敏感肌の基礎知識

自宅でのムダ毛ケアは敏感肌になぜNG?ベストなケア方法は?

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ムダ毛は抜いてはいけない、カミソリは肌を傷める・・・など、自宅でのムダ毛処理にはNGが多いですよね。

それでも脱毛サロンに通っている暇がない、そんなお金はないという人も多いのではないでしょうか。

 

自宅でムダ毛を処理するのはどうして肌に悪いのか、NGの理由を知って、セルフでもベターな除毛ケアを目指しましょう。

 

自宅でのムダ毛処理が肌に悪いと言われる理由とは?

皆さんは、どんな方法でムダ毛処理していますか?

セルフでのムダ毛処理には、主に4つのパターンがあります。

 

・電気シェーバー

・カミソリ

・毛抜き・ワックス

・除毛クリーム

 

この中で、肌に負担をかけずに処理できるのは電気シェーバーだけです。

その他3つの除毛方法は、一体何が問題で「肌に負担をかける」と言われているのでしょうか。

 

カミソリでの処理が肌に悪い理由

自己処理の中でも最もポピュラーなのがカミソリでの処理です。

低価格で手軽なカミソリ処理派は、自己処理派の中でも、部位を問わず8割近くを占めるマジョリティです。

 

圧倒的多数が選ぶカミソリは、そもそも刃物で角質層を削ってしまうという問題があります。

カミソリでの処理は入浴中にお香ことが多いと思いますが、入浴中の角質層は、水分を含んで柔らかくなっていて、ムダ毛を処理することのできるほど鋭い刃物なら、簡単に削り取ってしまうことができます。

 

角質層の厚さは、およそ0.01mm~0.04mmと言われていて、健康な皮膚の場合、約14日でターンオーバーしています。

ミクロの厚さの角質層は、1度の処理で完全に削り取られてしまい、その後14日は完全に元には戻りません。

しかも、ムダ毛は14日も放っておくことはないため、カミソリで処理し続ける限り、全身の肌がずっと角質層不全、もしくは完全にない状態だということです。

 

角質層がない表皮は、少しの刺激でも簡単に炎症を起こしてしまうため、処理の直後はかゆみや湿疹の危険性が高く、長期的には炎症による真皮の損傷で、皮膚がたるんで老化します。

 

毛抜きやワックスでの処理が肌に悪い理由

あまり考えたことはないという人も多いかもしれませんが、毛穴の構造は、単純に皮膚が真皮まで凹んでできているようなものです。

そのため、毛穴の中は角質層で覆われていて、角質層の下には、表面の肌と同じように表皮層が存在します。

 

毛抜きやワックスは、まだ抜けるはずのない大きな毛根持つムダ毛を無理に引き抜くため、毛穴の入り口部分の表皮に炎症が起こることがあります。

これは、途中でムダ毛が切れるなどして、毛穴の中の皮膚に傷がついた時にも同じようなことが起こります。

 

これだけでも肌にとっては負担なのですが、炎症が悪化したり、傷口に菌が繁殖した場合、毛穴周囲の真皮に大きな影響が出ます。

刺激や細菌の繁殖が起こると、その部位には免疫細胞が駆けつけます。

この免疫細胞が炎症部位にできるだけ早くたどり着くために、真皮の主成分であるコラーゲンは、断絶して通り道を開けます。

 

ニキビ跡がくぼんだりたるんだりするのはこのせいで、毛穴周囲の真皮に、肌を支えるだけの弾力がなくなってしまっているということなのです。

 

除毛クリームでの処理が肌を傷めてしまう理由

一見、どの処理方法よりもきれいにムダ毛を処理でき、肌にも負担がなさそうな除毛クリームですが、実はとても危険な化粧品です。

 

ムダ毛などの毛髪は、ケラチンというたんぱく質が主成分ですが、除毛クリームはこのケラチンを分解する働きがあります。

髪と肌は同じケラチンでできているため、除毛クリームは肌にも影響を与えてしまいます。

 

ムダ毛を構成しているのは、硬ケラチンというたんぱく質で、皮膚の主要成分とは多少違うものではありますが、除毛クリームの説明にある「ケラチンの種類に違いがあるので肌には影響がない」というのは大間違いです。

 

除毛クリームは肌に影響がないように2剤式になっているものが多く、ケラチンを分解した後、再度結合しやすい環境になるように設計されています。

本当にムダ毛だけに影響するなら、一度分解したものを再度結合させる理由がありません。

 

最も肌に優しい自己処理の方法は?

それは、電気シェーバーです。

脱毛サロンでの施術を経験したことのある人なら知っていると思いますが、脱毛サロンでは、施術前の処理に電気シェーバーを勧めています。

盛っていなければ買ってほしいとまで言うサロンもあります。

 

これにはわけがあり、脱毛サロンでは、肌が乾燥していると、処理ができない場合があるからです。

カミソリで処理してしまうと、角質層が形成されづらくなり、肌は乾燥します。

 

電気シェーバーの場合、ブレードがガードの中に入っていて、ムダ毛をわずかに引っ張って露出させ、ガードの中に引き込んで切り落とすという除毛方法なので、刃が直接肌にあたることはほとんどありません。

もちろん、あまりガリガリこすると角質層を傷めますが、きちんと使い方を守っていれば、最も肌に優しい除毛方法は電気シェーバーだと言えるでしょう。

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