コスメの基礎知識

セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸・・・保湿成分の違いとは

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「保湿は美肌の基本」。

保湿ケアをきちんと理解し、正しい保湿ができていれば、どんな肌質に対しても保湿ケアが悪影響を与えるということはありません。

 

美容の基本中の基本である保湿には、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンという3大成分が存在します。

この3大保湿成分は、どれを選んでも高い保湿力を発揮してくれるのですが、あまり違いがわからない人も多いのではないでしょうか。

 

ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンの違いを知って、より自分に合った保湿ケアを選びましょう。

 

セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、それぞれの特徴

何となく聞いたことのある保湿成分の名称、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド。

すごく潤う成分だということは知っていても、それぞれの由来やどのような働きがあるのかまでは知らないという人も多いでしょう。

3大保湿成分それぞれの特徴をおさらいします!

 

セラミドとは

 

ここ数年で保湿成分と言えばセラミドと言うほど定着した保湿成分、セラミド。

このセラミドは、肌の中から生まれてくる油分で、肌の保湿要素の約6割を担っているとも言われる細胞間脂質の半分を構成する成分です。

細胞間脂質は、セラミドの他にコレステロールが3割、その他、離脂肪酸、酢酸コレステロールなどによってできています。

 

細胞間脂質とは、表皮細胞に生まれつき含まれている脂質が、細胞が成長する段階で酵素によって分解されてできたものです。

細胞が生きている間は細胞の中にあり、細胞が死んで角質になると、細胞膜を破って流れ出し、死んだ細胞の殻と、同じように細胞から流れ出した天然保湿因子という水分と共に角質層を形成します。

 

表皮細胞が成長する段階で、酵素の働きが弱かったり、表皮細胞自体に問題が起こるなどの肌トラブルによって、分解が正常に行われないことがあります。

 

コラーゲンとは

わたしたちの体に存在するタンパク質の3割はコラーゲンでできています。

その内の4割は皮膚に存在していて、真皮は7割(水分を除く乾燥重量換算)がこのコラーゲンで構成されています。

真皮に存在するコラーゲンは膠原繊維と呼ばれ、その名の通り線維のように細長く、互いに網目のように折り重なって肌の弾力を保つ役割を持っています。

 

肌の問題はその多くが表皮より表側のものですが、真皮に起きた問題は改善が難しいことで知られています。

それは真皮のターンオーバーが表皮に比べてとても穏やかなことに原因があるのですが、コラーゲンは年齢と共に産生が減少して、さらにターンオーバーが滞ります。

 

ヒアルロン酸とは

 

ヒアルロン「酸」という名称で呼ばれていますが、ヒアルロン酸はムコ多糖類という糖類です。

人間の細胞はそれぞれ勝手に移動することはありませんが、それは細胞と細胞の間に存在する結合組織のおかげです。

ヒアルロン酸はそんな結合組織の主成分で、セラミドやコラーゲンのように保湿の要となる働きと言うよりも、その働きを支えるサポート的な働きが強い成分です。

 

セラミドやコラーゲンと同じように、加齢やダメージなどの理由で賛成が減少します。

 

セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸、結局どれが一番保湿力が高いの?

誰もが気になるのはこの点でしょう。

これは、難しい問題です。

すでに知っている人も多いかもしれませんが、実は化粧品は外から塗っても角質層にまでしか浸透しません。

 

例えばコラーゲンは加齢によって減少し、たるみやシワを引き起こしますが、真皮に存在するコラーゲンを補うために化粧品を塗っても、ほとんどの化粧品は真皮に到達することができません。

これはヒアルロン酸も同じです。

 

では、なぜヒアルロン酸がこれほどまでに支持されるかと言うと、単純に、成分自体の中に水分を保っておく力が強いからです。

真皮の水分は、真皮の総重量の8割を占めると言われていますが、ヒアルロン酸はこの量の水分を保持しているのです。

もちろん、この水分保持能力は角質層内でも発揮されます。

 

コラーゲンも同様に、高い保水力を持ちますが、コラーゲンには由来によってさまざまな種類と特性があり、保水力も様々です。

主に植物性コラーゲン、海洋コラーゲン、動物性コラーゲンなどがありますが、どのコラーゲンがどのような特徴を持っているかはまた別の機会にお話ししましょう。

 

最後に、セラミドの保湿力です。

コラーゲンやヒアルロン酸は元々角質層で働く成分ではありませんが、セラミドは元々角質層に存在する成分です。

角質層を形成することこそが生まれた目的なので、角質層までしか浸透しない化粧品でも十分に本家本元と同じ働きをすることができるのです。

 

ヒアルロン酸やコラーゲンに比べて圧倒的な保湿力というものは持ち合わせていませんが、足りなくなっては困るものの中でも最も簡単に補充でき、最もその効果を発揮してくれるのがセラミドなのです。

外側から補うセラミドにもコラーゲンと同じようにいくつかの種類があります。

こちらを参考にしてください。

 

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