コスメの選び方

敏感肌の化粧品ジプシーを終わらせる!コスメを探す旅の手引き

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自分のイットコスメを探す旅、通称化粧品ジプシー。

その旅には2つのパターンがあると思います。

ひとつは「肌に合う化粧品は知っているけれど、更に良いものと出会えることを期待している」パターン、もうひとつは「まだ自分の肌に合うものが見つかっていない」というパターンです。

 

ここでは後者の「まだ自分の肌に合うものが見つかっていない」人のために、イットコスメを見つけるアドバイスをしたいと思います。

 

気になった化粧品は片っ端からためしてみる

化粧品を使う前に成分をチェックするのは大切ですが、危険な成分を徹底的に排除しても肌に合わないということはあります。

逆になぜか肌に合うということも考えられますので、明らかにアレルギーがあるとわかっているなどの成分以外なら、気になったものをどんどん試してみましょう。

 

その時、ひとつのブランドだけを試すのではなく、期間を決めて複数のものを比べてみると、相対的な評価ができるのでわかりやすいでしょう。

サンプルで1~3回分程度のアルミパウチを試す時は、同じように同程度の分量のサンプルばかりを数点集めて、1つ使い終わったら次のブランドというように試してみます。

 

このサイトでご紹介している商品にもトライアルを用意しているブランドは多いので、一気に3商品ほど取り寄せて比べてみるとわかりやすいはずです。

ご紹介している商品の中に危険性が論じられている成分や処方があれば、できる限り文中に記載するようにしていますので、気になるものがあればよく商品説明を読んで、納得できたものを試してみてください。

 

トライアルセットは大体どのブランドも完全に赤字価格で提供しています。

7~10日のスキンケア基本セットが1000円~1500円程度で販売されていることが多いので、3セット購入すれば1ヶ月のスキンケアフルセットが高くても5000円以内で試せる計算です。

中には現品1ヶ月分7,8000円もする美容液がセットに含まれていることもあるので、いきなり現品を試すジプシーより、経済的にもお得です。

コスメ記録を付けてみる

試した化粧品は成分表示を撮影しておくなどして記録に残しておくことがおすすめです。

記録した成分表示はどれがどの化粧品だったかわかるようにフォルダ分けしておき、ある程度数が溜まったら気に入った化粧品、苦手だった化粧品それぞれにに共通する成分を割り出してみると、次に化粧品を試す時の参考になるでしょう。

 

肌が苦手な成分は食品としても苦手なことが多い

 

コスメ記録は食べるものにも参考になります。

化粧品と食品の成分は非常に似通っていて、肌につけて合わないものは、当然粘膜である消化管を通るときにも反応を起こします。

 

体の表面には明らかな症状が出なくても、その成分によって腸内環境が悪化していたり、関連性に気付かないままいつもその成分によって口内炎を起こしていたりすることも考えられます。

消化管、特に腸内の環境は肌に大きく影響するので、コスメ記録は体の内外にとって大きな意義を持っています。

 

オーガニックだからといって刺激がないとは限らない

敏感肌の人なら化学合成された成分よりも天然の成分を使いたいという気持ちが強いでしょう。

しかし実は化学成分が天然成分より肌に悪いという説にはそれほどはっきりとした根拠がありません。

当然、日本人の体が小麦より米を分解しやすいように、長く使われてきたものには体が順応しているという考え方はできるため、アレルギーなどが起こりにくいのは天然の成分でしょう。

 

天然成分と石油系成分のメリットデメリットをまとめました。

 

天然成分のデメリット

・品質、供給が安定しない=高価

・組成が複雑で解明されていないものも多いため、同じ植物でも合う合わないが考えられる

・品質が劣化しやすい

・成分によって用途や使用のタイミングが大きく違う

 

石油系成分のデメリット

・歴史がが50年余りと浅いため、長期のエビデンスがない

・人間の体に分解能力が備わっていないため、比較的アレルギーの可能性が高い

 

このように並べてみると、実は石油系成分の方がデメリットは少ないのです。

石油系成分はひとつひとつの成分がシンプルな構造になっているので、アレルギーが出たとき、どの成分が体に影響したのかがすぐにわかるという利点もあります。

 

ただ、石油系成分は私たちの体にとってまだまだ未知のものであり、分解されずに体に残ったもの、ナノ化されて皮膚細胞の奥に入り込んだもの、血中に溶け出したものなど、本来自然界にはない働きをした結果、私たちの体にどう影響するのかわかっていないということです。

 

逆に天然成分は、例えばローズ水ひとつ取ってもジンゲロールやシトロネロールなど、300から成るアロマ成分によって成り立っています。

同じローズでも、去年のものと今年のもので香りが違うのはそのためで、その微妙な違いは石油系成分にはありません。

天然成分のコスメに関しては、トライアルで良いと思った化粧水の香りが、いざ現品を買ってみると違って思えるということも考えられるのです。

 

そのためオーガニックコスメを見極めるのは至難の業です。

ワインのテイスティングのように、その振り幅も楽しめる人には、何度も違うコスメを試しているような味わいがあるかもしれません。

一律に天然だから良いというものではなく、オーガニックは食品を選ぶような気持ちで選ぶのが正解と言えるでしょう。

 

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