敏感肌の基礎知識

敏感肌になりやすい原因~敏感肌の基礎知識~

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敏感肌とは~敏感肌の基礎知識~でもお話しした通り、敏感肌には様々な症状があります。

ここでは敏感肌の主な症状が引き起こされる原因を見ていきたいと思います。

敏感肌になりやすい7つの原因

敏感肌の諸症状を引き起こす引き金は日常の様々な部分に潜んでいます。
スキンケアや食べ物など、肌や美容に良かれと思ってやっていたことが、実は裏目に出ていることもあるのです。

それでは敏感肌の症状を引き起こす7つの原因を見てみましょう。

間違ったスキンケア

スキンケアの選択ミスというのは、ボディにはトラブルがほとんどないにもかかわらず、顔には常に何らかのトラブルがある場合に考えられます。

スキンケアの判断ミスとして多いのは
・落としすぎる洗顔
・症状に対して強すぎる成分
・効果のない成分の長期使用
・患部を触る
などで、どれも今の症状がつらいあまり対処療法に走ってしまうということが挙げられます。

敏感肌と腸内環境

腸壁が薄くなったり穴があいたりといった症状が問題のリーキーガットをご存知でしょうか。
あまり知られていないこの症状が肌に大きく影響するのです。

胃や腸を含む消化管というのは、実は体外です。
顔や手足などの外気に触れる部分の皮膚を外皮、消化管内の皮膚を内皮と呼びます。

内皮は外皮と同じように吸収するべきものと排出するべきものを選別し、体内に入れるという能力がありますが、冒頭のリーキーガットによって、本来腸壁を通過できるはずのない高分子が体内に吸収されることになります。

その結果、分解できない成分が血中に溶け出し、全身で排出しようという働きが起こるのです。
外皮と同じようにストレスや常在菌の状態、接触刺激によって消化管壁も痛みます。

肌や口内が荒れると胃腸が荒れていると言われるのはこのようなことがあるからなのです。

アレルギー

アレルギーやアトピーが原因となる敏感肌もあります。
症状の出方はヒスタミンが働く部位によって違いますが、肌に出る症状として多いのは
・かゆみ
・乾燥
・シワ
の3つでしょう。

アレルギー物質に対して炎症反応を起こし、排出しようとするとき、ヒスタミンは周囲のコラーゲン繊維を轢断します。

このためアレルギーの起こった肌は痩せてシワっぽくなります。
さらに、炎症の起こった肌細胞は肌の潤いを保つために必要な天然保湿因子(NMF・細胞間脂質)を合成することができなくなり、乾燥を繰り返します。

食生活

暴飲暴食や刺激物ばかり食べる食生活は、肌はもちろん体に良い影響は与えませんが、実は良かれと思って食べていたものが肌に悪影響を及ぼしていることもあるのです。

敏感肌になりやすい食べ物

敏感肌になりやすい食べ物には3つの分類があります。
・常食性のない食べ物・・・パンを中心とした食生活など
・刺激の強い食べ物・・・トウガラシやワサビなど
・日本人(個人)の体質に合わない食べ物・・・ココナッツオイルなどの日本人とかけ離れた環境の植物
それらを1つづつお話しします。

敏感肌の原因として考えられるひとつに、非常食性というものがあります。
常食性とは、日ごろ食べているものという意味で、日本人なら米やみそが挙げられます。

常食性のあるものは、民族の遺伝子としてその食品に対する分解のノウハウができています。

トウガラシやワサビなど刺激の強い食べ物は健康に良いとされていて常食性があっても、毎日のように摂取することは消化管を荒らすことになります。
また、刺激の強い食べ物は胃酸が水質に傾く夜間には控えた方が良いでしょう。

植物性のものを食べるときに気を付けたいのが、その植物の働きが何のためのものであるのかということです。

植物は自分の身を守るために有効な成分を生み出します。
人間はその成分を摂取することによって健康や美肌などの効果を得ています。

大ブームになったココナッツオイルは南国の植物ですので、紫外線から身を守り、体を冷やす効果があります。

どちらかといえば気温の低い日本では毎食食べることによって体を冷やしすぎることとなり、代謝を落としてしまいます。
育った環境が同じ食べ物が肌に良いと言われるのはこのような考え方があるからなのです。

ストレス

人間はストレスを感じると、ストレスホルモンが働きます。
ストレスホルモンが働くときには活性酸素が発生します。
この活性酸素は多量に発生することによって、細胞を酸化させます。

酸化というのはわかりやすく言えば「錆」です。
肌が酸化するとこれから生み出される肌の情報をつかさどるDNAや、傷ついたDNAの修復を担うRNAが破壊されます。

肌表面の傷が長く残ったり、色素沈着がシミになり、シミが消えずに残り続けるのはこの活性酸素が原因です。

睡眠不足

肌の健康のカギを握るターンオーバーは夜10時~2までの睡眠中に分泌される成長ホルモンによって引き起こされます。

またこの時間は本来自律神経がリラックスに傾いていなければいけない時間。
この時間に明るい部屋で寝ずに作業をしていたりすることで、刺激を受けやすく出しやすい敏感肌の土台ができてしまいます。

ホルモンバランスの変化

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、想定妊娠状態の時(排卵後~生理が始まるまで、出産するまで)にはプロゲステロンが、それ以外の時にはエストロゲンが優位になります。

生理前や妊娠中に肌が過敏になるのは、プロゲステロンが優位になって刺激から体を守るためです。

生理前に起こした炎症を、美肌ホルモンであるエストロゲンがしっかりと修復し、強化して再びプロゲステロンに引き渡しを行います。
ストレスや加齢によって2つの入れ替わりが乱れると、過敏になった肌を長く引きずることになるのです。

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