生理前にいつものUVクリームを塗って外出しようと思ったら、顔が痛い…!
そんな経験をしたことがある敏感肌の人は多いのではないでしょうか。
肌が過敏になっているときは、ケアのための化粧品さえ受け付けなくなることもあります。
その原因と、スキンケアを変える際のポイントをまとめてみました。
【目次】
UVクリームが肌への刺激になる原因は紫外線吸収剤と紫外線散乱剤
肌が過敏になっているときのUVクリームは慎重に選ぶ必要があります。
それというのも、UVクリームはその成分によっては、クレンジング剤以上に肌に強い刺激を与える化粧品だからです。
UVクリームに含まれる刺激の原因は紫外線吸収剤です。
紫外線吸収剤は、肌の上で紫外線を吸収し、熱エネルギーへと変換します。
肌の上で化学合成を起こして熱に変えるので、肌にとって無害とは言えません。
一般的には紫外線吸収剤よりも肌に優しいとされている天然成分の紫外線散乱剤も、原料は酸化亜鉛や酸化鉄といったミネラルです。
ミネラルとは鉱物のこと、金属が含まれるため、金属アレルギーがある人は注意が必要です。
サイトでご紹介しているUVクリームはミネラルが直接肌に当たらないよう、オイルやポリマーでコーティングされています。
トラブルがあった後のUVケアの選び方
まず1つに、軽いUVケアならファンデーションや日焼け止め効果のある植物オイルで十分だということを覚えておいてください。
特にパウダーファンデーションは、粉末なので落ちやすいことを考え、SPFを記載していないものも多いですが、紫外線に対して全く阻害効果のないファンデーションはほとんどありません。
ちょっとコンビニに出掛けるとか、洗濯物を干すくらいの軽い外出に紫外線散乱剤や吸収剤は使わなくても良いでしょう。
また、皮脂吸着用のパウダーが入ったものは、乾燥を悪化させるので選ばないようにしましょう。
基礎化粧品がしみる原因はアルコールと品質の劣化
化粧水や美容液など基礎化粧品がしみる場合、真っ先に疑われるのはアルコールが含有されていることです。
アルコールは化粧品に含まれる様々な成分を溶かす溶剤として配合されていることが一般的ですが、苦手な人が多い成分でもあります。
化粧品に配合されているアルコールはエタノールといって、アルコールの刺激を低減したものです。
注射や採血の時に使うアルコール綿を思い出すとわかりやすいのですが、アルコールは揮発しやすく、蒸発する時に熱を奪っていくため、それを刺激に感じる人もいます。
またその時、肌の水分も同時に奪っていくため、塗った部分は乾燥します。
アルコール過敏・アルコールアレルギーの人はもちろんですが、乾燥肌の人にも刺激の強い成分です。
アルコールが含まれていない化粧品でもつんとした刺激臭がする、肌につけた瞬間アルコールのような刺激を感じることがあります。
これは化粧品の品質が劣化していることが考えられます。
特にオーガニックコスメや天然成分の配合率が高い化粧品では、ケミカルな化粧品に比べて長期保存が難しい面があります。
天然成分が多く含まれる化粧品は、開封後の管理をしっかりするようにし、品質保持期限を守るようにしましょう。
基礎化粧品がしみる場合の対処法
まずは一般的に刺激が強いとされる成分が入ったものは避けるようにしましょう。
例えば石油合成された物でも、ワセリンなどは成分が単純で安全性が高いため肌には低刺激です。
ケミカルなものでは開封後1年、天然成分が多めのものでは半年以上経ったものは使用を避けましょう。
どんなものでも肌にしみるとき・ビニール肌になってしまったときは
何を使っても肌にしみて痛いときもあると思います。
そんな時は肌の炎症がかなり深刻だと言えます。
赤みやかゆみが出ているなら、皮膚科の診断を仰いだ方が良いでしょう。
また「ビニール肌」と呼ばれるかなり深刻な肌バリアの低下問題があります。
ビニール肌はその名の通り、肌がビニールのように無機質なツヤを持ち、タオルで軽く押さえて水分を取るだけでも刺激を感じたり痛みを感じることがあります。
普段スキンケアをがんばっている人に程起きやすい症状で、少し前まで主流だった「メイクを徹底的に落とすことがスキンケアのすべて」というような「取る・落とす」ケアをしていることが主な原因です。
肌の表面は生きた細胞の上を、ターンオーバーによって死んだ細胞と、その細胞からしみ出した細胞液が覆っています。
その厚さはおよそ0.04mm。
この0.04mmの層が「角質層」「バリア層」「角層」と呼ばれるもので、その下の生きた細胞を守っているのです。
ビニール肌はこの0.04mmのバリア層がなくなってしまった状態です。
つまり、どんな刺激もクッションを置かずにフリーパスで生の肌細胞に届いてしまいます。
こうなってしまっては自分の指さえ刺激になります。
改善策としては、セラミド配合のクリームで人工的に保護膜を作り、あとは極力何もしないこと。
肌トラブルが治らない!ニキビ・乾燥・・・緊急改善マニュアルの「どんどん乾燥が進む時の劇的改善スキンケア」という項目を読んで、最低限のスキンケアに努めましょう。