コスメの基礎知識

全部天然!日照時間が長くなる季節に必須の紫外線対策成分5選

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暦の上では完全に春のさなか、長い冬を抜けて3月に入りました。

まだまだ肌寒いとは言え、本州では最高気温が10度を下回る地域が少なくなってきて、いよいよ春を体幹する季節にさしかかりましたね。

 

今年は2月中旬ごろから花粉が飛散しているので、すでに症状が出始めている人もいるでしょう。

でも今日は花粉症の話ではなく、ちょっと予防的なお話しです。

2月も後半になると、寒さは身に染みるものの、夕方の明るさに気付く人も多くなるのではないでしょうか。

そう、これからの季節は一気に日照時間が長くなり、乾燥の冬を抜けて紫外線の夏に突入します。

 

紫外線は気温とは関係なく、まだ寒い3月にも容赦なく降り注いできます。

「日が長くなったなあ・・・」と思ったら、すぐにでも紫外線対策強化に重点を切り替える必要があります。

でも、敏感肌の人の中には紫外線対策がとても苦手な人もいるでしょう。

 

「紫外線吸収剤は化学変化するので肌に刺激が強く、紫外線散乱剤は金属アレルギーなので怖い・・・」

紫外線対策に及び腰な敏感肌の人のために、紫外線対策ができる天然成分を集めてみました。

自分に合うものを選んで、バッチリ紫外線対策をしましょう!

 

日焼け止め効果のある天然植物オイル

一般的に日焼け止め効果のある天然成分と言えば、紫外線吸収剤でもある酸化鉄や酸化亜鉛です。

これらの成分は読んで字のごとくミネラル成分のため、金属アレルギーの人の中にはかぶれてしまう人もいるでしょう。

最近では金属が直接肌に触れないようにコーティングされているものが多く、国産のナチュラルコスメではほとんどがオイルコーティングされていて、ケミカルコスメでも多くがシリコンやオイルでコーティングされていると言われています。

 

ただ、問題なのは、コーティングされているかされていないかは、公式の発表があるか、問い合わせしなければわからないことだということです。

それに、どうしても金属のイメージがダメだという人もいるでしょう。こうなると、心地良く日焼け止めが使えません。

 

そんな時は、天然の植物オイルを使ってみることをおすすめします。

このサイトでも何度かご紹介していますが、紫外線の強い地域に育つ植物には、豊富な抗酸化物質と日焼け止め効果を持っているものがたくさんあります。

(参考:何を塗っても荒れる超敏感肌に真っ先に必要なスキンケアとは

 

紫外線による細胞の損傷を修復してくれるユキノシタエキス

一度できてしまったシミは、ターンオーバーによってはがれ落ちる・・・というのが化粧品業界の一般的な考え方ですが、敏感肌の人にとって、それは実感と合わない論理なのではないでしょうか。

実はこれには分けがあるのです。

 

紫外線による皮膚刺激で最も怖いのは、酸化とメラニンの黒色化だと思われています。

でも、実際にはもっと怖い影響があり、それが「DNAの損傷」なのです。

紫外線の破壊力はその他の外部刺激の比ではなく、防がなければ放射線と同じように細胞の設計図であるDNAを傷つけます。

本来ならこんな傷は、修復係であるRNAによってさっと治され、一般論通り、シミはできてもすぐにはがれ落ちます。

 

ところが、睡眠や食事、ストレスなど、生活の乱れによって修復ができなかった場合、壊れたDNAの指示通り、ずっとメラニンが合成され続けるということになります。

この危機を助けてくれるのがユキノシタエキスです。

また、ユキノシタには美白有効成分であるアルブチンが含まれているので、メラニンが合成されにくくなるという効果も持っています。

(参考:モルモットとヒトによるユキノシタ臨床研究(英文)

 

紫外線による炎症に対抗するアーティチョーク

近年、日本でも手に入りやすくなっている野菜、アーティチョーク。

チョウセンアザミという別名を知っている人もいるかもしれません。

このアーティチョークの葉には、NF-κB(Nuclear Factor-kappa B)・・・エヌエフカッパビーと呼ばれる細胞機能のスイッチを抑制する作用があることがわかっています。

NF-κBには細胞機能を呼び起こす大切な作用がありますが、炎症やストレスなどによって活性化し、働く必要のない細胞機能まで呼び起こしてしまうことがあるのです。

 

免疫細胞の暴走であるアトピーや乾癬との関連も報告されているため、敏感肌にも深く関係していることが考えられます。

断続的、慢性的に炎症が続く敏感肌解決のカギを握るこのNF-κBは、紫外線刺激によっても活性化します。

アーティチョーク葉エキスはそのNF-κBの暴走を抑えて炎症を抑制するシナロピクリンという含有成分によって紫外線の外から肌を守ってくれます。

 

トリプターゼから肌を守るヒメフクロウエキス

紫外線は肌への単純な刺激だけではなく、NF-κBの活性化のように二次的な被害をもたらします。

肌の生まれる基底層のそこにある基底膜を破壊し、紫外線による肌の老化、いわゆる光老化を招くトリプターゼという酵素も、紫外線によって発生します。

ヒメフクロウエキスにはトリプターゼの働きを阻害する効果があり、光老化を防いでくれるのです。

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