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皮膚科医の選び方・・・本当に敏感肌を治してくれるお医者様

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化粧品で肌荒れが治まらなくなったとき、症状がひどく不快感が強いとき、すぐに症状を押さえたいときには皮膚科を受診する人も多いと思います。

しかし、日本の医師免許は基本的に更新がなく、専門医制度もありません。

 

そのため、全科統一の医師免許に受かりさえすれば、誰もが同じように永久に医師を名乗り続けることができてしまうのです。

残念なことに、その中には私たちの皮膚を悪化させてしまう医師も存在します。

 

ここでは病院で症状を悪化させることがないように、信頼できる皮膚科選びについてお話ししたいと思います。

 

皮膚科選びによってその後の肌は大きく変わります

内科や外科と違い、皮膚科の患者には命に関わる症状は多くありません。

極端な話をすれば、皮膚科医として最低限の仕事は、その症状が内科的なものかを判断し、そうでなければ症状に見合ったステロイドを処方しておけば良いのです。

 

実際にそのような皮膚科医は存在します。

このような皮膚科で長く治療を続けると、一時的に症状が改善したように見えても、長期的には悪化し、最悪処方薬に依存する状態ともなってしまいます。

それを避けるための皮膚科医選びは、一体どうすれば良いのでしょうか。

 

病院・クリニックの情報は事前に収集しておきましょう

基本的なことですが、全く情報のない皮膚科に飛び込むのは初診料の無駄になりかねません。

一番良いのは、皮膚症状についての詳細な情報を載せているサイトを持つ医師を訪ねることです。

そのサイトが、学会に発表された論文などを元に根拠を明確にした上で説明されていて、先生の実績や臨床に基づいた考えが示されていれば、とても信頼性の高い医師であると言えます。

 

一方、サイトの軸が「魔法の水」などの販売に置かれている場合、ひとりひとりの症状について本当にしっかりと診てもらえるかどうかは疑問です。

どのような症状でも、結局は水を販売する流れになりかねず、万人に合う薬はないという医療の現実を無視しているからです。

 

家や職場から近い病院にかかる場合も、HPは確認するようにしましょう。

 

「内科・外科・小児科・皮膚科」・・・このようなクリニックは専門医ではありません

 

良く言われていることですが、多くの科名を掲げるクリニックは、最初に挙げた科以外の専門医ではありません。

開業医の場合、それまでどこかの病院や医院で勤務医としての経験を積んでいる人がほとんどですので、その時の専門が、その医師の専門と言えます。

 

例えば呼吸器科の医師として勤務していた医師が独立すると、専門は内科・呼吸器科として掲げることが多いですが、他科の症状でも応急処置的な診断を下してくれるのです。

しかしそれはあくまでも重篤な症状に発展しないかどうかの応急判断であり、長期的な判断ではないため、専門的な治療を要求することはできません。

 

触診やスキンケア指導をしてくれる皮膚科医は良い先生

 

皮膚症状は、自分で見た症状と、人から見た症状が微妙に食い違うことがあります。

最も間近で見る自分からは赤みのある丘疹に見えても、パッと見には平らな赤斑のように映る場合もあります。

皮膚症状を触られるのはあまり良い気持ちのするものではありませんが、本人が感じている症状をきちんと把握し、それに対する答えを納得するまで説明してくれる先生は良い先生と言えます。

 

また、対処療法だけでなく、日ごろのスキンケアが必要な症状の場合、スキンケアの相談に乗ってくれ、使っている化粧品の良し悪しについて自分の考えを話してくれる先生は、今後その症状と長い付き合いになるとしても、信頼できるパートナーとなってくれるはずです。

 

気持ちのケアをしてくれる先生

 

大人の敏感肌にはストレスが大きく関わっています。

改善には気を使わなければいけないこともたくさんあり、症状がひどい場合は制限されることも出てくるはずです。

働きながら病院通いを続けることになるかもしれない可能性、それ以外にも日ごろの食事や生活、スキンケアにも気を付ける必要性があるかもしれません。

 

そんな患者の気持ちに寄り添ってくれる先生は、必ず良い治療法を示してくれるはずです。

「大変かもしれないけど、がんばろうね」と一言添えてくれる先生との治療なら、信じてがんばれるはずですし、不信感を持ちながら続ける治療とは結果も違ってくるはずです。

 

漢方薬局・薬剤師の選び方

症状がだんだんとひどくなる中で、漢方薬という選択肢を考える人もいると思います。

最も効果のある漢方薬は、残念ながら保険ががきかないものがほとんどです。

それは漢方が、西洋医学の医師が考える「症状に対する処方」とは根本的に違う考え方で処方されているからです。

漢方薬を始めるのであれば、まず初めに漢方薬局や漢方専門の医師にかかるということが基本だということを押さえておいてください。

 

「漢方相談」を掲げる昔ながらの漢方薬店を選びましょう

 

漢方薬局で処方される漢方薬は、基本的に保険が適用されません。

つまり、皮膚科で処方されるものより高価になります。

また、漢方薬は対処療法ではないため、次の日に症状が治まるということはありません。

 

ですから、本当に信頼できる薬局でなければ生き残ることはできません。

古くから地域にある「漢方相談」の薬局を見かけたことがあると思いますが、そのような薬局は、信頼できる漢方薬局・薬店なのです。

 

漢方は「相談が命」しっかりと相談に乗ってくれる薬店がベスト

 

西洋医学では、症状に対して療法を決定するという診断方法が一般的です。

中医学では、どこにどんな症状が出ていても、その人全体を診ることから始めます。

口内が渇いている、目の色が黄色っぽい、汗っかきで神経質など、動きや癖などからも原因を判断します。

何がその症状を起こしているのか、生来のものなのか、今だけのものなのかなど、複合的な判断をします。

 

汎用的と言われている「葛根湯」や「紫雲膏」なども、症状は全く同じなのに、体質によっては効かない人もいます。

ですから「湿疹が出て」とたずねて、よく顔も見ず「手湿疹にはこの塗り薬」と薬を出してくる漢方薬局は、あまり信頼できる薬局とは言いがたいのです。

必ずしっかり触診してくれる薬剤師を選びましょう。

 

漢方薬は心の薬でもあります

 

漢方の薬剤師の中には、「真夜中に電話がかかってきても取れるようにしている」という薬剤師もいます。

それも漢方薬の効能のひとつだと言います。

どういうことかというと、つらい症状を聞いてもらって楽になる、これも漢方薬のひとつの役目だからなのです。

 

当然、すべての漢方薬剤師がそれほどの対応をしているわけではありませんが、「つらいという気持ち」が症状を引き起こすことがあるという漢方の考え方は、現在の西洋医学でも語られ始めていることです。

心・生活・生まれや既往歴など、西洋医学では見えなかった原因を探し当ててもらうことができるのが漢方薬の魅力でもあるのです。

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