敏感肌を美肌に変える!自律神経バランスの整え方筋肉編でもお伝えしたように、わたしたちの体は2つの自律神経が常に交代しながら体のバランスを保っています。
この2つの自律神経・・・交感神経と副交感神経には、それぞれ細胞を成長・修復したり、免疫の働きをコントロールするなど、肌にとって大事な働きがあります。
そんな2つの自律神経がきちんと交代し、しっかり働くために生活の中でできることをまとめてみました。
自律神経バランスを整える食事
自律神経のバランスを整えるキーワードとして重要なのが「食事」です。
実は食事は、その行動自体が自律神経の入れ替わるスイッチとなっている行動です。
わかりやすい例を挙げると、お昼の休憩後、急激に眠くなることがありますが、これは血糖値の急な上昇、下降によるものの他に、食事によって自律神経が交感神経優位の状態から、副交感神経優位に切り替わったことにもよるのです。
スイーツは副交感神経に効く!
食べる行為自体が副交感神経を刺激するものでもありますが、その中でも特に「甘いもの」はさらに脳をリラックスさせてくれます。
仕事をしていて甘いものが止まらなくなった経験のある人は多いと思いますが、これは脳が糖を欲しているのと同時に、身体がリラックスを要求しているということでもあるのです。
ですから、3時の休憩に甘いものを取るというのは、理に適っていると言えますね。
ただ、この時に甘いものと一緒にコーヒーを取る人も多いと思いますが、リラックスタイムのお供として外せないコーヒーは、カフェインという興奮物質を含んでいるため、交感神経を刺激してしまいます。
コーヒーで胃が荒れるというのは、交感神経が活発になることによって、胃酸の分泌が活発になり、結果的に胃が荒れるというのが正解で、コーヒー自体に胃を荒らす成分が含まれているわけではないということも、あまり知られていません。
ですから、短い時間でグッとリラックスする必要のある時は、カフェインを含まないハーブティーや、暖かい麦茶をスイーツのお供にすると良いでしょう。
最近無性に甘いものが食べたい欲求が止まらないという人は、もしかしたら体が休憩を要求しているのかもしれません。
短くてもしっかりとリラックスする時間を取って、交感神経を休ませてあげましょう。
晩ご飯には刺激物を取らない
辛いもの、濃い味が好きな人も多いと思いますが、それらの刺激物も交感神経を刺激します。
極端に辛いもの、苦いもの、すっぱいものを晩ご飯に食べると、副交感神経が優位になる必要がある時間帯に、交感神経を活発にさせてしまうことになります。
それほど神経質になる必要はありませんが、晩ご飯には昔ながらの日本の食卓のような、あっさりとした味わいの食事がベストです。
それとは逆に、朝ご飯や昼ごはんの時、元気を出したいときや緊張感を高めたいときには、ピリッと辛いものを食べておくと、交感神経の働きによって頭がしゃっきりとします。
また、朝ご飯に野菜やフルーツなどの冷たいものを食べ、晩ご飯には比較的暖かいものを食べるのも、自律神経のバランスという観点から見て、とても理にかなっています。
冷たい食べ物は交感神経を刺激し、暖かい食べ物は副交感神経を刺激します。
緊張しているときに暖かいお茶を飲むとホッとリラックスできますし、日中どうしても眠気が晴れない時には良く冷えた水などを飲むと目が覚めます。
ただ、やはり食事はその行為自体が副交感神経の管轄なので、冷たいものでも食べすぎると眠たくなってしまうので要注意です。
自律神経バランスを崩さない入浴の仕方
最近は体臭を気にしたり、夜遅いからと、朝起きてから入浴する人が増えています。
ところがこれは自律神経バランスの観点から見ると、あまり良くない入浴法と言えます。
それというのも、入浴も食事と同様、それ自体が副交感神経を刺激する行為だからです。
また、朝の肌は夜と比べて水分含有量が少なくなっています。
そのため、入浴によって油分を失うと、さらに乾燥が進んでしまいます。
どうしても朝入浴したい人は、短時間のシャワーで済ませる、実際に活動を始めなければいけない時間まで十分な時間を空けて入浴するなどの工夫が必要です。
その際、シャンプーやボディソープなどに、交感神経を刺激する、ミントやユーカリ、柑橘系などの精油を少し混ぜると、朝のだるさを緩和することができます。
また、食事をしてすぐの入浴は消化を妨げます。
夜の入浴も、食事から十分時間が経ってからさっと入浴し、30分以内に上がるようにしましょう。
その時は、ラベンダーやローズなど、副交感神経を刺激する精油をほんの1滴ほど湯船に混ぜると、深い眠りのサポートをしてくれます。
その後はできるだけ早く消灯し、眠れなくても横になると良いでしょう。
そうすることによって、副交感神経がしっかりと働ける環境を、身体が準備することができます。
自律神経バランスが崩れたり、整ったりするのは、日常のほんの些細な違いだったりします。
少しずつムリなく心がけて、美肌を目指しましょう。