コスメの基礎知識

日本一詳しい肌質(肌タイプ)診断 西洋医学・漢方・アーユルヴェーダの観点から診断

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病気の治療がまず診察から始まるように、美肌への道のりも、最初は自分の肌状態を見極めることから始まります。

ここでは従来の西洋医療的な観点に加え、漢方やアーユルヴェーダという伝統医療的な見地からも体全体の状態を把握し、あなたの肌状態を診断したいと思います。

現在どんな肌症状が出ていますか?

まずは西洋医療的な見地から目に見える症状をチェックし、現在の肌タイプがどうなっているのかを確認してください。

※最も当てはまる項目が多いものがあなたの肌タイプです。

  • 乾燥肌

・洗顔後、肌全体がつっぱる
・肌が粉を吹いたようになる時がある
・顔の肌を触ったとき熱っぽい感じがある
・唇の皮がめくれやすい
・静電気が起きやすい
・チリメンジワが気になる
・パウダーファンデーションは苦手
・生理前には肌がかゆくなりがち
・熱いお風呂や長風呂が好き
・どちらかというとやせ形

  • 脂性肌

・洗顔後すぐに肌が脂っぽくなる
・メイクをしている最中から崩れ出す時がある
・冬でも眉間、小鼻など昼までにメイクが溶ける
・汗かき
・生理前になると顔や体にニキビが出やすい
・毛穴が気になる
・頭皮や肌の匂いが気になるときがある
・髪にボリュームがない
・もともと肌のキメは粗い方だと思う
・どちらかというと太りやすい

  • 普通肌

・洗顔後、何も塗らなくても乾燥や脂っぽさを感じない
・リキッドやパウダーなど様々なファンデーションを使い分けている
・肌の色は均一な方だと思う
・毛穴やキメはほとんど目立たない
・ニキビやチリメンジワができるのは時々
・生理前にトラブルが起きることはまれ
・着る服の材質はあまり気にしない
・髪がきれいだと言われる
・ネイルなどをしていない時期なら爪のトラブルとは無縁
・基礎化粧品はいろいろ試すのが好き

  • 混合肌

・肌が粉を吹いている状態でも化粧崩れすることがある
・生理前はニキビができる部分とかゆくなる部分がある
・乾燥肌、脂性肌、どちらの項目にも当てはまる状態が多い
・就寝時間は遅い
・脂っこい食べ物が好き
・日中外に出ないことが多い
・家にいるとテレビ、スマートフォンなどを見ている時間が長い
・風邪をひきやすい、体調が安定しない
・乗り物酔いしやすい、またはしやすくなった

あなたの気・血・水をチェックします

中国から伝わり、日本で独自の医学として発展した漢方の考え方では、今ある症状は体質や食べ物、生活や性格など、その人の生き方すべての答えと考えられています。

「気・血・水」の診断項目には性格や舌、目の状態などもありますが、肌診断と照らし合わせてみると、共通項があることがうかがえます。

  • 気の診断

気とはエネルギー循環のこと。
気虚とはエネルギー不足、気滞とはエネルギーが滞留している状態です。
<気虚・・・乾燥肌・混合肌が多い>
・顔色が悪い(青白い)
・虚脱感がある
・少食な方である
・内向的である
・冷え性
・虚弱体質だと思う
・どちらかというと下痢するタイプである
・すぐに息が上がる
・舌に歯型が付く
・頻尿
<気滞・・・脂性肌が多い>
・情緒不安定
・いつもどこかが痛い
・お腹が張る
・空咳が多い、ぜんそく気味
・頭痛やめまいが多い
・生理不順
・PMSが強い
・寝つきが悪い
・短気
・ガスが多い

  • 血の診断

血はその名の通り血液循環の状態です。
血虚は血が足りず、於血は血が滞っています。
<血虚・・・乾燥肌が多い>
・顔色が悪く、唇や舌の色も悪い(白っぽい)
・めまいが多い
・足がつる
・手足のしびれがある
・ドライアイ
・月経困難症や周期の遅れがある
・爪に筋が入る
・寒がりである
・髪が抜けやすい
・シワが多い
<於血・・・脂性肌・混合肌が多い>
・シミそばかすが気になる
・肩こりや腰の痛みがある
・冷え性
・経血の量が多い
・顔が黒ずんでいる
・目の下にクマができやすい
・ニキビや湿疹がよく出る
・血管が浮いている
・舌の色が紫や黒っぽい
・傷が治りにくい

  • 水の診断

水は体の水分です。
痰湿は水分過多、陰虚は水分が足りず熱がこもっています。
<痰湿・・・脂性肌が多い>
・むくみが気になる
・頭や体が重だるい
・下痢しやすい
・水鼻が出る
・舌がむくむ
・めまいや吐き気がある
・ぽっちゃり体形
・痰が絡んだ咳が出る
・クーラーで体調を崩す
・頻尿
<陰虚・・・混合肌が多い>
・頬が赤っぽい
・空咳が出る
・ドライアイ
・熱っぽい
・よくのぼせる
・喉が渇きやすい
・舌は赤く、ひび割れがある
・便秘がち
・赤ニキビができやすい
・興奮しやすい

あなたのドーシャをチェックします

アーユルヴェーダは予防的、治療的見地にとどまらず、哲学的側面を持ったインドの伝承医学です。

ここではアーユルヴェーダの基本的な考え方である3つの生命エネルギー「ドーシャ」のタイプを診断したいと思います。

  • ヴァータ(風)体質

ヴァータ体質に当てはまる項目が多い人は、冷え性であることが多く、肌は乾燥気味です。

・太らない体質だと思う
・節が目立つ方だ
・顎が小さく、鼻は大きいタイプ
・早口で、よくしゃべる
・熱しやすく冷めやすい。
・骨細
・歯並びや歯の大きさの違いが気になる
・機敏だが落ち着きがない
・パッと記憶できるがすぐに忘れる
・痩せている

  • ピッタ(火)体質

ピッタ体質のには脂性肌~普通肌の人が多いです。
短気で完璧主義のため、神経質になりがちで、ストレスをためやすい傾向があるので注意が必要です。

・食欲旺盛で体重の増減も激しい方だ
・体が柔らかい
・肌の血色は良い
・堀は深い方だ
・はきはき明快に話す方だ
・肌は赤または黄色っぽく、すぐに日焼けする
・気が強い
・汗をよくかき、夏は苦手
・短気な方で、イライラ怒りっぽいところがある
・計画的で完璧主義
・中肉中背

  • カファ(水と地)体質

カファ体質の人は落ち着いていて、忍耐強い性格を持っています。
肥満しやすい体質で、脂性肌や混合肌の人に多い体質です。

・太りやすい体質
・肩幅やお尻が大きくガタイが良い
・色白で肌が乾燥することはあまりない
・手足の結果にゃ節は目立たない
・性格も話し方もおっとりしている
・物覚えは良い方ではないが、長く覚えていることができる
・保守的で執着心が強い
・丸顔、顎が発達している方
・忍耐力があり、我慢強い。
・がっちり骨太

生まれ持ったものと現在の状態を把握しましょう

このページの各診断で出た結果は、現在の症状にとどまりません。

西洋医学では見てわかることにしか診断を出せず、その症状に対しての治療しかできませんが、漢方やアーユルヴェーダなどの伝承医療は持って生まれた体質がどういった症状を引き起こしやすいのか、自分の性格がどういう体質につながるのかを総合的に判断します。

最初の項目で現在普通肌だった人も、漢方の観点では乾燥しやすい生活を送っていたり、アーユルヴェーダの視点では混合肌を招きやすい体質を持っていたりすることもあります。

自分がどのタイプなのかをあらゆる角度から見ることで、より具体的なで多角的な予防・改善をはかることができるのです。

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