コスメの基礎知識

美肌になれる温故知新!美肌のツボとお灸でできるスキンケア

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2000年以降、厚生労働省による統合医療チーム発足やオーガニックコスメの隆盛によって再注目されている伝統の医療や美容法。

そんな中でも、昔から日本にあって、もはや日常に溶け込んでいるのが「ツボ押し」という伝統医療です。

元は中医学などからきた考え方である経穴(ツボ)は、全身に361個あり、その中には肌の健康をつかさどるものもあります。

 

ここでは敏感肌の改善に効くツボと、ツボ押しの方法についてお話しします。

 

押すだけでも効果あり!敏感肌に効くツボ5選!

中医学や漢方学からきた考え方で、現代医学の考え方(筋筋膜性疼痛症候群におけるトリガーポイント)との符合からも、科学的にその働きが実証されつつある経穴。

筋筋膜性疼痛症候群では、痛みを生じる部位とは別に、トリガーポイントと呼ばれる原因部位があり、その原因部位を指圧すると、症状部位が傷んだりします。

例としては、足の裏のトリガーポイントを押すと、なぜか腰の一部が痛くなるなどの症状がそれに当たります。

 

美肌のツボは、肌がきれいになるツボというよりは、肌質を悪化させている原因に働きかけてくれるものです。

肌は健康のバロメーターですから、美肌のツボを押すことによって、肌質悪化の原因となっているストレスや血行不良も改善できます。

 

ニキビが気になる肌改善のツボ「合谷」

親指と人差し指の骨が交わる部分にあるくぼみが合谷。

合谷は眠気冷ましのツボや肩こりを抑えるツボとしても知られている、いわゆる「万能のツボ」です。

この合谷には、炎症を押さえ、腸の働きを良くし、血行を促進する働きがあります。

腸内は、脳に続いて全身で二番目に免疫の作用を左右する場所であり、全免疫細胞の6割を抱える炎症の砦です。

炎症をコントロールしてニキビの過剰な炎症を防ぎ、代謝を促進してニキビ跡の色素沈着を残りにくくしてくれます。

 

生理前の肌荒れに効くツボ「三陰交」

内側のくるぶし中央に小指が当たるように指をそろえて当て、人差し指が触れるあたりにあるくぼみが「三陰交」です。

三陰交は冷え性を改善する働きがあるツボで、冷えからくる女性ホルモン系の不調を改善してくれます。

特に、敏感肌の人は自律神経不調を抱えていることが多く、女性ホルモンも影響を受けて不調やバランスの崩れを引き起こしていることが多く見られます。

女性ホルモンのバランスを崩すと、生理前の肌不調が悪化し、次の生理が来る前までに立て直せないこともあります。

冷えや生理不順などが気になる人は、三陰交を時々押してみてください。

 

乾燥肌を改善してくすみを飛ばす「尺沢」

腕を曲げた時、肘の内側にできるシワを三等分し、外側から三分の一のところにあるのが尺沢というツボです。

尺沢は咳を鎮めるツボとして有名。

それは、滞った水分の循環を良くして、むくんだ部位から乾燥した部位へ水が行き渡るように働きかけるからです。

水分はどうしても下半身にとどまりがちで、足は痛いほどむくんでいるのに、顔や首には水気が全くないということも珍しくありません。

特に冬場、冷えて循環器の調子が上がらない時に試してみてください。

 

美人のツボ「迎香」

 

「香りを迎える」という美しい名の通り、両の小鼻の付け根にあるのが「迎香」というツボです。

迎香には敏感肌の人にとってはとてもうれしい効果が詰まっています。

美肌に関する効果としては、乾燥・小じわ、ニキビや炎症などがあります。

また、鼻炎や花粉症、アレルギーにも効果を発揮してくれるので、アレルギーや鼻炎に悩まされていることも多い敏感肌の人にとっては、万能のツボと言えるでしょう。

 

交感神経のピリピリを鎮める「百会」

鼻と両耳からまっすぐに頭の頂上に向かって伸ばした線が交わる頭のど真ん中にあるのが百会というツボです。

百会には緊張をほぐしてピリピリ逆立った神経を鎮めてくれる働きがあります。

これは、二つの自律神経の内「副交感神経」という、リラックスをつかさどる神経を刺激する働きがあるため。

現代人の敏感肌は、自律神経失調症に由来することがだんだんとわかってきていますが、これも、現代人は夜まで働いたり光を浴びたりしているため、細胞を修復し、体をいたわる副交感神経が働きにくくなっているからだと言われています。

百会は頭皮にも抜群の効果を発揮してくれるので、髪の衰えが気になり始めた人にもぴったりです。

 

ツボには色んな押し方がある

 

指で軽く押すだけでも効果があることから、伝統医学の中でも人気の高いツボ。

ツボには指で押す以外にも

・お灸を据える

・ドライヤーで熱を加える

・鍼を置く

などの刺激法があります。

鍼を自宅で使うのは、衛生的にも技術的にも危険ですが、他の方法は自宅で簡単に試すことができます。

お灸と言うと抹香臭いように感じますが、今はドラッグストアなどでも「貼るお灸」やせんねん灸など手軽なものが手に入ります。

ドライヤーで温めるのは、部位によってはそれよりさらに簡単です。

肌荒れや体調不良が気になる季節の変わり目に、ぜひ試してみてください。

 

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