コスメの基礎知識

冬のハンドケア決定版!手荒れ・あかぎれを撃退するケア方法

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いつもは特にスキンケアなんか気にしていないほど肌の強い人でも、冬になれば悩まされることが多いのが、手肌の乾燥です。

冬になると、指の関節部分の皮膚が割れたり、指先の皮がむけてきたり、そうでなくても裂傷が増えたりします。

 

こんなつらい冬の手荒れを緩和するハンドケアの方法についてお話しします。

 

冬の手荒れやぱっくり割れの原因

顔や体の肌と同じで、手が荒れる原因には様々なことが考えられますが、手荒れと顔や体の肌が荒れるのとは決定的に違うことがあります。

それは、手が体の中でも最も多くの物に触れる部分だということです。

その刺激は、手荒れの原因にもなり、一度悪化してしまうと、意識して保護しなければ症状を長引かせる原因ともなります。

 

アレルギーを持っている人は、特に指先や指の股などが季節問わず荒れている場合がありますが、冬になると手指が荒れる人は、外気の乾燥や気温の低下による血行不順に合わせて、お湯での水仕事で手肌のセラミドや皮脂が失われていることが考えられます。

 

手を使わずに生きていくことは難しいので、できる限り手の働きを保護・サポートすることが、手荒れのベストな改善法と言えるでしょう。

 

手荒れやぱっくり割れを起こさないための予防法

まだ手荒れやぱっくり割れが起こっていない人は、手を冬の環境にしないことで回避することができます。

つまり

 

・体を冷やさない

・お湯で手や食器を洗わない

・手の保湿ケアを強化する

 

という3つです。

 

冬の寒さは自律神経バランスを狂わせる

冬の冷えは、手だけを温めていても手荒れを回避することはできません。

現代人の肌荒れには、自律神経バランスの失調が大きく関わっています。

昼と夜との境があいまいになっている現代女性の生活では、本来、昼間に働いて、夜間には落ち着くはずの交感神経という自律神経が働きづめになる傾向があります。

 

交感神経は免疫作用をつかさどり、本来夜に働く副交感神経は細胞などの成長や修復をつかさどります。

そのため、交感神経が働きづめになっていると、肌の修復や代謝が遅れることになるのです。

 

冬の低い気温は交感神経を優位にするので、体を冷やすことによって肌が炎症を起こしやすく修復しにくい状態を助長してしまいます。

冬はできるだけ薄着をせず、体を冷やさないようにすることが手荒れの予防になります。

 

水仕事は水で!お湯は油分を流してしまいます!

手荒れやぱっくり割れの予防として定番の注意点ですが、お湯は手の皮脂膜や、角質層に含まれる脂質(セラミドなど)を洗い流してしまいます。

 

また、手洗いや食器洗いの時に使う洗剤も、洗浄力が強すぎる界面活性剤は、角質層の構造を破壊してしまうため、レシチンやカゼインなどの天然成分に変える、手袋をするなどの対策を取りましょう。

ゴム手袋では、ラテックスアレルギーで余計に手が荒れるという人は、中にシルクやコットンの手袋を1枚挟むだけでずいぶんと症状が改善されるはずです。

 

冬の保湿に尿素は厳禁!?手荒れにぴったりのハンドクリームとは

手荒れの予感がしてハンドクリームの購入を考える人にとって、冬場によく見かける尿素配合のハンドクリームは必須アイテムとなっている場合も多いかもしれません。

ただ、この尿素、自分の肌状態を良く見極めて使う必要があります。

 

手荒れには様々な原因があると言いましたが、カサついて水泡ができたり、皮が捲れてくる場合は表皮細胞や角質層のターンオーバーが速まっていることが考えられます。

これはアレルギーやアトピーを持つ人に多い症状で、手の状態は常にあまり水分を含んでおらず、冬場になると乾燥が進む人に多く見られます。

 

逆に、冬場の寒さで血行が悪くなり、代謝が遅れて、古くなった角質が堆積してしまうこともあります。

積みあがった角質層は水分や油分をほとんど含まず、硬くなって、いずれぱっくりと割れてしまいます。

この時、角質層と接している表皮までが割れてしまうことによって、だんだんその傷が広がり、悪化すると真皮にまで達して出血することもあります。

 

尿素配合クリームが効果を発揮するのは、このぱっくり割れタイプの手荒れの症状です。

かかとの角質ケアクリームにも配合されることからもわかるように、尿素には角質層を柔らかくする働きがあります。

柔らかくするだけではなく、角質の主成分であるケラチンを分解してしまう作用も併せ持っています。

 

そのため、ただでさえ角質層が薄く弱くなっている肌にとっては、プラスに働くことがありません。

では、角質層が薄くなっている手肌にはどのような保湿クリームが良いかというと、セラミドやヒアルロン酸など、保水能力が高いポリマーや油分が含まれている配合のものがベストです。

 

また、就寝時は、1日で唯一手を使わない時間なので、寝る前には顔の肌と同じように、化粧水→クリーム→オイルというしっかりとした保湿ケアをすることによって、長時間保湿・保水しておくことができます。

 

 

 

 

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