コスメの基礎知識

使うほどに肌本来の機能を高めてくれる不思議な天然成分6選

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「使えば使うほど肌が強くなる化粧品」

対処療法ではなく、いつか化粧品がいらない肌になる、そんな化粧品が合ったらいいな・・・そんな風に思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

 

化粧品成分の中には、そんな不思議で高機能なものが存在しています。

ここでは肌の能力を上げてくれる天然成分についてご紹介します。

 

皮脂の分泌量をアップ!マイタケエキス

その名の通り、キノコの一種マイタケから採取されるマイタケエキスは、通常保湿成分として化粧品に配合されています。

配合量を調整すれば、ポリマーを使わず化粧品にとろみをつけることもできます。

 

このマイタケエキスは、皮脂の産生をアップさせる成分としても注目されています。

肌の最表面で、常在菌のエサとなる皮脂は、年齢と共に分泌量が落ちていくため、上からオイルを塗るより、マイタケエキスで分泌量を上げてしまいましょう。

 

セラミドの産生がアップ!ウマスフィンゴ脂質

馬由来の動物セラミドであるウマスフィンゴ脂質には、使い続けると、肌自体のセラミド産生が増加するという作用があります。

もちろん、外側から補う保湿成分としての働きもあり、肌に存在する1~7すべてのセラミドをカバーしています。

 

元が哺乳類の皮膚から採取される成分なので、人間の肌にもよくなじみます。

ただ、動物原料のため大量生産ができないので、原料としては高価なのが玉に瑕です。

 

皮膚の成長を促すプロテオグリカン

皆さんはEGFという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

EGFというのは、細胞の分裂、成長を促進し、細胞の持つ能力を調整するタンパク質です。

 

プロテオグリカンは、量産に成功する以前は、希少で高価なため一般に流通することはあまりありませんでしたが、日本の町企業バイオマテックジャパン株式会社によって低価格での量産が成功し、一気に注目を集めています。

 

主にグルコサミンに替わる関節痛改善成分として知られているプロテオグリカンですが、そもそもなぜ関節に効くのかというと、このプロテオグリカンにはコラーゲンやヒアルロン酸などの軟骨成分に対するEGF効果があるからなのです。

 

つまり、化粧品として使えば、ひとりでに潤いが湧き出るような保湿成分になるということ。

まだまだ化粧品としては一般的ではない成分ですが、今後大注目を浴びることは間違いありません。

 

皮膚善玉菌を育てるバイオエコリア

腸内細菌と同じように、皮膚表面にも存在する常在菌。

そんな常在菌の中でも、肌にとって有益な善玉菌の数が減ると、悪玉菌や、善玉菌にも悪玉菌にもなる日和見菌までもが悪さをするようになってしまいます。

普段は善玉菌として活動するアクネ菌によるニキビも、常在菌バランスが崩れてしまった悪影響です。

 

そんな肌表面の常在菌バランスを善玉菌優位に改善してくれるのが、善玉菌だけが食べるエサ、バイオエコリアです。

フランスのソラビア社が開発した成分で、元々は牧畜用に開発されたものなのです。

 

乳牛は一日に何度もアルコールで乳首を拭かれるため、乳首周辺の常在菌が死滅し、肌荒れを起こします。

そのまま搾乳機をつけると痛がるので、そのケアのために使われていたそうです。

半年前は日本でも数社採用しているだけだった成分ですが、今では皮膚科のクリニックでも採用されている実力派の成分です。

 

美肌菌を育てるエンテロコッカスフェカリスEC-12 株

常在菌を育てる新成分をもうひとつ。

「生きて腸まで届く」と有名なフェカリス菌。

腸内環境にも良いこのフェカリス菌の仲間であるエンテロコッカスフェカリスEC-12 株には、皮膚常在菌の中でも最善玉である表皮ブドウ球菌を育てる力があります。

 

表皮ブドウ球菌は、肌の潤いを守る菌でもあるのですが、加齢により、住む数が減少することがわかっています。

腸内フローラと同じで、サポート菌を投入することで善玉菌のバランスを一時的に変えることもできるので、皮脂が多い、ニキビができやすい、ちょっとした傷がすぐに化膿するなどの肌トラブルの強い味方になってくれるでしょう。

 

エンテロコッカスフェカリスEC-12 株、とってもア外名称ですが、成分名はラ・フローラEC-12。

新しい成分ですが、すでに配合された化粧品も一般販売されています。

 

美肌最強生薬!真皮を再生するシコンエキス

「真皮に落ちた傷(シミ)は化粧品ではどうにもならない」という内容のことを聞いたことがある人は多いと思います。

そんな真皮、実はターンオーバーしています。

5年以上という長い年月をかけてはいるものの、松がいなく新しく生まれ変わる能力を持っている真皮、なのになぜ跡が残るのかというと、2つの理由があります。

 

1つ目は、何があっても解決不能の跡です。

見ればすぐにわかりますが、赤みが引いても明らかに周りと違う質感の傷は、元の皮膚には戻りません。

 

これは、その傷を修復するために増殖する表皮細胞が周りになかったため。

表皮と傷が接していれば、跡形もなく治ることが可能です。

 

2つ目は、ターンオーバーが遅れているため。

真皮のターンオーバーは早くて5年ですから、遅れればさらに年単位の刺激が傷の上に降りかかることになります。

シコンはそんな真皮のターンオーバーを促進します。

 

シコンは薬を始め、様々な化粧品に配合されています。

是非一度試してみてくださいね!

 

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