コスメの基礎知識

化粧品と医薬部外品は○○が違う!コスメのトリビア4選

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肌が敏感になっている時は肌につける化粧品の成分にも敏感になりますよね。

パラベンは怖い、アルコールは刺激が強い、合成界面活性剤はできるだけ使いたくない・・・。

一般に常識化している「避けたい成分」も知っているし、ストイックにこだわっているはずという人もいるかもしれません。

 

ところが、いざ聞かれるとわからない化粧品のあれこれは結構あるものです。

ローヤルゼリーとプロポリスの違い、化粧品と医薬部外品の成分表示の違いなど・・・。

 

知っていそうで知らない、化粧品成分のトリビアをご紹介します!

 

 

「食べられるほど安全な成分」は肌につけても本当に安全?

最近よく耳にする「天然成分100%なので内に入れても安全です」という化粧品。

スイーツライクなルックスのコスメがブームになるなど、「食べられる=安全」というのがもはや常識化しています。

でも、よく考えると、顔の肌と消化管では仕組みも環境も全然違うと思いませんか?

 

でもこれは本当の話です。

外側に出ている肌と、身体の内側の消化管粘膜は、基本的には同じものなのです。

 

身体の外側の皮膚は内側から、真皮、表皮、角質層の3層構造になっていますが、消化管粘膜はそのうちの角質層がない、粘膜と粘膜固有層という2層構造になっています。

 

両者の違いは、排出する器官であるか、吸収する器官であるかということです。

顔などの皮膚は、外的刺激から身体を守る砦であり、通常、表皮以下に異物を通すことはない排出器官です。

その逆に、腸管などの消化管粘膜は、文字通り、吸収して選別にかける器官です。

 

もし同じ刺激成分を顔の皮膚と粘膜に与えれば、ダメージを受けるのは粘膜の方なのです。

そんな繊細な粘膜に影響のない「食べても大丈夫な成分」なので、顔の皮膚に刺激となる可能性は少ないということです。

 

プラセンタ、医薬品と化粧品成分の決定的な違い

化粧品、医薬部外品有効成分としても絶大な人気を誇る美肌成分の女王、プラセンタ。

このプラセンタの由来をご存知でしょうか。

 

プラセンタとは、胎盤という意味の英語で、胎盤とは胎児を包む毛細血管などの集まりでできた臓器のことです。

臓器とは言え、この胎盤は、産後自然に母体から排出されます。

 

栄養満点の胎盤は、どの動物のものも神秘ともいえる能力を持っていますが、化粧品や医薬部外品成分となっているのは、ほとんどが豚由来のものです。

稀に馬由来のプラセンタが配合されていることもありますが、馬は多胎出産をせず、胎盤を大量に採取することができないので、貴重で高価です。

 

そんなプラセンタですが、処方医薬品に使用される由来動物は1種類だけ。

それはなんと人間の胎盤なのです。

原料に包まれていた赤ちゃんが、すでにこの世に生まれ落ちていると思うと、不思議な感じがしますね。

 

化粧品と医薬部外品で成分の表示名が違う?

同じブランドのコスメをライン使いしていると気付きにくいことですが、化粧水と乳液などをバラバラに揃えている人の中には何となく気になっていたという人もいるかもしれません。

 

化粧品のパッケージには「水」と書いてあるのに、医薬部外品には「精製水」と書いてある、水。

医薬部外品は厚生労働省の認可が必要なため、化粧品より厳密な成分の開示が求められます。

 

化粧品ではミネラルを含んだ常水も、金属や塩素を取り除いた精製水も同一に表示されることが多いですが、医薬部外品ではその違いを表記する必要があります。

常水の場合は、常水、水と表示されます。

 

同様に、化粧品成分としては「カミツレ花エキス」と表示される成分が、医薬部外品有効成分となったときには「カモミラエキス」と表示されるなど、同じ成分なのに表示名が違うということはよくあります。

ちょっと紛らわしいですね。

 

ハチミツ成分の種類・・・ミツロウ、ローヤルゼリー、プロポリス、一体どう違うの?

プラセンタやビタミンC誘導体同様、化粧品マニアにもファンが多いハチミツ成分。

でも、化粧品のパッケージには「ローヤルゼリー配合」「プロポリス使用」とのコピーの横に、クルンと飛び去るミツバチのイラストが。

 

ローヤルゼリーがハチミツ由来ナノはわかるけど、ハチミツとはどう違うの?

果てはロウだと思っていたミツロウもミツバチ由来の成分って・・・!と混乱してしまいますが、ローヤルゼリーもプロポリスもミツロウも、ミツバチからの恩恵仲間で間違いはありません。

 

厳密に言えば、ハチミツはミツバチが集めた花の蜜です。

純粋な花蜜ではなく、ハチミツの唾液成分などが含まれていて、ローヤルゼリーも含まれています。

そのローヤルゼリーとは、ミツバチが女王蜂のために作る特別な食事のために分泌する成分です。

 

ビーワックスとも呼ばれるミツロウは、リップクリームの原料にもなるワックス成分で、ミツバチの巣から取れるロウを生成したもの。

そして最後にプロポリスはミツバチが巣を作る際に使われた樹液や樹脂の混合物です。

いずれもとても栄養価が高く、ミツバチの能力の高さに驚かされますね。

 

 

知っていそうで知らない化粧品成分のトリビア、あなたはいくつ知っていましたか?

これからの化粧品選びに少しでも役に立てれば幸いです。

 

 

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