コスメの基礎知識

エイジングケアっていつから始めるべき?肌のGOサインとは

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気付いたら、20代の頃と比べて毛穴が広がってきていたり、目元口元がくすみがちになっていたり・・・。

初めてエイジングのサインを見つけた時は、ショックで「一時的なことだわ」「いつもの肌トラブルのように、いつものスキンケアでそのうちに治るはず」と思い込もうとしてケアを先延ばしにしてしまいがちです。

 

でも、エイジングケアは、年老いた自分を認めるケアではありません。

長く付き合っている自分の肌に、まだまだ元気に働いてもらうための現役ケアです。

エイジングサインを見つけたら、適切なケアを始めて、年齢最高の肌を目指しましょう。

 

見逃しがちなエイジングサイン、こんな症状を見つけたらケアを切り替えて!

エイジングは、一部機能に限ると、10代半ばを境として徐々に始まっています。

多くの生理機能の働きが頂点を迎えるのが20代半ば。

その後は各機能ともに少しづつ低下していきます。

例えば

・肌水分量・・・年齢と共に減少
・皮脂量・・・25歳程度を境に減少
・女性ホルモン量・・・30代前半をピークに減少、30代後半では10代後半程度にまで急激に減少
・女性の基礎代謝量・・・15歳までに急激に代謝量が上昇し、その後は緩やかに減少、女性ホルモンほど急激な減少はない

というように、30歳を超えたあたりで、肌ははっきりとエイジングを迎えることになります。

 

実際の肌に起こるエイジングのサインとは

先ほど例として挙げた身体機能の衰えは、以下のようなエイジングサインとして肌に現れます。

・肌にツヤがなくなる

・目や鼻の周り、口元など段差の多い部分がくすんでくる

・乾燥肌

・チリメンジワの急増

・肌にハリがなくなる、肌の質が柔らかくたるみやすくなる

・シミが排出されにくくなる

・傷跡や寝ている時に付いた跡などがなかなか取れなくなる

・炎症を起こしやすくなる

30代後半の人には、思い当たる節もかなりあるのではないでしょうか。

そして、30代前半の人は、気付いていなくとも、少しづつエイジングは始まっているのです。

 

アンチエイジング化粧品とは

ところで、エイジングに抗うケアといえばみなさんはどんなものを思い浮かべますか?

一般的にアンチエイジング成分として知られているのは「抗酸化物質」「抗糖化成分」「保湿成分」の3つではないでしょうか。

これらの成分を少し詳しく見てみると、アンチエイジング化粧品の真実が見えてきます。

 

抗酸化物質とは

人間の細胞は、活性酸素によって常に酸化の危険性にさらされています。

その最も大きな原因は紫外線で、次いでストレスなどの体内要因になります。

抗酸化はその酸化に抗う力で、全ての植物に備わっている能力です。

人間の体内でも生成されますが、その種類はすべての活性酸素に対応できるほど多くはありません。

そのため、動くことのできない植物が紫外線から身を守るために生み出した強力な抗酸化物質を化粧品成分として借りているのです。

 

抗糖化成分とは

 

人間は、古来糖分を自由に摂取できる生活をしてきませんでした。

日本では一日に2食が基本のわずかな穀物や野菜などから取れる糖分を、脳と筋肉で完全に消費してしまうのが一般的だったのです。

現代人はその生活に比べて自由に糖分を取ることができますが、それとは反比例して運動量は下がっています。

 

このような生活が定着し始めたのはココ数十年のことで、消費方法はまだまだ十分に確立されているとは言えません。

そうして体の中で余ってしまった糖分は、肌の原料であるタンパク質と結合して糖化を引き起こします。

酸化と糖化の最大の違いは、酸化した細胞が還元できるのに対し、糖化は一度起こってしまうと元には戻らない点です。

糖化によってAGEs(最終糖化産物)が生成されるのを防いでくれるのがシモツケソウエキスや桜の花エキスです。

 

保湿成分とは

角質層に含まれる水分は、時間と共に蒸発します。

その蒸発を食い止めるのが保湿成分です。

有名な成分は、スポンジのように水分を含んで保持するヒアルロン酸やコラーゲンなどのポリマー、角質層の保湿要素を6割も担っていると言われる細胞間脂質の1つであるセラミドなどです。

 

エイジングケア=年齢には関係なくすべての人に必要なスキンケア

ここまで読んでいただけるとわかるように、エイジングケアとは、何も年齢に限った特別なケアではありません。

酸化も糖化も全年齢に起こっていることです。

ただ、最初の項目でもお話ししたように、乾燥と代謝だけは、年齢によって重く感じる部分でもあるので、30歳を境に強化する必要があるかもしれません。

 

実は、老けて見える原因であるシミ残りや重大なたるみは、内的要因ではなく紫外線によって引き起こされています。

シワや毛穴の伸び・開きもたるみによって起こること。

長年紫外線に当たり続けて蓄積されたダメージが現れ始めるのが30代後半以降ということになるのです。

つまり、できるだけ若いうちから紫外線対策を怠らずにいれば、信じられないほど若い肌を保つことも可能だということです。

すでにエイジングを感じ始めた人も、一日も早く紫外線・保湿・代謝の対策を強化するようにしましょう。

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