食べ物は体に「作用」します。
内服薬が経口摂取によって症状を抑えるように、良い食べ物は体にも、もちろん肌にも良い影響をもたらしてくれます。
医食同源と言われる通り、古来より食事と服薬は境界線のないものでした。
「美肌のための食べるクスリ」では、美肌を作る食材「孫たちは優しいか」を毎日簡単に取れるレシピを公開します。
第1回は基礎編。
「孫たちは優しいか」とはどんな食材かをご紹介します。
おいしく食べて美肌を手に入れましょう!
美肌食材「孫たちは優しいか」とは?
「マ」・・・豆類。豆腐や納豆、味噌など。タンパク質や食物繊維、ミネラルが豊富で、特に大豆は女性ホルモンバランスを整える効果に優れています。
「ゴ」・・・ゴマ。ゴマに含まれるセサミンは、抗酸化作用に優れているので、炎症を起こしやすく酸化しやすい敏感肌の強い味方になってくれます。
「タ」・・・卵。三大栄養素中、最も多くの働きをするタンパク質が豊富で、ターンオーバーを正常化する働きを持つビタミンB群を含んでいます。
「チ」・・・チーズ、ヨーグルト、牛乳など。乳製品にはタンパク質とカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムは厚い角質層を生み出す酵素「表皮トランスグルタミナーゼ(TGase)」を活性化させ、肌バリアを強化します。
「ワ」・・・わかめ、海苔など。ミネラルや食物繊維が豊富です。海洋性ミネラルは人間の体になじみが良く、肌の弾力維持やホルモン分泌、免疫力の維持など、それぞれに大事な役目を担っています。
「ヤ」・・・野菜類。ビタミン、ミネラル、食物繊維など、さまざまな栄養素を含む野菜類。野菜抜きには美肌は語れません。
「サ」・・・魚類(青魚以外)。タンパク質、ミネラル、不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。不飽和脂肪酸はアトピー改善の手掛かりにもあると言われ、皮膚科でも積極的な摂取を勧めています。青魚はかゆみを引き起こすヒスタミンの前駆物質を含んでいるので、大量摂取は控えましょう。
「シ」・・・椎茸、舞茸など。キノコ類は免疫作用を活発化させ、コレステロールを下げる作用があります。ビタミンや葉酸を多く含むものもあり、血を作り、きれいにしてくれます。
「イ」・・・芋。ジャガイモやサツマイモなどの芋類には食物繊維が豊富に含まれていて整腸作用があり、クロロゲン酸、アントシアニンなどの抗酸化物質が炎症後の酸化と戦ってくれます。
「カ」・・・果実。野菜と同様、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが含まれています。スーパーフルーツと呼ばれる特別栄養豊富な物には抗酸化成分をはじめとする美肌成分が含まれていて、上手に取ることで手軽に中からスキンケアできます。
今回は美肌の基礎となる食材「孫たちは優しいか」の基礎編をご紹介しました。
次回「豆編」では豆類を使った美肌レシピをご紹介します。