌の状態に影響するメカニズムを知ると、肌は全身の状態を知る窓口であることがわかりますね。

自律神経バランスを整えて、敏感肌を美肌に、疲れた体を健康に変えてしまいましょう!

 

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