美肌を目指す、敏感肌を改善するとなると、化粧水を保湿に変えたりクレンジングの成分に気を使ったりと、何か1つ、目に見えるものを急に変えたくなったりしますよね。
でも、敏感肌は急に良くなるものではありません。
急に良くなるものではない代わり、今使っている化粧品を日々の生活を圧迫するような高いものに変えたり、ストレスが溜まるほどストイックな生活に耐えなければいけないものでもないのです。
敏感肌を日々ちょっとづつ美肌へと近づけるために、毎日少しだけ気を付けたい5つのポイントについてまとめてみました。
【目次】
どこにも出かけない日でも紫外線に強いオイルでUVケアを!
疲れ切った休日。
「どこにも出かける用事はないし、今日は必要最低限の家事だけで一日が終わりそうだからメイクはいらないな」・・・そんな日ってありますよね。
でも、休日だからと言って紫外線が攻撃の手を休めてくれるわけではありません。
窓から入る光にも、洗濯物を干すときも、紫外線は肌にダメージを確実に残しています。
かといって、せっかく普段のしっかりメイクから肌を解放してあげられるわずかなチャンスを不意にしたくないという気持ちもありますよね。
そんな日におすすめなのが、日焼け止め効果の高い植物オイルです。
一般的にはこんな時、BBクリームやパウダーファンデーションを使う人が多いと思いますが、BBクリームは肌への負担で言えばリキッドファンデーションとほとんど違いはなく、パウダーファンデーションやブレストパウダーは落ちやすいため、効果の持続に期待できません。
あまり知られていないことですが、オリーブオイルやココナッツオイルなど、日差しの強い地域で育つ植物のオイルには、UVカット効果があり、中には紫外線吸収剤にも負けないほど持続力を持つものもあります。
朝の洗顔後に薄く塗って、保湿代わりに塗りなおすだけで、手軽に一日の肌を紫外線から守ってくれますよ。
(参考:敏感肌にも◎のUV対策、徹底的に肌に優しい日焼け止め方法)
スキンケアの順番は基本に忠実に!
一般的に知られている「化粧水(美容液)→乳液(クリーム)→オイル」というスキンケアの順番は、化粧品が角質層に浸透するために間違ってはいけない手順です。
水分より先に油分を含む乳液やオイルを使ってしまうと肌は水分を弾いてしまい、逆に水分の後に直接オイルを乗せても油分は上滑りするだけです。
つまり、一通りのスキンケアをしてしまってからのシートパックはあまり効果がないということですね。
水分→乳化された化粧品→油分という順番だけは、必ず守って使用しましょう。
洗顔やお風呂の温度は体温より低く!
肌に触れるお湯の温度は体温以下に抑えるのが基本です。
食器などを洗う時はもちろん、洗顔や入浴の時も、お湯はちょっと冷たいと感じるくらいがベストです。
湯温が高すぎると、皮脂や角質層に含まれる細胞間脂質(セラミドなど)が溶け落ち、乾燥の原因になります。
こうなってしまうと、入浴後に水分を一生懸命足しても、それを維持することが難しくなってしまうのです。
また、入浴時間が長いとやはり油分は溶け出しやすくなります。
できるだけさっと入ってさっと上がるようにしましょう。
日中の保湿に水分のミストはNG!
日中、オフィスなどの乾燥を気にして、肌のこまめな水分補給のためにミスト化粧水や美容液を持ち歩いている人も多いと思いますが、これは場合によっては逆効果になってしまいます。
化粧水や美容液はその7割が水分でできているため、そのままにしておけばすぐに蒸発してしまいます。
蒸発する時に、肌に元々あった水分まで一緒に蒸発してしまうことも考えられます。
エタノールが含まれている場合、蒸発が早く、肌の温度を下げてしまうので、逆効果になる可能性はエタノールを含まない化粧品よりも高くなります。
水分のみ、油分のみの保湿は、保湿というほどの効果を得ることができません。
保湿したいときは必ず水分と油分をセットに考えましょう。
洗顔後や入浴後の肌をこすらない
案外無意識にやってしまいがちなのが「こする」という行為。
洗顔や体を洗う時にはしっかり洗浄料を泡立てて、泡のクッションを押さえる様に繊細に洗う・・・というのはもはや常識となっています。
泡で出てくるポンプがどこでも買えるようになり、泡を作る必要もなくなっているくらい一般的になった泡洗顔ですが、もしかして、その後に硬くなったタオルでごしごしこすって水分を落としたりしていませんか?
洗顔後や入浴後に毎回肌をこすっていては、せっかくの泡洗浄も意味がなくなってしまいます。
体を拭く時は、拭くというよりも抑える、水分を吸い取るというイメージで、そっと肌をドライします。
洗顔の場合、タオルではなく、線維が繊細なキッチンペーパーやティッシュペーパーで吸い取るだけで十分です。
角質層は肌の砦でありながら、とても薄く繊細です。
こする癖には注意して、できるだけその行為に代替案がないか考えてみましょう。