悩み別解消法

口周りの肌荒れ・乾燥は、もしかして「歯磨き」が原因かも?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

全体的な肌の調子は悪くないのに、いつも口周りがザラザラ、デコボコしているということはありませんか?

もしかしたらそれは毎日数回必ず行う歯磨きの影響かもしれません。

その理由と解決法についてお話しします。

 

美肌のために見直したい!5つの歯磨き習慣

歯磨きには、意外にも美肌を作る様々な要素がたくさん隠されています。

上手な歯磨きは美女を作る要素なのです。

 

ところが、歯磨きの仕方によっては、かえって肌に悪影響を及ぼすこともあります。

肌の調子が良いときでも口周りはガサガサ、という人は、ここで挙げる歯磨きの見直しポイントを参考にしてください!

 

歯ブラシの刺激

 

まずは、歯ブラシ自体が刺激になっているという可能性です。

歯ブラシの材質や動かし方によって起こります。

まずはこれまで肌荒れが起こった材質の歯ブラシを使わないようにする、口に当たる部分にカバーを付けるなどの対策をしてみてください。

 

それでも荒れる場合は、歯ブラシの「軸」が不潔になっていないか、歯ブラシで無理に口角を引っ張ったりしていないかを考えてみましょう。

軸が清潔ではない場合、管理に気を付けるだけで解決します。

奥歯などの磨き残しが気になって口角を引っ張ってしまっている場合、よくしなる歯ブラシや水歯ブラシに変える、奥歯の細かい汚れは糸ようじを使うなど、少し工夫を加えるようにしましょう。

 

歯磨き粉の中には界面活性剤が含まれているものも

市販の歯磨き粉には「ラウリル酸ナトリウム」という成分が含まれていることがありますが、この成分は効果の高い発泡剤で、強力な界面活性剤です。

炎症を増長させることが認められていて、常時肌内部に炎症を起こしている敏感肌にとって、さらなる悪化を呼び込む成分なのです。

 

ちょっと肌に付いたくらいでは問題ありませんが、毎日数回、口腔内にまで使用するものですから、避けて通りたい成分です。

幸い、市販でもラウリル酸ナトリウムが配合されていない歯磨き粉はたくさんあるので、歯磨き粉を選びなおすだけで改善する原因でもあります。

 

洗い残しによって肌が唾液に負ける

 

歯磨きあとの洗顔は、事前にしっかりと洗顔していることも多く、ざっとしたものになりがちです。

これが口周りの肌荒れの原因になることがあります。

 

歯磨き後、口周りに残る歯磨き粉には唾液が含まれています。

最近では歯磨き粉を使わない歯磨きを実践する人も多いですが、それでも口周りが荒れるとしたら、唾液の洗い残しを疑ってみてもいいかもしれません。

 

唾液は口内にあるものとは言え、消化酵素を含むものですから、肌にとっても全く刺激がないわけではありません。

歯磨きの後にはしっかり洗顔するようにしましょう。

 

歯磨きと美肌の意外な関係

一見、無関係に思える「歯磨き」と「美肌」という二つの要素。
実は密接に関係していることがわかっています。

 

歯磨きを適切に行うことによる肌への良い影響は
・口内の常在菌バランスが整うことによって、食事からの栄養吸収が良くなる
・歯周病菌が遠因となるニキビが減る
・成長ホルモンの分泌が促され、細胞の再生や修復が促進される

 

歯磨きによって肌に起こる悪影響は
・歯ブラシの刺激によって唇や口の周りが荒れる
・歯磨き後の適切な洗顔を怠ることによって、肌が唾液に負ける
・歯磨き粉の強力な界面活性剤で肌が荒れる

 

などがあります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

口内環境が肌に及ぼす良い影響

肌の状態に口内環境が影響することは、歯科金属によるアレルギーの周知によって、理解する人も増えています。

ところが、せっかく歯科金属を避けてセラミックやレジンのクラウンに変えても、普段の歯磨きを怠っていると怒る肌への影響があるのです。

 

その大きな原因が、口内の「菌」の存在です。

ここでは、歯磨きによって起こる、肌への良い影響を、口内の菌などを中心に詳しくお話しします。

 

口内も肌と同じ!常在菌バランスの崩れによって栄養吸収が悪くなる

 

肌にも常在菌がいて、善玉菌と悪玉菌がバランスを取ることによって外的刺激を防いだり、肌の状態を保ったりしてくれています。

口内も同じように、善玉菌や悪玉菌が減ったり増えたりしながらバランスを保っているのです。

 

悪玉菌が増えると、口腔粘膜の働きが悪くなり、本来スムーズに分解されるはずの栄養素が分解されないまま消化器官に運ばれ、栄養が取りこまれないまま消化不良を起こします。

 

髪や肌などの末端器官は、栄養が運ばれるのも最後。

そのため、きちんと栄養吸収されなかったあおりがそのまま表面に出てしまうのです。

 

歯周病菌が害となるのは口内だけの話じゃない!

歯茎の腫れや痛みなどを引き起こし、口臭や歯の脱落まで引き起こすこともある歯周病。

30代、40代の女性の場合、まだ歯茎の下がりや口臭など、気になる歯周病の症状もなく、自覚がない人も多いかもしれませんが、実は日本の成人の3人に1人は歯周病です。

 

歯周病は歯茎に炎症を起こすため、歯磨きなどのちょっとした刺激で傷ができます。

通常は免疫反応によって侵入が防がれますが、免疫が低下しているときには歯周病菌が傷口から血管に入り込み、全身に回ります。

 

それによって起こり得ると考えられているのは

・心疾患

・肺炎

・糖尿病

などに加え、「皮膚疾患」などの症状です。

 

これは歯周病がインスリンの分泌を活発にすることが原因です。

インスリンには皮脂の分泌を促す作用があるため、異常分泌された皮脂が毛穴に詰まり、酸化して、ニキビや肌荒れを引き起こすのです。

 

歯磨きをする子は成長する!?

 

歯磨きは、副交感神経が優位な状態で行うと、パロチンという成長ホルモンの分泌が活発になることがわかっています。

成長ホルモンは睡眠中に分泌され、細胞の修復や再生を促すため、シミやシワ、ターンオーバーの乱れなど、肌のコンディションを大きく改善してくれます。

 

もちろん、筋肉などの修復も行うので、トレーニングやフィットネスで美肌を目指す人にとっても強い味方。

副交感神経が優位の状態で口腔内を刺激することが条件なので、アロマを使ったり、入浴しながら歯磨きしたり、リラックスできる環境で歯を磨いてください。

 

歯磨きや口内の環境は意外や意外、美肌に大きな影響を及ぼします。

口内環境の美化を推進して、美肌を目指しましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

人気の記事