スキンケアの中でも特に肌への負担が大きいクレンジング。
毎日の負担をできるだけ軽くするために、クレンジングは美容液のように肌に良いものを選びたいですよね。
そんな敏感肌女性のために、肌に優しいクレンジング選びのためのチェック項目をご説明します。
自分の肌や好みなどに合わせて、最適なクレンジングを選んでくださいね!
【目次】
要注意なクレンジングの要素
クレンジングを選ぶときに見極めたいポイントは、肌質によっても違いますが、最低限押さえておきたい点はいくつかあります。
・肌の水分まで奪い去ってしまわないこと
・角質層を荒らさないこと
・洗う際の物理的刺激が少ないこと
・弱酸性に近いこと
この3つは絶対に押さえておきたいところです。
肌の水分を奪ってしまうクレンジング
アルコールの配合されたクレンジングは、揮発する時、肌の水分も一緒に奪っていきます。
夏向けや毛穴ケアをうたうクレンジングの中には、ひんやり感を出すためにアルコールを含んでいるものがありますが、お肌にとって良いものではありません。
また、これらのクレンジングで引き締まった毛穴は、肌の温度が元に戻ると同時にまた開きます。
もちろん、皮脂分泌にも影響はありません。
その時はすっきりするので使いたくなってしまいますが、できるだけ避けるようにしましょう。
角質層を荒らすクレンジング
強力な界面活性剤によって、濃いマスカラもするんと落ちるようなクレンジングは、角質層を荒らしてしまいます。
油性汚れであるメイクを肌から引きはがして包み込み、洗い流すための水分の中に引き込んで離さないという力がある合成界面活性剤は、油分と水分によって肌に密着することができている角質層の構造を壊して流し去ってしまいます。
界面活性剤を使わないクレンジングはありませんが、レシチンやサポニンなど、天然で、長く食品としても利用されてきた成分を選ぶようにしましょう。
洗う時の物理的な刺激が強いクレンジング
バームなどの硬いテクスチャーのものを寒いときにそのまま肌に伸ばしたり、塩など角の多い結晶のスクラブ入りのものを使ったりすると、角質層が剥がれてしまいます。
オイル系のクレンジングは洗浄力も比較的強く、正しく使えば肌にも優しいものですが、硬いテクスチャーのものは、よく温めて滑らかな状態にしてから使うようにしましょう。
また、スクラブが好きな人は、塩など硬いスクラブを避け、こんにゃくなどの柔らかい素材を選ぶようにしましょう。
弱酸性に近いpHのクレンジング
一般に「洗浄力」と言われる能力には、界面活性力とタンパク分解能があります。
界面活性力は、油分と水分を混ぜ合わせることのできる能力、タンパク分解能は、その名の通りタンパク質を分解して浮き上がらせる能力です。
せっけんや重曹などのアルカリ剤にはこのタンパク分解能があり、アルカリ性が強くなるほどタンパク分解能も強力になります。
アルカリ性が強い洗浄剤は、ほとんどがタンパク質でできている肌にも影響が強く、直接肌に影響がなかったとしても、元の弱酸性に戻るまでに時間がかかるため、菌が繁殖しやすくなるため危険です。
肌に優しいクレンジングの要素
危険な要素のあるクレンジングを除外しても、クレンジングにはまだまだ選ぶべき要素があります。
種類、洗浄力、原料や配合成分など・・・。
本当に肌に優しいクレンジングを選ぶために必要な選定のための項目をピックアップしました。
クレンジングのタイプ
オイル、ジェル、リキッドなど、クレンジングには様々な種類があります。
クレンジングの主な種類を洗浄力順に並べると、下記のようになります。
オイル・バームクレンジング→リキッド・ジェルクレンジング→ミルク・クリームクレンジング
※番外でシートクレンジングがあります
オイル・バームクレンジング
シアバターやオリーブオイルなど、天然のオイルを使用したものが多く、メイクの油分と混じり合い、すっきりとクレンジングしてくれます。
植物成分のため、アレルギーを起こす可能性もありますが、椿油など、日本人になじみの深い素材を使うことによって可能性を下げることもできます。
クレンジング後、ホットタオルでテクスチャーを緩めてからふき取る必要があったり、逆に事前にホットタオルをしておく必要があるなど、天然ならではの手間があることがネックです。
界面活性剤を含まないクレンジングです。
リキッド・ジェルクレンジング
リキッドやジェルというテクスチャーは、水分です。
水分のみでメイクをすっきり落とすことはできないため、界面活性剤が含まれています。
また、リキッドクレンジングはジェルのように肌と手の間にクッションができないため、摩擦が起こります。
ジェルが硬すぎるのも肌に負担をかけます。
このタイプのクレンジングを選ぶ場合は、界面活性剤の種類と、摩擦なく指が滑るテクスチャー選びが重要になります。
ミルク・クリームクレンジング
最も洗浄力が低いのがこのタイプのクレンジングです。
ミルクやクリームというテクスチャーは、元々乳化されているため、界面活性剤が必ず含まれています。
油分と水分を両方含んでいることで、水性汚れにも油性汚れにも対応します。
中には乳液や美容クリームと変わらないほど美容成分を中心に作られているものもあります。
界面活性剤の強度に注意する必要があります。