30代40代の髪をツヤツヤに保つ正しいヘアケアの方法~基礎編では、髪や頭皮の成り立ち屋基本的なケア方法についてお話ししました。
ツヤ髪を保つ方法実践1では、加齢を感じる髪をきれいに保つ土台である頭皮に対しての日常ケアやスペシャルケアについて実践的にお話しします。
頭皮や髪に対する日常のケア
基礎編でご紹介したシャンプーやリンスは、肌のスキンケアで言うところのクレンジングにあたります。
顔や体の肌の場合、洗顔や入浴後はよく拭いて水気を取ったら、化粧水や乳液で保湿すればスキンケアは一通り完了ですが、頭皮には「髪を乾かす」というステップが必要です。
髪を乾かした後のケアも、本来なら、顔の肌同様必要ですが、頭皮は顔の肌と違い、皮脂腺が多く、髪がある分特別なケアになります。
頭皮と髪、両方に優しいヘアドライの方法
ドライヤーによるヘアドライは、髪が傷まないために必須のケアですが、頭皮にとっては刺激に他なりません。
そのため、洗髪後はまず濡れた頭皮に少量のオイルをなじませ、ドライヤーの熱からできる限り保護しましょう。
その後、ヘアドライのほとんどをタオルドライで終わらせるくらいのイメージで、しっかりとタオルドライします。
この時、髪に対して叩いたりこすり合わせるような乾かし方はNGです。
髪の摩擦とタオルの刺激でキューティクルが開いて、乾燥しやすくパサついた髪になってしまいます。
しっかりタオルドライできたら、ドライヤーで根元から乾かし、毛先にオイルをなじませます。
頭皮のスキンケア方法
敏感肌でなくても、30代後半にさしかかると、頭皮に悩みを抱える人は少なくなくなります。
10代後半に悩まされた頭皮ニキビが再発したり、かゆみやフケが気になり始めたり…。
このような悩みには、顔のスキンケアと同じように、頭皮のスキンケアをすることによって対処しましょう。
頭皮ニキビの対処法
トリートメントやヘアケア剤は、静電気や絡まりを抑えて、頭皮や髪を守ってくれる働きがありますが、しっかり流さないと毛穴に詰まりやすいという欠点があります。
特にシリコーンを配合しているトリートメントを使っている場合や、整髪料を毎日使っている場合、しっかりと地肌を洗うことを心掛けるようにしましょう。
また、大人の頭皮ニキビは顔の大人ニキビと同じで、女性ホルモンや自律神経の不調によって、免疫機能が過敏になっていることも考えられます。
皮脂は足りていても、その内側の角質層では水分や油分が足りていないこともあります。
顔や体の皮膚と同じで、頭皮も炎症を起こすと、角質層内の細胞間脂質(セラミドを主成分とする保水成分)やNMF(天然保湿因子)が不足します。
すでにニキビを繰り返したり、地肌に凹凸を感じることが多い場合、抗炎症成分を配合したヘアケア剤でケアしましょう。
頭皮のケアは、顔の化粧品ほど多くはありませんが、アスタリフト スカルプフォーカスエッセンス、CA101(シーエーイチマルイチ)などには抗炎症成分が配合されています。
頭皮のかゆみやフケの対処法
特に冬になると、フケやかゆみが気になる敏感肌の人は多いと思います。
これは角質層がきちんと育たずに、ぽろぽろ落ちている状態です。
フケが落ち始めると、濃い色の服を着ることができないなど、目に見えて不潔なイメージがあるので、ごしごしこすって洗ってしまう人もいるかもしれませんが、これは逆効果なので絶対にやめてください!
かゆみやフケが気になる時に確認してほしいのは、シャンプーの成分です。
洗浄力の強い界面活性剤が配合されている場合、毎日シャンプーするだけで、角質層の水分と油分は混ぜ合わされて破壊されてしまいます。
まずは界面活性剤を、カゼインやレシチンなどの天然成分に変えてみましょう。
また、アルコール(エタノール、フェノキシエタノールなど)が配合されているものも肌を乾燥させるので避けましょう。
それでも落ち着かない場合は、セラミドを配合した頭皮用のケアアイテムで保湿します。
セラミド配合の頭皮用クリームはなかなかないので、セラミドを配合しているキュレルの頭皮保湿ローションなどでケアした後、オイルで油分も与えるようにしましょう。
また、出かける前には椿油などのべたつかないオイルを薄く頭皮になじませておくと、乾燥が和らいでフケやかゆみを抑えることができます。
「強力な界面活性剤」の見分け方
強力な界面活性剤と言っても、使っているシャンプーの成分表示から「強力な界面活性剤」を読み取れる人はあまり多くないでしょう。
本当に大丈夫なのか不安な場合、水と油を入れたコップにシャンプーを入れて、割りばしなどでかき混ぜてみてください。
画像はカゼインというお茶に含まれる天然の界面活性剤ですが、かなり強く振っても数秒でこのように油(色がわかりやすいようにオリーブ油を使っています)が分離し始めます。
強力な界面活性剤は、水の中に油を取り込む力が強いので、なかなか元に戻りません。