流行りのファッションや髪色に、いつもバッチリと決まったメイク、指先にまで神経の行き届いたネイル。
年齢を経ても老いを感じさせない女性は、全女性の憧れです。
その一方で、なぜかそうした外見の手入れが「無理な若作り」に見えてしまう人がいるのも事実です。
同じように外見に気を遣っているのに、どうして違って見えるのでしょうか。
30代を超えたら、それは元々持っていた美貌の違いが原因ではありません。
女性は年齢を経るごとに、内面に嘘をつけなくなってくるのです。
外見を取り繕っても「なんだかイタイ」自分に気付いたら、今日からホリスティックなケアを始めてみましょう!
ホリスティックケアは日本の伝統的な治療法
ホリスティックビューティーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは、体型が崩れてきたとか、肌がたるんできたという、ごく外見的な悩みに対して、その原因となる内面的な要因ごとケアするという考え方です。
こんな風に説明すると、ちょっと胡散臭く聞こえてしまうかもしれませんが、これは数十年前までは当たり前の考え方でした。
戦後、先進国ではほぼすべての国民が、庶民に至るまで石油系成分の恩恵にあずかるようになりました。
石油系成分は、効果が早く供給が安定していることもあり、様々な分野で多くの症状にいつでも対処できる成分として急速に浸透し、現在30代、40代であるわたしたちにとってはその効果が当然のものとなっています。
わたしたちにとって、表面上見えている症状が薬を飲むだけで消えることは、何の不思議もないこと。
ところが、それは戦前には考えられないことだったのです。
ホリスティックケアの見本、漢方
戦前、日本で一般的に服用されていた薬は漢方薬でした。
漢方薬は、この症状に対してこの薬、という処方の仕方はしません。
その人の体形、目の動きや舌の形、性格や生活について触診や問診をし、それらの情報から「こんな症状があるんでしょう」と導き出すのです。
今では考えられないほど面倒なやり方です。
ところが、この漢方薬が、2000年以降、急速にあらゆる医療に保険治療薬として採用、選ばれているのです。
これは厚生労働省の「統合医療チーム」発足による影響で、その原因にはQOLという考え方がありました。
QOLとはクオリティオブライフの略で、生活・生き方の質を最重要視するという考え方のことです。
1900年代には、前述の通り、見た目上症状を消し去る医療が臨床現場を席巻していました。
ところがこの治療法には、「病気は治ったが患者は死んだ」という問題が多発するという結果が待っていたのです。
手術によってすべてのガンを取り去り、すでにガン患者ではない人が死んでいく。
そうした問題に対して、「その患者にとってどのような治療が最も幸せか」に重きを置く治療法が広がり始めました。
そのような治療の終着点として、小林麻央さんのような生き方が挙げられます。
つまり「病気は治らなかったが、患者は生き抜いた」というあり方です。
30代からは外見のケアより先に内面のケアを
シミがある肌は、確かに本人にとって重要な悩みであり、今すぐに取り除きたい汚点です。
ただ、このシミにはそうなった原因があって、原因のケアをしない限り、すぐにまた同じことで悩むことになります。
20代までの肌は再生能力も高いので、それほど生活が現れませんが、30代からの肌には普段の食生活や睡眠不足、ケア不足がしっかり現れ、積もっていきます。
食生活や生活リズムを整えられる環境は、その人の心の余裕の表れでもあります。
つまり、30代からの女性が魅力的に見えるのは、いつも生活のどこかに余裕を持って、自分と向き合う時間を取っているからではないでしょうか。
天然成分、オーガニック成分のコスメが大人気の理由
オーガニックコスメが日本に正式に登場したのは2000年以降のことですが、これは漢方薬が保険薬として広がり始めたころとちょうど時期が重なります。
それ以降、オーガニック成分や漢方成分は、ケミカルコスメにもどんどん採用されるようになり、その存在感を増しています。
オーガニックコスメは漢方薬と同じく、植物を原料とし、シミを消すよりもシミを生み出している原因にあらゆる角度から効果を発揮します。
ダイエットの分野では、「美ジョガー」や「腹筋女子」が美しいとされていて、石油系コスメが全盛期だった20年前のような、夜型でガリガリの美女にあこがれる人は少数派です。
年齢を重ねた女性なら、スポーツを楽しむ余裕すら、大人の色気につながります。
そんな大人の女性に、シミがちょっとあっても誰も気にしません。
また、健康的な生活とゆっくり丁寧なスキンケアは、いずれ肌の悩みを解決してくれます。
運動をして、良い香りのコスメで一日の終わりを味わい、ぐっすりと眠ることで、忙しい毎日にも少しの余裕が生まれます。
リズム良い生活と贅沢なケア時間を楽しむホリスティックなスキンケアで、ゆっくりと敏感肌と向き合っていきませんか?