悩み別解消法

【脂性肌】オイリー肌を解決!オイリー肌と敏感肌を同時にケア!

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敏感肌がベースとなったオイリー肌は、ニキビや湿疹など皮膚トラブルを引き起こします。
皮脂分泌が過剰になる原因と敏感肌との関係を知って、オイリーな敏感肌を効果的にケアしましょう。

男性ホルモンと自律神経が皮脂を左右する

人間の肌は全くの普通肌ということはなく、たいてい脂性肌か乾燥肌のどちらかに傾いていることがほとんどだと思います。

その傾きが大きくオイリーに振れてしまう原因は、遺伝的な要素が大きく関わってきます。
皮脂の分泌には多くの複合的な要素が関わってきますが、先天的な要素として最も大きく影響するのが男性ホルモンです。

先天的に脂性肌の人には肌以外にも、髪が太くクセがある、ムダ毛が濃いなどどちらかというと男性的な特徴が認められることがあります。

では、先天的なことだから改善の余地がないかと言えばそんなことはなく、この男性ホルモンの余分な働きを食事や生活によって抑えることが可能です。

また、敏感肌の原因にもなる自律神経の乱れ・・・特に交感神経が優位になり続けることによって、脂性敏感肌の特徴的な症状であるニキビや炎症は加速します。

こちらは敏感肌の基礎的なケア敏感肌を予防・改善する方法~敏感肌の基礎知識~敏感肌の人のスキンケア対策~敏感肌の基礎知識~と重なる部分が多いので、しっかりと敏感肌対策をすることによって改善します。

それでは、両方の要素について詳しく見ていきましょう。

皮脂分泌過剰の原因「ジヒドロテストステロン」とは

薄毛を招き、ムダ毛ばかり発達、挙句の果てにはヒゲが生え、塗ったそばから崩れるメイク…。
テストステロンはそんな悪名高き男性ホルモンです。

ところが実は、テストステロン自体にはそのような作用はなく、テストステロンの分泌量が少しばかり多いからと言って脂性肌に傾くとは限らないのです。

ではテストステロンの何が女性の体を男性的にしてしまうのかというと、5αリダクターゼという酵素と結合することによって「ジヒドロテストステロン」へとパワーアップしてしまうことが原因なのです。

5αリダクターゼの分泌量には遺伝的要素が大きく関係します。
薄毛が遺伝によると言われるのはそのためです。

皮脂の過剰分泌を抑えるには、テストステロンの分泌を抑えるよりも、5αリダクターゼとの結合を阻害する方が有効です。

ジヒドロテストステロンの合成を阻害する食品

・亜鉛・・・亜鉛には5αリダクターゼを抑制する働きがあります。
牡蛎、牛肉、レバー、チーズ、卵、セサミなどに含まれます。

・ビタミンB6・・・ビタミンB6は亜鉛の吸収を助ける働きがあります。
牛肉、ピーナッツ、赤身の魚などに含まれています。

・大豆イソフラボン…大豆イソフラボンには女性ホルモン様作用があり、5αリダクターゼの働きを阻害します。
納豆や味噌、豆腐などに含まれています。

ジヒドロテストステロンの合成を阻害する生活習慣

・飲酒を避ける…アルコールが体内で分解され、アセトアルデヒドという物質になることは知っている人も多いと思いますが、このアセトアルデヒドはジヒドロテストステロンの合成を促進する働きがあります。

・運動・・・ジヒドロテストステロンは汗や尿から排出されます。
適度な運動によって汗をかくことは敏感肌にも自律神経にも良い影響があります。

・水分を多めにとる…これもジヒドロテストステロンの尿からの排出を促すためです。

自律神経の乱れは異常発汗と過酸化脂質を生む

敏感肌の大きな原因のひとつでもある交感神経優位の自律神経失調。
ただでさえ炎症しがちな脂性敏感肌にとって、交感神経優位が続くことは肌症状の劇症化を促すことに他なりません。

交感神経が優位になることで脂性肌にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

交感神経の働き

交感神経は日中、いわば戦闘状態の動物の体を支配する自律神経です。
逆に夜間のリラックス状態をつかさどる自律神経は副交感神経といいます。

交感神経と副交感神経は互いにどちらかが優位の時はどちらかは休眠していて、くっきりと波が交代するのが理想の形です。

最も大きな両者の交代は、本来は日の出日の入りに影響されます。
日の光を浴びることによって交感神経が目を覚まし、暗くなることによって副交感神経が目覚めます。

ところが現代人は日中と夜間の区別があいまいで、交感神経が優位になったまま睡眠に入ることが多くなっています。

交感神経が優位になった状態というのは
・皮脂分泌を促す
・毛穴を閉じる
・発汗を促す
という、脂性肌にとっては最悪の効果があるのです。

きっちりと副交感神経との抗体ができていれば、その効果は必要不可欠なものですが、1日の大半が交感神経優位になっていると、過剰分泌された皮脂や汗が閉じた毛穴に詰まって「過酸化脂質(酸化した脂質)」となり、ありとあらゆる肌トラブルを招きます。

脂性敏感肌は副交感神経を意識した敏感肌対策を

脂性肌にとって交感神経優位の状態が続くことが肌状態の悪化を招くことはわかっていただけたと思います。

敏感肌のケアは自律神経をきっちり切り替えることが中心となりますが、特に脂性敏感肌の人には副交感神経が優位いなっている時間をきっちりとることがケアのポイントになります。

かといって、交感神経がしっかりと優位になる時間が短すぎると副交感神経は優位になりません。
自律神経の波は時計の振り子のように切り替わるのが理想です。

寝る前にはできるだけ部屋を暗くし、アロマなどでリラックスし、くっきりとした波を作ることを心がけましょう。

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