敏感肌にシミやシワ、肌の悩みはたくさんありますが、その大きな原因のひとつである酸化を食い止めるのに有効な「抗酸化物質」に注目が集まっています。
活性酸素によって酸化するのは肌だけではなく、酸化すれば身体のあらゆる部分に影響が出ます。
食べて内側から、塗って外から、抗酸化物質の働きで、本来の健康な体と肌を取り戻しましょう!
【目次】
食べて美肌&健康!おすすめ抗酸化食材
美肌の基本は食事から。
毎日の食事に抗酸化作用の強い食材を取り入れることで、おいしく健康美肌になることができます!
有名な抗酸化物質としては、カテキン、ポリフェノール、リコピン、βカロテンなどがあります。
抗酸化物質は、植物が自分の身を紫外線の外から守るために生み出しているものですから、一般的には色素の強いものに多く含まれていることが多いようです。
バナナ
色素の強い食材に抗酸化物質が多いという説明に反するようですが、意外や意外、バナナには数多の抗酸化物質が含まれています。
βカロテン、リコピン、ポリフェノールにビタミンC・・・ダイエットブームで一時はスーパーから姿を消したことがあったほどのバナナですが、実は美肌にもとても効果のある食材なのです。
リンゴ
ポリフェノールを多く含み、「1日にリンゴ1個で医者いらず」とも言われるスーパーフルーツです。
バナナ同様日本人になじみ深い果物ですが、薬として用いられた歴史も長く、漢方薬の原料にもなるほど健康に良い食材です。
ブドウ
果実ばかりが続きますが、ブドウも豊富にポリフェノールを含む抗酸化作用の強い食材です。
抗酸化ブームの火付け役となったワインの原料でもあり、リンゴと同じくスーパーフルーツと呼ばれる食材です。
トマト
ビタミンEの100倍、βカロテンの2倍の抗酸化作用を持つと言われるリコピンという色素を含む食材です。
トマトに含まれるこの成分は少し変わっていて、熱を通すことによってぐんと吸収率が上がります。
生でサラダに入れることも多いと思いますが、さっとお湯を通すことによって効果的に摂取することができます。
ニンジン
江戸時代ごろまでは庶民が手を出すことができな程高価な漢方生薬として扱われていた根菜です。
赤い色の元であるβカロテンに、抗酸化作用があります。
塗って良し!スキンケアに取り入れたい抗酸化化粧品成分
抗酸化物質は肌表面に塗ることによっても、紫外線からのダメージと戦ってくれたり、肌ストレスから発生した活性酸素に対抗してくれます。
抗酸化力を持つ植物成分には、独特の作用を持つものも。
個性豊かな抗酸化成分を見てみましょう!
ビタミンC誘導体
言わずと知れた万能美肌成分、ビタミンCを安定化した成分です。
化粧品成分としてずば抜けて抗酸化力が高いわけではありませんが、美白、保湿、抗シワなど、多数の効果があるマルチプレイヤーです。
アスタキサンチン
鮭やエビ、かになどに含まれる赤い色素、アスタキサンチンも、赤い野菜たちと同じように高い抗酸化力を誇ります。
その力は、ビタミンCの約6000倍とも。
数ある活性酸素の中でも、人間の体の中にある成分では対処することができない「一重項酸素」に対して特に強い効果を持つことが特徴です。
フラーレン
「ノーベル賞成分」と呼ばれ、話題になった超強力抗酸化成分です。
その呼び名の通り、フラーレンの発見により、発見者はノーベル賞を受賞しています。
同じく抗酸化成分であるビタミンCの172倍もの抗酸化力を誇り、ガンなど酸化が大きな原因のひとつとされる疾病の治療に用いるべく、研究が進められています。
多数の美容クリニックでも採用されるなど、医学的にも実力が認められた成分です。
フラバンジェノール(ピクノジェノール)
松の樹皮から取れるエキスに含まれるポリフェノールの一種です。
フランスでは長く健康茶として親しまれてきた成分です。
コエンザイムQ10の250倍という抗酸化作用を持っていますが、フラバンジェノールの特徴は、サポート効果が強いこと。
安定しづらいビタミンCを保護し、ヒアルロン酸の保湿効果を増大させます。
また、ブームにもなったフラバンジェノール入りのお茶は、脂肪燃焼成分CPT-Ⅰを活性化させるため、ダイエットにも良いとされています。
酢酸トコフェロール(ビタミンE)
化粧品にも食品にもシャンプーなどにも含まれる、とてもポピュラーな添加物です。
一般的には「酸化防止剤」として配合されているものです。
その正体はビタミンE。
酸化防止剤と言われると身構えてしまいますが、その文字をよく見てみると、「酸化」を「防止」してくれるものであることがわかると思います。
抗酸化物質というと、何か特別な物質のように思いますが、実はほとんどの植物が備え持っている能力です。
特に紫外線が強い場所の植物や、ストレスが多い過酷な環境の植物には、強い抗酸化物質が生み出されます。
植物の恵みを上手に借りて、健康美肌を目指しましょう!