コスメの基礎知識

敏感肌に効くアロマ・・・自律神経の調子を整える使い方とは

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敏感肌の根本的な原因のひとつと考えられている自律神経の不調。

そんな自律神経に効果的なアロマの選び方とおすすめのアロマ、なぜ香りが自律神経に作用するのかをお話しします!

 

敏感肌にはこのアロマ!ローズ、ラベンダー、ゼラニウム

ハーブやアロマ、漢方などの植物系成分には、自律神経の調子を整える作用に優れているものがたくさんあります。

その中でもローズ、ラベンダー、ゼラニウムはリラックスアロマの中でも王道中の王道。

優れたその効果と、使い方やタイミングについてみていきましょう。

 

アロマの女王ローズ

 

植物には、元来たくさんの香り成分が含まれています。

その組成が複雑であれば複雑であるほど香りは深みを増し、よりたくさんの効果や作用を発揮します。

香りの女王とも呼ばれ、古くから王侯貴族を始め、数多くの女性を虜にしてきたローズに含まれる香りの成分は、なんと判明しているだけでも300種にも及びます。

 

エレガントで、近寄りがたいほど高貴な香りを放つローズアブソリュートは香水に使用されることが多く、年齢を重ね、毅然とした女性によく似合います。

一方、エッセンシャルピルとしてマッサージやスキンケアに使用されるローズオットーは、フルーティーで若々しく、マンゴーのような甘みを含む心癒される香りです。

 

自律神経の中でも、体を深くリラックスさせる役割のある副交感神経により強く働きかけるのは、後者のローズオットー。

精油としても比較的簡単に手に入りますが、おすすめはローズウォーターです。

ローズは化粧品としてもとても優秀なので、寝る前のスキンケアに入る直前に、プレ化粧水としてローズウォーターを顔全体に浴びます。

 

一気に肩の力が抜け、体が眠りに就こうとするのを感じて、スキンケアが終われば自然に眠りにつけるでしょう。

ローズオットーは男性の苦手なバラの香りではないので、パートナーとともに楽しめるのも素敵なポイントです。

 

リラックスアロマの王道ラベンダー

 

ラベンダー(真性ラベンダー)も、ローズに次いで香り成分の多い優秀なアロマです。

本来好みが分かれる香りですが、ストレスが多く、疲労をためっぱなしにしていることが多い現代女性にとっては「良い香りだな」と感じることが多いと思います。

 

リラックス効果や、副交感神経の大きな役目である細胞修復を助けてくれる効果に優れていますが、その絶大な効果に反して、手に入れやすい価格も魅力です。

就寝前の1時間程度、アロマポットで楽しむのがおすすめです。

その際、器官が弱い人はキャンドルなど煙の出るものは避け、電気で熱するタイプのものにしましょう。

 

機能的で華やかな香りのゼラニウム

 

ローズオットーに似た香りのゼラニウムは、アロマを使い慣れた女性にとても人気の香りです。

フルーティで少し甘みのある香りの中に、かすかにツンと冷たい芳香を感じます。

この冷たい芳香はレモングラスやユーカリと共通する香り成分によるもので、虫が嫌うため、虫よけにも使われることがあります。

 

ゼラニウムは感情が高ぶったときや気分が落ち込んだ時などに効果的です。

日中仕事で行き詰ったときや、イライラしたときなど、どうにも感情がコントロールしづらいときに使用するのがおすすめです。

とても人気の香りなので、ハンドクリームやバーム配合されていることも多いです。

小さな缶入りバームを練り香水代わりに持ち歩き、イライラしたらさっと塗るとスマートに気分の切り替えができます。

 

注意点として、ローズオットーが男性にも人気なのに比べ、ゼラニウムの香りは苦手な男性が多いようです。

パートナーとのデートの時などは、ローズオットーやラベンダーなどの代役を立てると良いでしょう。

 

アロマが自律神経に多大な作用をもたらす理由

古くは「医学の父」と呼ばれたヒポクラテスによるマッサージへの利用や、暴君として知られた皇帝ネロが公衆浴場に使用させた香油、民間でも妊娠中のハーブティーや肌荒れなどに、アロマは洋の東西を問わずその効果を発揮してきました。

もっとも原始的で単純なアロマテラピーの方法は、生の植物の香りを嗅ぐ方法です。

でも、不思議ではありませんか?

香りを嗅ぐだけで体の調子が良くなったり、すでに体の外側にまで影響している症状が和らぐのはなぜでしょうか。

ここではアロマがどうやって人間お体に作用するのか、そのメカニズムについてお話ししたいと思います。

 

嗅覚は五感の中で唯一ダイレクトに脳へ作用する

 

実は嗅覚という感覚は、視覚・味覚・触覚・聴覚を合わせた五感の中で、唯一電気信号へと変換されずに脳に届く感覚なのです。

嗅覚以外の感覚は、いったん脳の「視床」に伝わり、電気信号としてデータ化されたのち、それぞれ処理されるべき脳の部位へと運ばれていきますが、嗅覚だけは視床を経由せず大脳辺縁系へと運ばれます。

 

大脳辺縁系は食欲や感情など、本能的な働きをつかさどる役割を持つ部位です。

そして、この大脳辺縁系は自律神経、免疫機能、ホルモン分泌、3大欲求、記憶と密接につながっています。

そのため嗅覚によって体に作用するアロマは、どの感覚よりも早く自律神経を立て直すことができるのです。

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