コスメの基礎知識

日焼け止め、白浮きするものとしないもの・・・肌に優しいのは?

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この時期になると、夏向けにUVクリームを買い替える人も多いと思います。

ドラッグストアや化粧品店で手に取った日焼け止めのパッケージに「白浮きしない」と書いてあるものを、何となく選んでいる人もいるのではないでしょうか。

 

多くの日焼け止めのパッケージに表示されている、この「白浮きしない日焼け止め」と「白浮きする日焼け止め」、どこがどう違って、肌にはどちらが優しいのでしょうか。

その意味と仕組みについてお話しします。

 

白浮きしない日焼け止めはナノ化されている

10年以上前、日焼け止めは白浮きするのが当たり前の化粧品でした。

さらに数十年前は、ファンデーションも同じように白浮きするものだったことを覚えている人もいるかもしれません。

昭和の時代に取られた写真では、女性はみんな厚塗りのように見えますが、これはファンデーションの白浮きのせいだったのです。

 

この「白浮き」の原因は、化粧品に使用されている成分の粒子が荒いことによるものです。

粒子が細かくなればなるほど肌の細かい凹凸に入り込み、隙間なく密着できるようになります。

ファンデーションはここ数十年で、日焼け止めはここ10年程度で、ともにとても粒子が細かくなったということです。

 

白い大きな粒子である紫外線散乱剤は白浮きする

 

ファンデーションと日焼け止めの違いは、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤ですが、この成分は単純な顔料パウダーと比べて粒子を細かくしにくい成分です。

特に紫外線を肌の上の成分によって反射させ、はじき返すことによって防ぐ紫外線散乱剤は、ある程度粒子が大きくなければ効果を発揮することができず、反射させる成分と言うこともあって、それ自体が白い粒子であることがほとんどです。

 

白い大きな粒子を顔の上に乗せると、当然のように白く浮いたように見えます。

成分としては酸化チタンや酸化鉄がポピュラーですが、抗酸化成分としてブドウ種子エキスやヒマワリ種子エキスが使用されていることもあります。

いずれにしても、そのほとんどが天然成分です。

 

紫外線散乱剤もここ数年で、以前より白くなりにくい工夫がされていて、可能な限り小さくした紫外線散乱剤をオイルでコーティングすることによって肌への刺激を緩和しているものも増えています。

 

ナノ化できる紫外線吸収剤は白浮きしないことが多い

 

逆に、「白浮きしない」「白くならない」という表示のあるものは、ほぼ100%紫外線吸収剤が使用されています。

紫外線吸収剤は、成分の中に紫外線を吸収し、化学変化を起こすことによって無害化するものです。

紫外線の刺激を避ける能力には長けていますが、肌の上で変質して別の刺激が起こるため、紫外線散乱剤と比較すると、刺激が強い日焼け止め成分です。

 

この紫外線吸収剤こそが、近年「白浮きしない日焼け止め」が当然のものとなった立役者なのです。

「白くならない日焼け止め」とは、ナノ化された紫外線吸収剤で、ごく小さな粒子はシワや角質の隙間に入り込み、自然には考えられないほど密着し、浮くことなく肌をきれいに見せてくれます。

 

ナノ化紫外線吸収剤とオイルコーティングされた紫外線散乱剤はどちらが肌に優しいのか

現在では紫外線散乱剤をナノ化する技術もあり、どちらも白浮きしにくくなっている2種類の日焼け止め成分。

では、ナノ化された紫外線吸収剤と、オイルでコーティングされあ紫外線散乱剤は、どちらがより肌に優しいのでしょうか。

答えは、オイルコーティングされた紫外線散乱剤です。

 

2つの成分をメリット、デメリットで見比べてみましょう。

 

【ナノ化紫外線吸収剤】

メリット

・仕上がりがキレイ

・無色や白色タイプでも伸びが良い

・紫外線カット効果が高い

・ラスティング効果が高い

デメリット

・肌に刺激が強い

・ナノ化成分のエビデンスが不十分

・紫外線によって性質が変化するため効果が持続しない

 

【オイルコーティング紫外線散乱剤】

メリット

・肌への刺激が少ない

・天然成分

・紫外線自体を反射するため、UVの波長を問わない

・紫外線によって性質が変わらないため、効果が持続する

デメリット

・メイクアップコスメとしては使いにくい(白浮きしやすい)

・紫外線カット効果が紫外線吸収剤に比べて弱い

 

このように、肌への優しさ、負担の低さでは、紫外線散乱剤に軍配が上がります。

一方、化粧品としての仕上がりのきれいさは紫外線吸収剤が圧倒的に勝っています。

 

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の選び方

先ほどの項でもお話ししたように、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤は、それぞれ一長一短です。

 

ケミカルな成分を受け付けないというくらいひどい敏感肌なら、オイルコーティングされている紫外線散乱剤を選ぶほかありませんが、結婚式や屋内メインのレジャーなど、長時間紫外線にさらされるわけではなく、きれいに仕上げたいときには、紫外線吸収剤が目的にあっていると言えます。

 

それぞれのメリットデメリットをよく把握して、キレイでいたいときにキレイでいられる肌を保ちましょう。

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