人間の心と体は表裏一体と言われています。
心が壊れているのに体が元気で居続けることはできませんし、病気の時に明るく居続けるのはとても大変です。
2000年以降、医療や美容の分野でも、心と体を一緒にケアするホリスティックケアが注目を浴び続けています。
ホリスティックケアとは、表面的な症状だけではなく、考え方や生活リズム、友人関係などの精神的な悩みやストレスも、丸ごとケアして表面の症状をケアするという方法です。
例えばカワイイコスメは、パッと見ただけでは何の美容効果もありませんが、実は「カワイイ」と思った段階で、癒しの効果を発揮しているのです。
そんな五感に訴えるホリスティックな効果を持つコスメを選ぶ方法についてお話しします!
五感の中で唯一ダイレクトに大脳辺縁系まで届く嗅覚
もうすでに多くの人が注目していて、だんだんと美容以外の効果も認められつつあるのが「アロマ」、つまり嗅覚の力です。
嗅覚は、人間に備わっている5つの感覚の内、唯一「大脳新皮質」を経由せずに、直接、「大脳辺縁系」に届きます。
大脳辺縁系は、感情をつかさどる脳の部位で、一度嗅いだことのあるにおいを再び嗅ぐことによって、その時に感じていた感情までも一緒に思い出すのはそのためだと言われています。
この大脳辺縁系は、自律神経やホルモン分泌をつかさどる視床下部に対して情報を与え、その情報は視床下部の働きに大きく影響します。
アロマがリラックスやホルモンバランス調整を得意とするのはそのせいです。
これは、本格的なアロマテラピーやアロマエステを受けなくても、化粧品に配合されている香料だけで十分に効果を発揮します。
ローズやラベンダーの精油が配合された化粧品は、副交感神経を優位にして、炎症を鎮め、傷付いた細胞の修復を促します。
そのため、副交感神経が働くべきリラックスタイムのスキンケアに使用することをおすすめします。
触覚は冬の自律神経をいたわるヒーラー
エステ専売の化粧品を買って家でケアしているんだけど、どうしてもあの癒し感覚は再現できない・・・。
そう感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
これは、現在では医療の分野でも注目されているケアで、医学的には「タッチング」という技術です。
技術と言っても、医師やナースが患者に対して、声をかける代わりに手でさする、肩に触れるなど、文字通り触れるだけの行為です。
この行為による生理機能などの変化は、まだはっきりと解明されたわけではありませんが、医学を始め、美容などの分野でも研究が進められています。
その研究によると、幸福感や穏やかさを感じるオキシトシンやセロトニンを増加させるなどの変化が報告されています。
実際に、このタッチングによって、患者の暴力的な行為や徘徊行動が減少するという報告もあります。
また、人肌の温度は大体35~37度程度ですが、この温度は、人間が最も心地良さを感じる温度だと言われています。
エステティシャンが施術前に両手を合わせて手を温める光景を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
冷たい感覚は、自律神経の中でも緊張をつかさどる交感神経を刺激します。
特に冬は気温が低いため、この交感神経が優位になりがちで、自律神経バランスが保ちにくく、肌も炎症を起こしやすくなっています。
時には人の手の温かさを感じながら、ウトウトと贅沢な美容体験をするのも、美肌を引き出すのにとても良い影響がありますよ。
視覚的な喜びも!コスメは小さな美術館
若い頃はコスメをよく選びもせずにパケ買いしたわ・・・と懐かしむアラフォー世代は多いのではないでしょうか。
でも、実はそんな大人にこそ、ルックス重視のパケ買いが必要なのかもしれません!
・最近、心躍る画集や写真集を買っていない
・最近、ファッション誌を見てもあまりときめかない
・最近、美術館や博物館に行っていない
・最近、カワイイ!と心から思えるものに出会えていない
・インスタ映え?・・・興味ないなあ・・・
・・・
当てはまるものが多い人も結構いると思います。
何となくこういうことに反感を覚えてしまうようになったら、心に余裕がなくなっているかもしれません。
美術館やインスタ映えするランチは、アラフォー世代にとって「子供を置いてまで」「仕事も忙しいし休日くらいゆっくりしたいし」とハードルが高くなってしまいますが、ちょっと買い物に出かけた時に「このアイカラー、素敵な色だな」と思えるコスメに出会えたら、思い切って何も考えずに買ってしまいましょう。
たまにはインスタグラムで自慢したって誰も文句は言いません!
美術や芸術には癒しの効果があるということは、日本疲労学会、理研の発表でも明らかになっています。
ちょっと疲れてしまった夜に、美しいパッケージのコスメでケアをし、朝は心からカワイイと思えるカラーのアイカラーやリップで装って出かければ、毎日少しづつストレスが緩和されて、抗酸化にも役立つはずですよ!