洗顔を終えて、まず最初に肌になじませる化粧品は、多くの人が化粧水だと思います。
忙しい時期の人なら乳液やクリーム化もしれませんね。
それでも、成分表示のトップに表示されているのは、ほとんどの場合「水」だと思います。
化粧水の場合、少なくともその7割が水でできています。
つまり、化粧品とは「機能を持った水」と言っても過言ではありません。
化粧品の要とも言える「水」、そんな水にこだわった化粧品で毎日のスキンケアを格上げしましょう!
化粧品に使われている水
一般的に、化粧品や医薬部外品に使われている水のほとんどは精製水だと思います。
化粧品の成分表示に単純に「水」と記されているものも精製水です。
精製水は、水道水などの見ずに含まれるミネラルや不純物、塩素などを除いた純粋な水に近いものです。
医療用や工業用として使用されることが多く、医療用で最も身近な精製水にはコンタクトレンズの洗浄用水があります。
精製水が多くの化粧品に採用されるのは、ミネラルや不純物が含まれていない分、アレルギーや肌に合わないという心配が少ないという理由が大きいでしょう。
それでは、精製水以外の化粧品用水について詳しく見ていきましょう。
こだわりの水1.温泉水
日本では古くから化粧品代わりにそのまま使われていた温泉水。
精製水とは反対に、不純物がたくさん含まれていて、含まれる成分によって効果が全く違います。
温泉水化粧品で有名なものには
・アベンヌウォーター・・・南フランス・セベンヌ温泉の温泉水をそのままボトリングした化粧水。カルシウムやマグネシウムが豊富
・ラ・ロッシュ・ポゼ ターマルウォーター・・・フランス中西部のラロッシュポゼ村から湧き出る泉の水をボトリングしたもの。美肌に有効なセレンを始め、希少なミネラルを豊富に含んでいる
・coyori 高保湿温泉化粧水・・・島根県・玉造温泉の温泉水を50%以上配合した温泉化粧水。その他の配合成分もほとんどが国産天然のもの
などがあります。
日本やフランスは温泉大国のため、実際に温泉を訪れてもオリジナルの温泉化粧品を購入できたり、温泉水をボトリングしてくれるサービスがあったりします。
温泉水をそのままボトリングする時は、腐りやすいので早めに使い切るようにしましょう。
こだわりの水2.ローズウォーター・ローズ水
植物成分の女王とも言えるローズ。
そのアロマはどの植物アロマよりも多くの香り成分を含み、複雑で奥深い香りと数多の美容効果を持っています。
そんなローズアロマを蒸留した時に取れる、精油を含んだ水がローズ水です。
・HANAオーガニック フローラルドロップ・・・水を一切配合せず、すべてをダマスクローズ水でまかなっている化粧水。上流後、通常取り除かれる精油を取り除かずそのまま使用している
・サンタ・マリア・ノヴェッラ ローズウォーター・・・古くは修道院に助けを求めてきた人々に施した医療水が元となっているハーブウォーターの一種。高い天然成分配合率
などがあり、いずれも天然由来成分100%です。
ローズ水にこだわる化粧品は、価格も低くはありませんが、化粧品全体の作りに手抜きがないものが多い印象です。
こだわりの水3.炭酸水
ここ数年で認知度を上げたのが炭酸水をベースに作られた化粧品です。
炭酸水には血行促進や血中酸素濃度を上げる効果など、肌にうれしい作用がたくさんあります。
温泉水であり炭酸水でもあるものもありますが、日本の温泉では炭酸水は少ないようです。
・エビータ ファーステージ ビューティーケアミスト・・・炭酸ガスによって噴射されるミスト状化粧水。30代後半からの肌に特化した設計で、安価なので全身に使うことができる
・プロージョン 炭酸ミスト・・・炭酸ガスのボンベとユニットによって化粧水を炭酸ミストとして噴射する贅沢なキット。高額な分、毎日エステのようなスキンケア時間を楽しむことができるのが魅力
・インビィプラスブィ カーボミスト・・・ガスではなく、直接二酸化炭素を水に溶け込ませた炭酸化粧水。美白成分の女王プラセンタエキスを贅沢に高配合している
炭酸水がベースとなっているものには、いくつかのパターンがあります。
1つは、先ほどもお話しした、温泉水や湧き水のような、最初から二酸化炭素を含んだ水を使用している天然水タイプ。
もう1つは、人工的に炭酸水を作り、それをそのまま化粧品のベースとしているもの。
最後に最も多いのが、水として配合されているものを炭酸ガスによって噴射するミストタイプ。
天然水や人口炭酸水の場合、開封後すぐに炭酸が抜けてしまうことが難点ですが、ガスタイプの場合、いつでも新鮮な炭酸水として使えます。
化粧品の大部分を占める水。
配合されているたっぷり贅沢な新成分や植物成分も魅力的ですが、それらの成分が含まれる量は、水と比べると微々たるものです。
温泉水やローズ水、自分にピッタリ合った水で作られた化粧品を毎日使えば、含有成分にこだわるよりも効果があるかもしれませんよ!