「すっごく気になる洗顔料があるんだけど、残念なことにスクラブ洗顔なんだよね・・・」
敏感肌の人の中には、こんな悩みに直面したことがある人も少なくないと思います。
スクラブ洗顔と言えば
・ただでさえ薄い人の多い敏感肌の角質層を傷つけてしまう
・粒が刺激になって炎症を起こしやすい
というイメージがあって、敏感肌に使うものではないという認識が定着しています。
でも、実はスクラブにはとてもたくさんの種類があって、敏感肌だからこそ使いたいものも存在するのをご存知ですか?
今回は、敏感肌に使いたいスクラブをご紹介したいと思います。
スクラブ洗顔とは
もう知っているという人も多いかもしれませんが、スクラブ洗顔とは、洗顔フォームに小さな粒子が配合されているもののこと。
ほとんどの場合、テクスチャーはザラザラしていて、粒子感を感じるものが多いです。
この粒子が肌の上を転がることによって、角質や皮脂などの汚れを削り落とす作用があります。
角質層の薄いアトピー肌の人にとっては、聞いているだけでヒリヒリしてくる話ですね。
元々は「ターンオーバーが遅れて余分な角質層が溜まり、肌がくすんだりトラブルが起こったりする」という美容論が大ブームを巻き起こした頃に注目されたアイテムで、「角質は敵」という考え方の元に作られている商品が多かったのも事実です。
ところが、最近になって角質層はむしろ薄く未熟な人が多いということがわかり、今度はスクラブの刺激が肌に良くないということになってしまったんです。
そんなスクラブ洗顔ですが、実はこのところ、進化を遂げているのをご存知でしょうか。
はじめは角質を無理にはがすアイテムだったものが、スクラブの性質を変得ることによって、角質を保護し、保湿しながら血行促進効果が期待できるアイテムへと幅を広げているのです。
では、敏感肌が積極的に選びたいスクラブにはどんな種類があるのか、具体的に見ていきましょう。
洗浄能力を持つこんにゃくスクラブ
リ・ダーマラボなどの一部洗顔料に含まれるこんにゃくのスクラブには敏感肌におすすめの2つの理由があります。
1つは、こんにゃくのスクラブは、弾力性があって、塩など一般的なスクラブのように角がなく、肌を傷つけにくいこと。
そしてもうひとつは、こんにゃく自体に洗浄能力があるので、洗顔料に強いアルカリ剤や界面活性剤を配合していなくても、刺激なくすっきりと洗顔できることです。
また、こんにゃくには植物セラミドが含まれているため、汚れを落としながら小さくなっていく中で、肌に潤いを残していってくれます。
過去には薬として使われていたシュガースクラブ
意外なことに、中国から薬として伝わってきたという歴史を持つ砂糖。
砂糖には鎮痛やかゆみ止めの効果があり、現在でも治療効果の促進剤として、医薬品に配合されることがあります。
そんな砂糖のスクラブは、刺激が強いとされている塩のスクラブと違い、低い温度で簡単に溶けるのが特徴です。
そのため、スクラブとは言っても、その粒によって物理的に肌の汚れを洗浄するわけではなく、肌に溶け込んで保水する、炎症などのかゆみやひりつきを抑えるという意味合いが強いのです。
シュガースクラブは、こんにゃくスクラブとは違い、配合している化粧品もたくさんあります。
人気なのは、香りが選べるサボンの「シュガースクラブ」シリーズや、ボタニストの「ボタニカル シュガー&バタースクラブ」です。
いずれも洗顔というよりは、ボディマッサージ用のアイテムです。
毛穴汚れに効果的なクレイスクラブ
クレイスクラブは使い勝手の良いスクラブです。
シュガースクラブも、自宅でオイルや水に溶いて作ることができますが、クレイも同じように、少量のお湯に溶いてパックのように使ったり、洗顔料の中に配合されているものをそのまま使うなど、様々な選択肢があります。
クレイの主な効果は、マイナスイオンの働きによって、肌表面の汚れを吸着して洗い流すというものです。
こすったり、界面活性によって汚れを浮かせるということをしなくても、磁石のように汚れを引き付けて落とすので、肌に刺激が少ないのが特徴です。
自然の恵みが満載のはちみつスクラブ
ハチミツは、天然の美容液と言われるほど、様々な効果と栄養が含まれています。
特に、殺菌力と保湿力はここでご紹介したスクラブの中でも群を抜いています。
また皮膚や粘膜の修復や成長に必要なビタミンB2を始めとする各種ビタミン、抗酸化作用のあるポリフェノールも含んでいます。
ハチミツの結晶単体で使われることは少なく、塩や砂糖と一緒に配合されることが多いようです。
塩ほどではありませんが、ハチミツの結晶も、肌にそのまま乗せて洗顔すると刺激が強いので、溶けて肌になじむのを待って、ゆっくりと洗顔しましょう。
ナチュラルコスメで知られるニールズヤードレメディーズからは、「ハニー&オレンジスクラブ」というアイテムが出ています。
敏感肌でも積極的に使ってみたいスクラブで、楽しく美肌を目指しましょう。