ハチミツやローヤルゼリーは、美肌・健康肌を意識する人なら一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
基本的に動物由来成分を良しとしないオーガニックコスメの中にもも、ハチミツだけは配合を認めている場合があり、とてもナチュラルで魅力的な成分ですよね。
植物成分が、植物自らが自分の体を守るために生み出した成分であるのと同じように、ハチミツもハチたちが自分たちのために作っている特別なごちそうです。
そんなハチミツがわたしたちの肌にどんな効果をもたらしてくれるのか、徹底解剖していきたいと思います!
【目次】
ハチミツとは
化粧品や食品としてもとても身近な原料であるハチミツ。
ミツバチが自らの食料にするために集めて蓄えている花の蜜のことですが、実はそのままの蜜とは成分が違います。
これはミツバチが蜜を貯蔵する時に、蜜を平たく伸ばしていくのですが、その時に使う口の部分から、ローヤルゼリー成分の一部が付着したり、糖が唾液によって分解されるからなのです。
そんなハチミツには、純度などによって3つの種類が存在します。
・純ハチミツ
・加糖ハチミツ
・精製ハチミツ
純ハチミツはその名の通り、取れたそのまま、無加工のハチミツです。
加糖ハチミツは水あめなどを加えたハチミツで、純ハチミツを60%以上含んでいるもののことを指します。
精製ハチミツはあまり一般的ではありませんが、ミネラルやビタミンなどの栄養分を取り除くことで濁りをなくした脱香・脱色ハチミツで、透明感が必要な飲料水などに配合される原料として使われることが多いものです。
美容を意識する場合、ハチミツの純度は高い方が効果も高いと言えます。
ハチミツの美容効果1.保湿
アミノ酸を多く含んでいるハチミツは、コラーゲンの生成を助けてくれます。
また、空気中の水分を吸着して保つ保水能力に優れていて、その水分を長時間保つ保湿力もあります。
肌表面に皮膜を作って角質の働きを助けてくれるので、外的刺激を原因とする乾燥からも肌を守ってくれます。
ハチミツの美容効果2.美白
ハチミツには意外なことにビタミンCが含まれています。
ビタミンCにはメラニンの元が生まれるのを阻害する働き、メラニンの合成を邪魔する働き、できてしまったシミを還元する働きという、シミへの3つのアプローチができる唯一の美白成分と言われています。
ハチミツの美容効果3.ニキビ予防
抗菌効果を持ち、天然化粧品では防腐剤としても使用されることのあるハチミツは、皮膚上で増えすぎた常在菌を押さえてくれます。
特に、皮脂の分泌過剰を押さえれば解決する思春期ニキビよりも、インナードライや自律神経バランス、女性ホルモンのバランスなどが複雑に絡み合った大人ニキビには、保湿や抗炎症など、様々な角度から効果を発揮してくれます。
ハチミツの美容効果4.抗炎症
ハチミツには炎症を鎮める効果もあります。
敏感肌は、表面的には何のトラブルもない状態でも、肌内部に乾燥や微弱な炎症を抱えています。
抗炎症成分と言えば、医薬部外品成分であるグリチルリチン酸、漢方成分カンゾウなど、甘草由来成分が使われることが多いですが、甘草由来成分が肌に合わない人や、甘草では効き目がいまいち感じられないという人にも刺激が少ないハチミツはおすすめです。
ハチミツの美容効果5.皮膚常在菌バランス正常化
肌の表面には腸内と同じように常在菌が住んでいます。
その常在菌には悪玉菌、善玉菌、日和見菌の3つのパターンがあって、お互いにバランスを取りながら共存し、肌の表面で外的刺激を食い止めたり、過剰な皮脂を食べたりしてくれています。
ところが、外的刺激などでいずれかの菌が優勢になると、肌表面の常在菌バランスが崩れて、肌に悪影響を与えたりします。
ハチミツは増えすぎた菌を除菌し、肌の常在菌バランスを整える効果があるのです。
ハチミツの美容効果6.ピーリング効果
ターンオーバーの正常な肌では、角質層も古い層から順に自然に剥がれていくものです。
ところがターンオーバーが遅れすぎると、古い角質が剥がれるタイミングを失って溜まってしまうことがあります。
ハチミツはそんな古い角質をオフしやすくする角質柔軟効果があり、ソフトに角質を除去してくれます。
まだ機能している角質まで除去するほどの強い効果ではないので、ターンオーバーが人より早いアトピーや乾燥肌の人でも安心して使えます。
ハチミツの美容効果7.食べてもキレイに!
これまでお話ししたようなハチミツの作用は、もちろん体の中でも発揮されます。
腸管など、肌に大きく関わる消化管をその保護膜で守り、ビタミンCによって強化。
炎症を起こしている部分には抗炎症効果を発揮して癒し、腸内の常在菌バランスを整えてくれます。
また、元々が植物成分のため、抗酸化作用もあり、白湯に溶かして飲むだけで、立派な美容茶になってくれるのです。
塗って良し、食べて良しのお手軽美容成分ハチミツ、そのままパックとして使っても効果があるので、ぜひ試してみてくださいね!