コスメの基礎知識

肌質(肌タイプ)は4×2の8種類。それぞれの特徴と注意点~コスメの基礎知識~

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20代~50代女性の7割が自分の肌を敏感だと感じています。
この「敏感肌」というのは肌の状態のことであり、元々持っている性質とは少し意味合いが違います。

元々持っている肌質を知って、正しいケアや生活を送りましょう。

8つの肌タイプ

肌のタイプは敏感である状態を合わせると大きく分けて8種類になります。

それぞれの肌質が持つ特徴とスキンケア、生活の注意点をお話ししたいと思います。

乾燥肌

季節を問わず乾燥しやすい肌です。
チリメンジワができやすく、冬になると顔だけでなく、全身に肌のこわばりを感じます。

原因はホルモン分泌の乱れによる皮脂分泌の低下、細胞間脂質・天然保湿因子の減少、入浴やスキンケアによる物などが考えられます。

ホルモンバランスは食事やサプリメントで多少改善でき、大きく影響しあう自律神経のリズムを改善することによっても整ってきます。

細胞間脂質などの量は生まれつきや加齢による減少もあり、中からの改善は難しい場合もありますが、最近ではセラミド(細胞間脂質の6割を占める成分)配合の化粧品も多くあるので、こまめに保湿することである程度の改善が期待できます。

熱めのお湯も肌には刺激が大きく、乾燥を呼ぶ原因となります。
40度以上で入浴するのは避けた方が良いでしょう。

  • 乾燥肌+敏感肌

乾燥肌が過敏になると、白く粉を吹いたようになることがあります。
更に症状が進むと粉っぽくなった角質が剥がれ落ち、肌バリアがない状態の肌がむき出しになります。

赤く炎症状態になり、ヒリヒリしたりかゆみが出たりします。
肌内部では細胞間脂質やNMFが炎症によって合成しにくい状態になっています。
そのため肌内部を守っている角質層が十分に機能しなくなり、刺激を受けやすくなります。

すると体は肌内部に刺激物を侵入させないため、さらに炎症を引き起こして対抗するため、炎症が炎症を呼ぶ状態になっていきます。

こうなると乾燥肌に対するケアだけでは焼け石に水ですから敏感肌を予防・改善する方法~敏感肌の基礎知識~敏感肌の人のスキンケア対策~敏感肌の基礎知識~を参考に総合的なスキンケアを心がけてください。

脂性肌

季節を問わず脂がちな肌です。
乾燥肌と同じく先天的なもの、加齢によるものなど、改善が難しいものもあります。

男性ホルモンの分泌が多い人は脂性肌に傾きやすく、汗もかきやすい傾向にあります。
毛穴の開きや黒ずみに悩まされることが多い肌質です。

脂性肌のコントロールは、中性脂肪の多い食事、血糖値を上昇させる食事を控えることによっても可能です。

スキンケアは油分の奪いすぎに注意が必要です。
肌表面の脂っぽさが気になっても、その油分のすべてが不用なわけではありません。

気になって何度も洗い流したり、油取り紙を頻繁に使うなどの行為は混合肌を引き起こす原因となります。

  • 脂性肌+敏感肌

乾燥肌と違い、脂性肌はそれが直接炎症の原因となることはまれです。
脂性肌は皮脂分泌が通常より多いので、その皮脂が肌表面で酸化することによって雑菌が繁殖し、炎症を起こします。

健康な肌であればその炎症は毛穴の周りが赤くなり、しばらくして跡形もなく治るのですが、敏感肌の場合、肌表面で問題を解決することができないため、ウィルスと戦う白血球「顆粒球」が攻撃を始めます。

ニキビが化膿して白っぽくなっているのはこの顆粒球がウィルスと戦った残骸です。
過敏状態の肌はこの攻撃が過剰で、炎症によって傷ついた肌がさらなる炎症を招きます。

こちらも乾燥肌と同じく、脂性肌ケアに敏感肌のケアをプラスしましょう。

普通肌

 

油分と水分のバランスが取れている肌です。
生まれ持った肌質として、最も扱いやすい肌です。

  • 普通肌+敏感肌

普通肌はそのままの状態で過敏になることはありません。
必ず皮脂バランスが乾燥か脂性に傾き、その結果敏感肌になることが考えられます。

その時のベースとなる肌状態や症状によって上記スキンケアを行ってください。

混合肌

乾燥している部分と油分過多の部分が混在している肌質です。

生まれつき持ったものであることはほぼなく、全身が混合肌である人もいません。
体全体は乾燥がちであるのにも関わらず顔の肌は混合肌である場合、スキンケアや外的刺激によるものと考えられます。

スキンケアについては次の混合肌+敏感肌項目でお話しします。

  • 混合肌+敏感肌

混合肌はその肌質自体が敏感肌の状態であるといえます。
例えば脂性肌の人は全身が油分がちになっているので、耳垢もしっとりしている場合が多く、乾燥肌の人は全身の肌がかさかさしています。

混合肌は耳垢だけ湿っていて手足は常にカサカサしているということはなく、全身の状態はどちらかに傾いていることがほとんどなのです。

そしてそのほとんどが、肌質としては乾燥肌であるにもかかわらず、Tゾーンなどの皮脂は過剰というバランスなのではないでしょうか。

実はこの時脂性に傾いている部分の肌(ほとんどが顔)は外的刺激を受けて乾燥し、炎症を激化させないために皮脂を余計に分泌している状態なのです。

ですから、スキンケアは乾燥肌と同じように感想を悪化させないことと、セラミドなどの保湿が必要です。

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