敏感肌を改善するためのスキンケアで、真っ先にメスを入れるべきとされているのが洗顔やクレンジングなど「落とす」スキンケアです。
洗顔やクレンジングを低刺激のものにするためには、あまり油分が高く、ケミカルな成分が高配合された密着性の高いメイクは避けなければいけません。
でも、敏感肌だからこそ、ちゃんとニキビや赤みをカバーしてくれるロングラスティングなものを使いたいという葛藤もありますよね。
そんな時に強い味方になってくれるのが、天然ミネラル成分を中心に作られているミネラルファンデーションです。
ここでは、合う人合わない人、上手な使い方などミネラルファンデについての詳細をおはなしします。
【目次】
ミネラルファンデーションとは
あまりファンデーションの成分などを気にしたことがない人にとっては、ミネラルファンデーションは「ミネラルでできた、肌に優しいファンデーションでしょ?」というふんわりした認識しかないかもしれません。
アメリカで生まれたミネラルファンデーションの始まりは、メイクアップという側面より、医療行為の側面が強いものでした。
敏感肌の人は、ニキビなどの肌荒れをファンデーションで隠したいものですが、肌荒れがあるからこそ負担の強いファンデーションを使うことができません。
医療の分野では、やけどや手術跡などの悩みを持つ人が同じような悩みを抱えていました、
傷跡や荒れた患部があるからこそ隠したい、その悩みを解決するために、医師が開発したのがミネラルファンデーションなのです。
ミネラルファンデーションは、その名の通りミネラル(マイカや酸化チタン)などの鉱物によって構成されています。
敏感肌や皮膚科治療中、レーザー治療中やファンデーションの肌刺激が気になる人でも安心して使えるファンデーションなのです。
ミネラルファンデーションが合う人合わない人
どうしてミネラルファンデーションが肌に良いのかというと、一番の理由は「洗顔で落とせる」というところにあります。
スキンケアで最も刺激が強いと言われるのがクレンジングですから、クレンジングを使わずに落とせるメイクは敏感肌にとっては救世主と言っても過言ではありません。
最近のクレンジングはそもそもオーバースペックなところがあり、こすらず落とせるというメリット以上に肌を「溶かして」しまうようなものがたくさんあります。
近年のメイクは確かにロングラスティングで高密着処方のものが多いですが、その一方で落としやすさということも考えられています。
その最たるものがミネラルファンデーションで、朝メイクしてから昼休憩まで、昼休憩から仕事が終わるまでという「ここまではもってほしい」最低限のラスティングとカバー力を残したまま、シリコンやポリマーを含まない処方で、クレンジングを必要としないベースメイクを実現しています。
ただ、ミネラルファンデーションの成分はその名の通りミネラルなので、天然成分を中心に作られているとは言え、通常のファンデーションと同じく、金属製顔料が含まれています。
そのため、金属にかぶれやすい人や、鉄、亜鉛などにアレルギーがある人、紫外線散乱剤に反応する人は、事前にサンプルやテスター、トライアルセットなどを利用して、パッチテストを行うことをおすすめします。
ミネラルファンデーションの選び方と使い方
一言でミネラルファンデーションと言っても、いくつかの種類があります。
みなさんがミネラルファンデと聞いて思い浮かべるのは、ミネラル100%のファンデーションでしょう。
ミネラル100%のファンデーション
ミネラルのみでできているこのタイプのファンデーションには
・肌への負担が少ない
・クレンジング不要
・落ちやすい
・密着感・カバー力が低い
という特徴があります。
単体でファンデーションとして使うには少し心もとないので、CCクリームや天然成分のベースクリームと併用することによって、カバー力やラスティング力をアップさせて使います。
通常の下地やBBクリームを使ってしまうと、クレンジングが必要になるため、洗顔で落とせるベースを使うようにしましょう。
進化型ミネラルファンデーション
また、最近では進化したミネラルファンデーションもたくさん発表されています。
オーガニックメーカーなどから発売されているものでは、100%ミネラルのパウダータイプにベースとして使えるUV機能を持つものなどがあります。
酸化チタンやマイカなどを中心に、天然の美容成分や機能性成分が配合されていて、しっかりと密着し、悩みをカバーしてくれます。
ミネラル以外の成分が配合されることで、肌に合わない可能性も広がります。
事前に苦手な成分が含まれていないかチェックして使いましょう。
ミネラル入りファンデーション
それ以外にも、ミネラルファンデーションと銘打った商品の中には、ミネラル成分がいくつか含まれているだけのものもあります。
ファンデーションは、通常酸化チタンが白色顔料として含まれているので、そういう意味ではすべてミネラルファンデーションです。
ただ、通常のファンデーションにはカバー力や密着力を高めるために、シリコンが含まれています。
シリコンは石鹸で落とすことが難しいことが多いので、肌への負担を考えるなら、ミネラル100%か、進化型を選ぶようにしましょう。