コスメの基礎知識

今が勝負!花粉アレルギーによる肌荒れを阻止する腸活とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

毎年、お正月気分がやっと抜けた頃にやってくる花粉症。

敏感肌の人にとって、花粉症はくしゃみや目のかゆみだけの問題ではなく、肌荒れや季節の変わり目のような肌トラブルに見舞われる憂鬱な症状です。

 

「花粉症の症状が出る前に予防注射を打つ必要がある」

「実際に症状が出始めたら、マスクやメガネ、抗アレルギー剤の飲み薬でしのぐしかない」

そんな風に思われがちな花粉症ですが、実は食事やサプリメントによる予防・改善が可能です。

 

花粉症全ての症状を軽減することができる「腸活」についてお話しします。

 

花粉症や肌荒れを軽減する腸活とは

敏感肌に関する情報に耳ざとい人はすでに聞いたことがあるかもしれません。

「アレルギーが乳酸菌で軽減される」という情報のことです。

 

腸内の免疫系が大きく関係するアレルギー

 

花粉症やアトピーなどの肌荒れは、元をたどると、体内に入れたくない外的刺激に対する体の免疫反応です。

免疫を語る上で、腸は身体の一部位ではなく、脳に次ぐ重要な器官となります。

 

その理由の大部分は、「腸管免疫系」にあります。

腸管免疫系とは人間の免疫細胞の系統でも最も大きなグループで、全免疫系の60%を占めています。

 

この腸管免疫系は、食品など栄養となるものと、病原体など害になるものを区別して、体にとって害になると判断すると、抗体を生み出して攻撃します。

この反応がアレルギー反応(IgE抗体によるアレルギー反応)です。

 

腸内環境の悪化は忘れた頃に起こるアレルギーの原因にもなる

花粉症のように肌に付いてすぐに起こるアレルギー反応の他にも、アレルギーの中には遅延型アレルギーと呼ばれるものがあります。

 

遅延型アレルギーには、腸内環境の著しい悪化が関係しています。

健康な腸壁は、消化管を通ってやってきたタンパク質などを分解して、ペプチドやアミノ酸として消化します。

ところが、ストレスや自律神経バランスの崩れなどによって腸壁に隙間や穴ができる「リーキーガット(腸漏れ)」という状態悪化が起こると、本来吸収されるはずのない高分子のタンパク質やペプチドが腸管を通過するという事態が引き起こされることになります。

 

分解が不十分な分子が血中に流れ込むと、IgG抗体によるアレルギー反応が起こります。

これが、遅れてくるアレルギー「遅延型アレルギー」の元となるのです。

 

この遅延型アレルギーは、アレルゲンを摂取することによって起こるものではないため、アレルギー検査によって除去食を行っても効果はありません。

つまり、原因となっているリーキーガットを改善する必要があるのです。

 

免疫系の働きを助ける腸活

花粉症は過剰なアレルギー反応によるもので、人体最大の免疫系をつかさどる「第二の脳」と呼ばれる腸の状態が大きく関係します。

 

肌表面に触れる花粉に対して、抗体が過敏に反応するのは、腸内に住んでいる常在菌が関わっています。

常在菌は一般的には、良い働きをする善玉菌、悪い働きをする悪玉菌、バランスによってそのどちらにもなり得る日和見菌が存在すると言われていますが、アレルギー抗体は常在菌のバランスが取れている時には正常に働き、バランスが崩れると、アレルギーや自己免疫疾患を引き起こします。

 

腸内環境改善のためのプロバイオティクス

 

常在菌バランスの崩れた腸内環境は、一時的に善玉菌を助ける菌「プロバイオティクス」を摂取することによって、改善することができます。

腸活にヨーグルトやカルピスが良いと言われるのはそのためです。

最近では腸活のためのサプリメントなども豊富です。

 

プロバイオティクスは腸内に住み着いて生息することはできませんが、常在菌のバランスを変え、悪玉菌優勢の腸内環境を一時的に改善する、いわば善玉菌の援軍です。

その間に、腸内環境が悪化する原因となった食事や生活を改善することが大切です。

 

腸内環境が悪化する原因は食生活だけではない

食生活の乱れは、当然腸内環境に良い影響はもたらしません。

それに加えて、普段の生活もまた、腸内の状態悪化に大きく影響を与えます。

 

例えば夜遅くまで起きて、明るい場所で頭を使う作業などをしている人は少なくないと思いますが、これは昼間の生活と変わらない状態です。

人間の体は昼間には日光を浴び、夜間に体を修復するようにできています。

 

そのため、昼夜の区別がなくなると、体の修復が遅れてターンオーバーが滞ります。

腸壁のターンオーバーはわずか1週間程度で繰り返しているため、修復や代謝が遅れることによって、腸壁が薄くなり、隙間ができ、ついには穴が空くことになってしまうのです。

 

年明け以降のアレルギーに備えたいなら腸活を意識した生活を!

花粉は毎年同じ時期にやってきます。

そのため、12月1月の内に腸内環境を整えて、腸を余計なものが通らないようにし、免疫が過敏に反応しないようにしておくことで、つらい花粉症の症状は、薬や注射なしに緩和することができるのです。

 

悪玉菌が増える肉や油もの中心の生活を、プロバイオティクスや善玉菌のエサとなるオメガ3を意識した食生活に変えて、快適な春を迎えましょう。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

人気の記事