コスメの基礎知識

時短ケアにも使える重要アイテム乳液、選ぶ時のポイントは?

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仕事が忙しくて帰るのが遅い、子供が生まれたばかりで肌に手をかけられない・・・。

30代、40代にもなると、敏感肌だからと言って、いつでもスキンケアにたっぷりの時間を取れるわけではないというのが正直なところです。

 

そんな時に使える時短アイテムが、おなじみの乳液やクリーム。

水分も油分も含まれているので、すっと肌になじんで長時間保水してくれる優秀な基礎化粧品です。

 

忙しい時にはそれ1本でスキンケアを完了させてしまうこともある乳液やクリームを選ぶベストな方法についてお話しします。

 

乳液やクリームが敏感肌の時短スキンケアにベストな理由

時短スキンケアと言えば、皆さんはどのアイテムを思い浮かべますか?

きっと、多くの人が「化粧水」と答えるのではないでしょうか。

 

乳液やオイル、美容液にはお金をかけないけど、化粧水は贅沢をしているとか、安い化粧水でもいいから、たっぷり惜しみなくとか・・・化粧水にこだわりを持つ声は多く耳にしますが、どういうわけか、乳液やクリーム、オイルにそれほどのこだわりを持っている人はあまり多くないように感じます。

 

スキンケアの基本アイテムとそれぞれの役割

スキンケアの基本アイテムは3つ。

化粧水、乳液またはクリーム、そして最後にオイルです。

スキンケアの順番もこの通りで、この3つのアイテムをこの順番で使うのにはわけがあります。

 

化粧水は美容成分が配合された水です。

時短スキンケアというと、化粧水だけは塗らなければいけないという論調も多く見かけますが、それでは水分が飛んでしまうまでのわずかの間、肌が濡れているだけということになってしまいます。

 

また、「オイルでフタ」という言葉もよく見かけます。

とりあえず化粧水で肌に水分を与えたら、その水分が飛ばないように油分でコーティングするようなイメージでしょう。

これも医師を中心に、否定論が多い考え方です。

 

なぜかというと、多くの油分は、水分よりも粒子が粗いからです。

細かい粒子の水分は、オイルの隙間を抜け出して蒸発してしまいます。

オイル自体に肌の水分を保持する保水力があったとしても、先に塗った化粧水の水分に弾かれて、角質層に浸透することもできません。

 

乳液やクリームは化粧水とオイル両方の役割を併せ持っている

そこで活躍するのが乳液やクリームなど、界面活性力を持った保湿アイテムです。

乳液やクリームは、水分と油分が混じり合ったもののため、化粧水のあとに乗せることによって、オイルが弾かれるのを防ぎます。

 

その働きを考えてみると、乳液やクリームには、化粧水が持つ「肌に水分を与える」という役割と、オイルが持つ「肌の水分を保持する」という役割の両方を併せ持っていることがわかります。

 

もちろん、ゆったりとスキンケアの時間が取れる場合は、化粧水、乳液、オイルという3ステップを踏むのがスキンケアの理想ですが、それがストレスになったり、睡眠時間を削ってしまうような場合は、水分も油分も両方一気に補える乳液時短ケアがおすすめなのです。

 

乳液とクリーム、時短に使うならどっち?

どちらも水分と油分両方を含む、乳液(ミルク)とクリーム。

時短に選ぶなら、おすすめは乳液です。

 

乳液とクリームの違いは、水分と油分の割合です。

乳液は水分の割合が多く、クリームにはたくさん油分が含まれています。

一見、油分が多い方が保湿には良さそうに思えますが、前項でもお話しした通り、油分の多さがそのまま保湿力となるわけではありません。

 

クリームは、そもそも含まれている水分が少ないので、保水力の高い油分が配合されていても、角質層に残る水分は乳液ほど多くはないのです。

とは言え、どんな乳液でもクリームより良いかと言えばそうではありません。

どんな乳液を選べば良いのでしょうか。

 

セラミド配合乳液は少量でも保水力抜群

油分が少ない乳液に求められることは、少量の油分で長時間、多くの水分を保持して置ける保水力です。

少量でも多くの水分を保持できる油分としてまず真っ先に挙げられるのが、セラミドです。

セラミドは元々角質層の中に存在する脂質で、角質層自体が、セラミド、水分、角質、セラミド・・・というサンドイッチのような構造によって保水されています。

 

このサンドイッチ構造中の水分がたっぷりあると、キメが整い、ツヤっぽくふっくらした肌に見えます。

湯上り卵肌と言うのも、この状態です。

セラミドは、その水分を挟み込んで維持するために存在する脂質なので、他のどの成分よりも効果的に保湿力を発揮してくれます。

 

油分以外にも保水力のある成分は存在する

水分が多い乳液には、セラミドが含まれていることが理想ですが、それ以外にも保水力の高い成分が存在します。

それが、ヒアルロン酸やコラーゲンなどのポリマーです。

ポリマーは天然の吸水素材で、水分を挟み込んで維持するセラミドとは違い、自身の中に水分を蓄える性質があります。

いずれも元々肌の中に存在する成分で、肌の弾力に深く関わっています。

 

乳液だけでスキンケアを完了させたい場合は、セラミドやポリマーなど、保水力の高い成分で、化粧水やオイルを使った基本のスキンケア同様の長時間保湿に近づけるように意識しましょう。

 

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