コスメの基礎知識

プチプラでも敏感肌を改善するスキンケアの基本的なルールとは

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「肌がきれいな人は高額な化粧品を日常使いしている」

「あの人の肌がきれいになったのは、毎月エステに通っているから」

 

そんな風に、肌はお金をかければかけるほどきれいになると思っていませんか?

もちろん、希少な成分や開発などのコストがかかっている成分はその分高価ですが、こと「敏感肌を改善する」ということにかけては、そんな高額の成分は必要ありません。

 

今回は、美肌を目指すオフェンススキンケアではなく、敏感肌を改善するディフェンスのスキンケアについて、基本的なルールをお話しします。

 

敏感肌、基本は3点を押さえたシンプルスキンケアを

普段はあまり意識しないかもしれませんが、敏感肌のスキンケアには矛盾が存在します。

それが、化粧品が刺激になる可能性と、スキンケアをしないことによって刺激を受ける音になる可能性です。

もっとわかりやすく言うと、敏感肌の人にとって悩みとなることの多いスキンケアに、日焼け止めがあります。

 

日焼け止めには紫外線散乱剤や紫外線吸収剤が含まれていて、散乱剤の場合は金属が含まれていて金属アレルギーの人には反応が起こる可能性があること、吸収剤の場合は肌の上で有機化合物の化学変化が起こるという刺激があります。

ただ、日焼け止めをせずに外出すれば、紫外線の刺激によって活性酸素やメラニンが発生し、表皮細胞は傷つきます。

 

スキンケアに起こるこのような矛盾を最小限にするために、敏感肌のスキンケアは敏感肌を改善することに的を絞ったシンプルなものにする必要があります。

それでは、敏感肌スキンケアに必要な3つの必須項目についてお話します。

 

炎症を抑えるスキンケア

敏感肌は、炎症によって始まり、炎症によって悪化します。

炎症は、肌を守るために必要な免疫反応ですが、免疫細胞の働きが鈍っていたり、自律神経や女性ホルモンの異常などの内的要因によって炎症が不必要に長引いたりすると、外敵はおろか自分の細胞まで傷つけてしまうことになります。

 

時々ぽつんとニキビができるくらいなら何か突発的な刺激があって起こった健全な反応であることがほとんどですが、ニキビや炎症が繰り返す、いつも化膿するほど悪化する、慢性化しているとなると、それは異常事態です。

肌内部に影響が出ていて、どんどん悪いサイクルにはまってしまっていると考えて良いでしょう。

 

炎症によって肌に影響が出ると、表皮細胞を育てる酵素が働かなくなり、角質層が形成不全に陥ります。

未熟な角質層ははがれやすく薄いので、肌は外的刺激を受けやすくなり、また炎症を起こしてしまうという悪い循環が起こります。

 

こうして炎症が炎症を呼ぶ事態に陥るため、まずは抗炎症成分を含む化粧品や医薬部外品などでケアすることは必須なのです。

抗炎症成分には天然由来で効き目の強いカンゾウやグリチルリチン酸があります。

 

角質層を保持するスキンケア

敏感肌や炎症を起こしている肌は、角質層が薄い場合がほとんどです。

角質層が全くなく、肌にキメを感じない「ビニール肌」になっている場合、まずは根本的なスキンケアを見直す必要があります。

 

ビニール肌とは、その名の通り、まるで人形の肌のように不自然なツヤのある、角質層が全くない状態の肌のことです。

主な原因はスキンケアのし過ぎと言われていて、毎日の濃いメイクやそれを落とす強力なクレンジング、ゴマージュやスクラブ入りのマッサージクリームや洗顔、ピーリングなど、角質層を傷めつけるスキンケアなどが挙げられます。

 

対策としては、まずはメイクを改めるところから始める必要があり、BBクリームの上にリキッドファンデーションを重ね、さらにその上にパウダーファンデーションを乗せてお粉をはたく・・・というようなベースメイクは改めなければいけません。

ポイントメイクは広範囲に及ぶものではないので、それほど神経質に気にする必要はありませんが、ベースメイクはいくつものアイテムを重ねるなら、それぞれに肌への負担が軽いものを徹底的に調べましょう。

下地もファンデーションも、現在ではごくナチュラルな成分でできたものが多く出ています。

 

また、ピーリングやスクラブなど明らかに肌を傷つけるようなスキンケアは辞めましょう。

ビニール肌や粉吹き肌が改善してきたら、今度は角質層を健全に保つために、角質層に含まれる成分でもあるNMFやセラミドを外側から補います。

セラミドはヒト型セラミドや植物セラミド、NMFは角質軟化成分を含まないものを選びましょう。

 

紫外線を防ぐスキンケア

敏感肌に限らず絶対に必要なスキンケアが、紫外線を防ぐケアです。

日焼け止めを市販品で購入する場合は、金属アレルギーでない限り、紫外線散乱剤を選ぶようにしましょう。

成分表示に「酸化亜鉛」や「酸化鉄」などの表示があるものです。

これらの成分は紫外線によって肌の上で変質する紫外線吸収剤と違い、紫外線を跳ね返すことによって防ぎます。

 

また、短時間の外出とわかっている場合や、こまめにパウダーファンデーションを塗りなおせるという人は、オリーブオイルなど、日焼け止め効果のある植物オイルによってUVケアするのもひとつの方法です。

 

・炎症を抑える

・角質層を育てる

・紫外線を防ぐ

この3つのルールさえ守れれば、高額化粧品を使わなくても敏感肌は改善します。

スキンケアの順番を守って、強い肌を手に入れましょう。

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