コスメの基礎知識

お風呂で洗顔、アリ?ナシ?入浴中の正しい顔の洗い方とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

敏感肌にとってスキンケアで最も気を付けたいのは、クレンジングを含む洗顔の成分や方法です。

クレンジングや洗顔料に含まれる界面活性剤には、肌にとって刺激となるものが多いということは、すでに知っている人も多いでしょう。このサイトでも何度かお話ししています。

 

今回は、成分のお話しではなく洗顔方法、それも入浴時の顔の洗い方についてお話しします。

そもそも入浴中に洗顔するのは肌にとって良いのか悪いのか・・・。

知らなかった洗顔の事実について一緒に勉強しましょう!

 

入浴中の洗顔は肌に良い?悪い?

メイクをした後の洗顔には、2つのパターンがあると思います。

1つは、帰宅後、入浴までのどこかのタイミングでクレンジングと洗顔を一気に済ませてしまうパターン。

2つ目は、帰宅後早い段階で、メイクだけをさっと落とし、あとは入浴中に洗顔するという方法。

 

その場合、どちらの洗顔法が肌にとって負担が少ないのでしょうか。

それぞれに考えられる肌負担を細かく見ていきましょう。

 

1つ目、クレンジングと洗顔を一気に済ませる方法

この場合、しっかりと毛穴を開くために蒸しタオルや蒸気温浴などをしていない限り、毛穴の中の皮脂汚れまでをこすらず洗い上げるということが難しいという点がデメリットになります。

ただ、肌の状態は比較的昼間の状態に近く、クレンジングなどに多少刺激の強い成分が含まれていても、しっかりとシャットアウトすることができます。

これには自律神経の働きが関わっていて、昼間の肌には免疫が強く働き、皮脂と肌水分もバランスよく保たれているということがあります。

 

2つ目、入浴中に洗顔だけをする方法

一方、2つ目のパターンの場合、入浴中の自律神経が、身体のバランスを緩和(リラックス)状態に保つ副交感神経優位の状態になるため、肌が昼間より水分がちになり、防御よりも修復に重きを置くバランスになっています。

1つ目のパターンとは逆に、強い成分が肌に入り込みやすい状態と言えます。

ただ、入浴中は肌がいわば「ゆるんでいる」状態なので、毛穴の中の皮脂汚れもするっと落とすことができます。

そのため、ごくシンプルな天然成分の洗顔料でも、しっかりと汚れを落とすことができるのです。

 

つまり、入浴中の洗顔は、使う成分にさえちゃんと気を付けていれば、入浴前に済ませるパターンよりもメリットが多いと言えます。

 

入浴時の洗顔、気を付けるべきポイントは?

お風呂に入ってから洗顔する場合、気を付けたいポイントがいくつかあります。

それは、前項でも少し触れた成分以外にも、洗うタイミングや正しい洗顔法などです。

それぞれについてみていきましょう。

 

入浴時に使う洗顔料、理想の成分は?

 

前項でも少し触れましたが、入浴時の肌は、水分が多く、水溶性の成分を通しやすくなっています。

そのため、ビタミンCなどの肌に良い成分は水溶性のものを、防腐剤や着色料など、あまり肌に好ましくない成分は油溶性のものを選ぶと良いでしょう。

 

また、水溶性油溶性に関わらず、入浴中や夜間の肌は副交感神経が優位に働くことによって、昼間よりも防御力が落ちてしまいます。

植物成分などが配合された洗顔料を使う時も、柑橘系やミントなどの刺激のあるものよりも、ラベンダーやローズなどを選ぶようにしましょう。

もちろん、普段苦手としている成分は入浴中に使わないようにしましょう。

 

入浴時の洗顔、タイミングはいつ?

度々議論が起きるのが、入浴時の「洗う順番問題」です。

洗髪を先にする人、体を先に洗う人、いろいろですが、洗顔は必ず洗髪を済ませてからにしましょう。

理由は2つ。

 

1つは、洗髪を後にしてしまうと、シャンプーやリンスのすすぎ残しが付いたままになってしまうため。

もう1つは、入浴後すぐには毛穴が開き切っていないため、入浴中の洗顔の「毛穴の汚れまでしっかりとれる」という利点が感じにくくなってしまうからです。

ニキビやコメドができやすいという人でなければ後者の利点はそれほど気にならないかもしれませんが、シャンプーなどのすすぎ残しは肌荒れの原因にもなるので、しっかりと落としておきたいものです。

 

入浴中の洗顔法、冷たい水で?ぬるま湯で?

入浴中に限らず、洗顔はぬるま湯がベストです。

冷水で洗顔すると、一時的に毛穴が引き締まった感じがしますが、毎日繰り返しても、毛穴が小さくなるということはありません。

逆に、洗顔時に毛穴が閉じてしまうことによって汚れをしっかりすすぐことができず、毛穴汚れが酸化して毛穴が目立ってしまうことも考えられます。

 

また、ぬるま湯もシャワーを直接顔にかけたりせず、いったん洗面器に張って、手ですくって流すようにしましょう。

これは、入浴時のゆるんだ肌が、シャワーの水勢によって傷付くことを避けるためです。

シャワー洗顔については、たるみやニキビの原因になるという声もあり、いいことはありません。

洗顔して、ザーッと流してしまえるのは楽ですが、明日からは手で流すようにしましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

人気の記事